企業の突然死からどう身を守るか!!

今は突然会社がなくなる時代。あれだけ会社に尽くしてきたのに・・・といっても潰れたら後の祭り。どうやって現状から逃げたらいいのか・・・皆が思う


ブラック企業は「はい!さようなら」


いまやシャープ、東芝が潰れかける時代、30年前までの人は「え?!うそだろ?」と驚くばかり。しかし今の日本に今後どのような現象が生まれるか、まさに誰も知らない。タイムマシーンで未来からやってきたものは「あの会社?もうないよ」と平然と言うだろうが、われわれ現代人にとってはまさに寝床に水がかけられたような状態となる。この先「100年は絶対大丈夫」と太鼓判を押されてきた・・・自動車、・・・銀行、そして東○大学が消えてしまうような事があっても決して天変地異ではないということを理解して頂きたい。


ブラック企業に勤めている諸君は今すぐ辞める事をお勧めする。ブラック企業にいても何も良い事はない。タバコを一日100本吸って「私は長生きする」と公言している人と同じだ。私はブラックという企業をたくさん歩いてきたが、今になって自分の血肉となっていることは「どんな辛い荷役にでも耐えられる」事だ。(笑)これはこれですごい才能であるかもしれないが、別の見方ではこれしかないということだ。ブラック企業に数年も働き何一つ次の仕事に生かせた才能はない。皆に言う、ブラック企業はすぐに「はいさいなら」で去ってしまう事だ。中には「履歴書に傷がつく」という人がいるが、長く働いても何もいいことはないし、かえってブラック企業勤務で履歴書の傷が広がることだってある。


ではなぜブラック企業にいてはいけないのか?この理由は「法令違反」にある。あのわ○み、×通は皆法令違反を犯した会社なのだ。一般の人は法令違反ほど社会の敵役を演じる好相手はいないと思う。「ほう、・・・にいたのですか?」と相手の人があなたに聞いたとする。あなたの評価はそれだけでがた落ちになる。日本は個人を正しく評価するより、その個人が属している団体で個人を評価をする相変わらずの組織体質なのだ。だから「ブラック=あんたも同罪」という風潮になる。


次には「使い捨て体質」ということだ。ブラックの中でも同族経営ほどこの体質は強い。つまり「よそ犬は外で飼え」ということだ。鬼は外、福は内と節分の言葉を言い換えれば、「鬼=よそ者、福は身内」である。私は何度かハローワークを使い就職活動をしたが、まずろくな会社に出会っていない。たいていが人を大切にしない、人の能力を評価しない、給与査定を考えない会社であって、その理由はまさに「鬼は外」の発想なのだ。外から来た者には重要なポジションを譲らない、使い捨て型でいらなければ「はいさようなら」なのだ。だからこうした会社はこちらから「はいさようなら」すればそれでいい。


新卒で会社を辞めたい子どもたちへ


せっかく親御さんがお金をはたいて高い「専門学校」「大学」に進学し、苦肉の策で子どもたちが入った会社は・・・ブラックだった!!なんてことはよくある。でもめげてはいけない。「この会社辞めたい」というとあなたの身内は「だめだ、3年我慢しろ」とか、「せっかく学校の先生が紹介してくれたのだからまず一生懸命働いてみろ」など言うかもしれない。確かに身内が言う事も一理はある。けれどその会社に属している時間は非常にもったいない。もしその会社で働く意義を感じているなら残ればいい。しかし何も感じず既に次の目標が出来ているなら、その目標を暖め続け、時期を見計らいやめるべきだ。その気になれば人生なんて何度もチャンスがある。何もスキルも経験も資格もない子どもが、ある些細なきっかけで大企業のマネジメントを任されるというドリームを実現した子はたくさん見てきた。そんな話しはどこにでもある。嫌な会社で嫌な思いをし続けるより素直に自分を磨き人に尽くし、やさしい子でありつづけることこそよほど成功を手にする機会が増えるだろう。


日本は不思議な社会だ。嫌な事を我慢強く続ける事が美徳であり、ころころ機会を変えることが悪に評価される。なぜなのだ?

