あるスカウトマンの儚い初恋の物語

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東京六本木スクランブル交差点

夕方の六本木のスクランブル交差点
仕事終わりのサラリーマン、夜の蝶の女性、多国籍の外人が行き交うこの場所に毎日自分がいる。
いつも通りキャバクラの出勤前の女の子に声をかけお店を紹介するのが俺の仕事
時には渋谷、新宿と昼間の街路時に立ちOLや学生にも声をかける。
紹介先はキャバクラに始まり風俗、AVと多岐に渡る。
どんなに可愛かろうが俺にとっては女の子=お金でしかなかった…。
AVに出演が決まった20歳の女の子がいた。
八王子から来ていて渋谷でスカウトされるのを待っていたそうだ。
この子は渋谷のハチ公のそばで見つけた子だった
「キャバクラの紹介をしている者ですけど」興味ないですか?
その子の一言目は
「私風俗を探しているんだけど・・・お兄さん紹介できる?」
これが彼女との会話の一言目だった
お金の必要な理由は敢えて聞かなかった。
俺はこの子が風俗なら確実に人気No,1になると確信していたが
それならAVのほうが大きなお金になると思った。
それからはAVの出演について近くの喫茶店で2時間に渡り説得をし、原宿の竹下交差点近くのAVプロダクションに連れていった。
そこは表向きは芸能事務所だがAVの大手でもあった。
担当の敏腕マネージャーを紹介しその日にプロフィール写真を隣のスタジオで撮り、各制作会社に配った。
それから三日もしないうちに担当のマネージャーより大手の制作会社からオファーがあったよとの電話を頂いた。
撮影までの1ヶ月この子の管理しっかり頼むよと電話を切られた。
AVの出演が決まるとスカウトマンは出演する女の子を撮影当日のスタジオまで送るまで管理をしなければならない。
前日の夜などはホテルを取り、緊張や不安で一杯の彼女を一緒にいることで和らげてあげなればならない。
そして撮影の早朝、ホテルを後にし撮影場所まで送り届け、撮影の半日の時間は敢えてその場所を離れるようにしている。
撮影終了後、迎えに行き、その日も撮影に対する彼女の後ろめたさなどをフォローする。
大抵撮影終了後、彼女たちは自分のしたことに後ろめたさを感じ大きな不安に襲われる。
そういった心のケアに立ってあげないと次回の出演に繋がらない。
AVの出演には単体作品、企画単体、企画と3つの作品構成に分かれている。
単体はモデル一人で出演するもの。
企画単体は一人または二人で出演するもの。
企画は多数または一本のビデオの中に短時間で出演するもの。
当然ギャラが高いのが単体で一本出演でモデル60万~スカウトマン50万~が相場。
モデルが人気が出ると判断すると大手メーカーが契約時に10本契約などの提示がある。
この時彼女は単体の5本契約だった。
彼女の作品がリリースされたとマネージャーより連絡があったが俺は見なかった。
むしろ見れなかったのかもしれない。
彼女がAVに出ることでお金という目的を達成したが、その代償は??
今、彼女がどこでどうしているかは分からない。
そんな毎日を過ごす自分が一人の女性に恋をした。
読んでよかった
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