何の取り柄もない自分が、グラフィックデザインで独立するまでのお話し。「序章」
お話しの前に伝えたいこと
生まれてこなければよかった。学生時代、何度もそう思うことがあった。両親の離婚、中途半端なイジメ、勉強もダメ、スポーツもダメ(唯一、長距離走は得意)、挫折の連続、なんといっても一番つらかったのは、女の子にモテない…しかし、今となっては、別に自分のことを悲観的に見るつもりは全くない。
先に言ってしまおう。私は極度のMだ。何かマズイことが起きた時、それを “おいしい” と変換できる力を持っている。いや、持たざるを得なかった、とも言える。今から話す一連の流れは、グラフィックデザイナーとして独立するノウハウ!などは一切書かれていなく、書くつもりもないです。
なぁーんだ、じゃあ読むのよそう!と思った、画面の前の貴殿。正解です。仕事に戻るか早く就寝しましょう。明日はまたやってきます。
ちなみに、「デザイナーが振り返る、バイク便バイト時代のお話し。 」「デザイナーが考える、本当に大人になる時のお話し。」という2つのお話しをこの前に書きました。デザイン的思考を垣間見れるのでは!とワクワクしながら読んだ方。それはもう、ガッカリしたでしょう。デザイン関係ないじゃん!時間返せ!!
率直に言うと、「デザイナーが振り返る…」「デザイナーが考える…」という入りは、罠です。罠は罠ですが、楽しい罠を目指しています。子供の頃の記憶。肩たたかれて、振り返るとほっぺに指がつきささる…みたいなニュアンス。
私は現在、「アトオシ」という屋号、「ロゴマークを軸とした展開」というコンセプトにて、飲食店・物販店・医院・中小企業等、VI・CI・ブランディングを中心としたグラフィックデザインを制作・展開し続けています。近年は、地域活性を目的としたプロジェクトにも積極的に取り組んでいます。(私のデザイン事例紹介サイトはコチラです → http://www.atooshi.com/)
独立後、2012年、都内デザイン専門学校の非常勤講師就任。2013年、日本タイポグラフィ年鑑入選・日本パッケージデザイン大賞入選。2014年、日本タイポグラフィ協会入会。今では、デザイン誌へ作品掲載のお声かけをいただくようになりました。まだまだ、これからです。
今日まで、私のグラフィックデザインを行う上での一貫した理念は、「人とのつながりをデザインする」です。なぜ、何の取り柄もない自分が、グラフィックデザインで独立することになったか。なぜ、上記のようなコンセプト・理念を掲げることになったか。そんなお話しを今からしようと思っています。
デザインを練り上げていく時の考え方を、話の中にちょいちょいねじ込んでいく予定なので、それはそれで参考になるかもしれません。何事もポジティブに。(ちなみに、このねじ込みニュアンスが近い、「日常とデザインの間口を拡げる雑文集」はコチラでも読めます → http://today.atooshi.com/)
もしかすると、途中から気が変わったり、思いっきり脱線するかもしれませんが、サラッと流してください。ですます調があったりなかったり、についてもご了承いただけると幸いです。
それでは、無駄を楽しむ余裕に、心より、感謝をして。
… 「第一話 〜高校時代〜」 へ続く …
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