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デザイナーが振り返る、バイク便バイト時代のお話し。

マンション内の貼り紙。「不審な人がいたら、『どちらへ?』と声をかけましょう。」
こんな声かけをする事例が本当にあるのだろうか、
その貼り紙前を通る度に感じていたのだけれど、
人生で一回、自分に向けて『どちらへ?』が放たれたことがあった。


あれは、バイク便バイト時代の話。
新宿の高い高いビルの中、配送先に迷い、小汚いライダー服でウロウロしていたら、
ボクシゴトデキマス風のお兄さんに『どちらへ?』(それこそが正義と言わんばかりに)と言われた過去の記憶。
結果、そのIDブラサゲテカッコイイデショ風のお兄さんに案内してもらいました。
当時、大学一年生。
バイク便バイトを始めたきっかけは、物凄くバイクに乗るのが好きだったからです。そのまま。
バイクに乗っているだけで、お金がもらえる!!
という単純過ぎる発想に申し込みをしたわけだが、実際に始めてみるとこれがまた “おいしい”。


【 バイク便バイトの “おいしい” 想い出話。 】

3位 真冬のクソ寒い、外での待機時間。あまりの寒さに電話ボックスに入る。(まったく変化なし。)
2位 これでもかと勢いづく台風の中、お台場に集荷に行かされた。(ライダー犬扱い。)
1位 豪雪の日、今日はさすがにないだろ…という期待も虚しく、電車で配送をさせられた。(もはやバイクでない。)
あと、東京郊外に突入した時の住所で、最後の番地が「00-0000」みたいな時は確実に迷子になってました。
なぜ急にそんな過去の記憶を書いたかというと、
先日久しぶりに、仕事関係でバイク便サービスを使わせていただいたからです。
様々な競合がある中、上に書いた想い出をふりかえりつつ、
自分が所属していたバイク便会社を指名させていただきました。
室内、そして、屋根がある素晴らしさを再認識しました。
オートバイに乗っている方であれば、共感いただけるのではないでしょうか。
壁に囲まれた空間の中、風になる術を見つけるべく、
僕は今もこの文章を打ち込み続けている。

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アトオシ atooshi ディレクター/グラフィックデザイナー。日本タイポグラフィ協会正会員。東京デザイナー学院非常勤講師。ロゴマークを軸とした展開。ブランディング。デザインをより身近に感じていただく、日常とデザインを拡げる雑文集。◎日常と

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永井 弘人

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!
締めとして、こちらにもプロフィールを載せたいと思います。

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永井 弘人(ナガイ ヒロト)
グラフィックデザイナー
日本タイポグラフィ協会 正会員
東京デザイナー学院 非常勤講師

1984年、東京都生まれ。明治大学・東京デザイナー学院卒業後、デザイン会社2社(メーカー・商業施設の広告・グラフィック制作/飲食・物販・医院における、ブランドコンサルティングを軸にした制作)を経て、2011年にアトオシ設立。

「ロゴマークを軸とした展開。」というコンセプトにて、飲食店・物販店・医院・中小企業等、VI・CI・ブランディングを中心としたグラフィックデザインを制作・展開し続けている。近年は、地域活性を目的としたプロジェクトにも積極的に取り組んでいる。

「日常とデザインを拡げる。」 をモットーに、執筆・トーク出演といった活動を行い、デザイナーではない方に、デザインの新たな楽しみ方を提案中。

・ Twitter:@hirotonagai
・ Facebook:hiroto.nagai
・ 雑文中心サイト:http://today.atooshi.com/
・ デザイン事例掲載サイト:http://www.atooshi.com/
・ 著書「デザイナーになる。」Amazon:http://goo.gl/S05Ks5

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今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

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