ぽけーっと生きてきた私への、夏休み2ヶ月間の衝撃

「すみませーん!ちょっといいですか?」

そんな大勢の人間の前で堂々と話すような人じゃないと思ってた。              同じ学科の友達の授業前告知。
夏休み開始前、これが一度目の衝撃。

「みなさん、社会人のマナー、分かりますか?」

スーツの一番下のボタンを男の人はとめない。                          腕時計をしないのも社会人としてはおかしい。
こんなの、知りもしなかった。                                     これもまた別のスタッフの告知。
二度目の衝撃。

このままでいいの?私。                                        アルバイトだけで夏休み終わらせたくない。                            一度社会に出てみたら変わるかもしれない。
そんな受け身な気持ちで参加した、議員インターンシップ。

「で?あなたは何かある?」

初めてのインターンシップ、朝6時のバスに乗って行った私が出会ったのは         事務所でラフな格好でパソコンをいじる議員の姿だった。
そして聞かれた言葉。

「権田さんはなんかある?」
話を聞くことに精一杯だった。予習もしていなかった。                      疑問なんてだせないし、話もうまくつながらない。
他のインターン生二人に比べて、何もできなかった。                      初日のインターンはぼろぼろだった。
帰ったらなぜか蕁麻疹がでていた。                                 
夏休み入ってすぐの衝撃。

このままじゃ嫌だ!

もっともっと積極的に動きたい。

もっともっと学びたい。

もっとはっきり意見を主張できるようになりたい。

だって、こんな熱い大人がいるんだって知ったから。                       こんな格好いい大人がいるんだ。
自信を持って働く大人って、                                      自分を語れる大人って、こんなに素敵なんだ。
私だって年を取れば「大人」にはなる。                               だけど今のままの私で、インターンで出会った方々みたいに                  魅力的な大人になれない。

今まで、なんとなーく、人に合わせて生きてきた私へ、

議員インターンシップはガツンとげんこつくらわせてくれた。
衝撃だった。
自分の甘さが突き付けられた。痛かった。
痛かったけど、                                              私がただの「年取った大人」になる前に気付けてよかった。                   私も自信を持った大人になれるように。                               私のようなぽやっと生きてきた学生の目を、覚ましてあげられるように。

授業前告知なんて本当は怖い。大勢の人間の前で話すのって怖い。
だけどだけど、
半年前の自分に向かって話してるつもりで話してみる。
「みなさん、こんにちは―――――――」


次なる衝撃を。

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