たぶん高度成長期にひとつの会社に奉仕する事こそ、日本という国を成長に持っていける原動力であったからであろう。だからトヨタ、日産、松下、京セラなど大企業が著しい成長を遂げ日本を世界無二の経済大国に持っていけたのだろうと思う。しかし、実は一昔前は中小の倒産が非常に多く、人がリストラされることは日常茶飯事であった時代はあまり語られてはいない。

私の親父もそうだ。私が生まれた1960年頃親父は1ヶ月ごとに職を変えつづけてきた。母が心配し「とおちゃんまた職を変えたの?いったい今月のお金どうするの?」と心配したらしい。家の経済はがたがただったが、親父は粘り強く仕事を変え続け、ついに大手の・・生命総合会社に入社出来た。おかげでのちの家計はとても安定した。

昔は銀行すら突然不渡りを出してなくなってしまう時代だから、昔を覚え息子娘にはいい会社に進学して欲しいという親御さんの考えは正しいと思う。しかし今の日本の会社株主はもはや日本人だけではなく、大企業ほど海外のファンドに握られている。だから売り上げ不振や事業失敗などの事態が発生したらいとも簡単に企業の社員は職を失う。世界に名高い大企業でもだ。

だから、「兄ちゃん大きな企業にはいったら一生勤め上げなければだめ」という思想がさっぱりわからない。自分の人生だからどうでもいいだろう?60歳定年になって会社がなくなり退職金や年金が全て消える、しかも会社では誰でも出来る仕事を手がけてきたので、つぶしが利かない。さあどうしよう!!あら?60歳で持病が悪化してしまった・・・どうだろう?最悪のシナリオではないか?


企業の突然死を知る


ーホリエモン「99%の(日本の)会社はいらない」ー

さて、今後どういう事態が発生しようとも、まずあわてないことだ。「君は癌だ」「余命1年だ」といわれても「知るもんか」でいい。そんな事に惑わされ鉄道に飛び込んで人に迷惑をかける死に方を選ぶ人は生まれ変わったとしてもひどく重い十字架を背負うことだろう。


企業の突然死と書いたが、つまり企業が生き物である以上、いつかは死ぬのだ。ただ企業の死と自分の死をイコールで結び付けてはいけない。自分は家族も要るしローン借金もあれば行き続けて人に迷惑をかけないよう返済しなければならない。「会社なくなりました。えへへ」ではいけない。借金や家族の面倒はそれこそあなたに与えられた義務であるからだ。死んだら終わりではない!

では会社はどんな時に突然死を迎えるのか?それは、誰にもわからない。しかしながらその予兆はある。なぜなら企業は人と同様生き物だからだ。

私が経験した「会社の突然死の予兆」はこんなものだった。

1.やたら月末に重役会議が多くなる。

2.社のまん前に黒塗りの車が頻繁に現れる。

3.処遇の引き下げ(給与減額)の発表がある。

4.リストラ計画がある(ただ本社移転などは結構建設的)

5.新規事業発表がある。

6.中堅社員の転勤があからさま。

7.土日働かされる。

8.吸収合併が計画される。


まあ、殆どが慌てて何かをしようというアクションだが、実際平社員にはわからないことばかりだ。特に売り上げや利益の件は全くわからない事が多い。上が損益をオープンにしないからだ。

そこで私はまず以下の事を皆さんと一緒に自問自答したい。


1.あなたの会社は世の中で役立っていますか?またあなたは今の会社を通じ世の中で役立っている人ですか?それを誰か親しい人に聞いて御覧なさい。

2.あなたの意欲は世界を変えれますか?それを紙に書いてみてご覧なさい。

3.あなたの親しい人と嫌いな人の名前を書いて御覧なさい。どっちが多いか確認してみなさい。

4.あなたに好きな事がありますが?将来何をしたいのですか?そのしたいことと今の仕事とのウェー  トをパーセントで書いて比較してみなさい。

5.あなたは一日に何回笑顔をしていますか?回数を書いてみなさい。

6.あなたは嫌な過去の事を一日何回思い浮かべますか?今嫌な事があると過去の嫌な事と比較したりしますか?

7.あなたは今日の天気が「アーア、今日は雨か嫌だな」と思いますか?

8.あなたは家族に感謝した事がありますか?いままでした感謝を書いてみてください。

9.あなたはいままで人をお金にに置き換え評価した事がありますか?(年収とか)

10.あなたは今後毎日「おはよう、ありがとう、感謝します」といい続け生きていけますか?


上記これらの事を思い返し、良い事を伸ばしていければ突然死を避けられるかもしれません。


私は現状から逃げる事が決して恥すべき事ではないと思っています。ましてや嫌な会社、危ない会社にいる自分は逃げたくもなるでしょう。逃げるならお逃げなさい。でも先の結果が悪くても決して人のせいにしないことです。上記1~10の質問には何も答えというものがありません。自分が自分らしい生活を営む上でもう一度自分を振り返る必要があると思います。その為には日々自分を成長させ魂を生き生きとさせてみませんか。

どんな暗い会社でも明るい人がいます。そんな人とタッグを組んで明るい会社にしていければ、もしかすると潰れそうな会社にも一寸の光が差し、再生の糸口が見つかるかもしれません。



                  日日是好日








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