マジでミュージシャン目指してた頃(1) Red Insanity結成編

きっかけ

ギター始めたきっかけが「もてたかったから」ってよく聞くけど、あれは本当だと思う。バンド仲間とそういう話になった時もみんな大体そんな理由だった。
自分も同じ。中学のとき友達が文化祭でやったライブに女の子が多く集まっているのを見て、「なんだかおれにもできそう」と勝手に思ったノリで、そのままギターを始めた。
本気でミュージシャンを目指そうと思った理由もこれまた単純で、当時流行っていたBECKという漫画に完全に感化されて、
「そうだ、ミュージシャンになろう」と決意した。
今思うとなんとも単純なんだが、まぁみんな大体そんなもんだろう。
そして、大学に入ったら本格的に音楽活動をするんだという意思を固めていた。

赤髪の変態と出会う

まずはメンバーを探さないといけなかった。バンド系のサークルや部活をあたっている中で、赤髪の変な外人みたいな奴と出会う。
俺:「好きなバンドは?」
彼:「LimpとかKoRNとかRageとか」
俺:(こいつしかいねー)
という訳でペールとのハーフ、トリリンガルのヤマケンとバンドを組む事が決定した。
その勢いでヤマケンとスタジオに入ったら、一曲できてしまった。しかもものすごくカッコいい。この曲で世の中変えられるんじゃないかと本気で思った。

Red Insanity結成

さて、ではバンドを作らないといけない。ヤマケンは元々ドラムをやっていたが、こんな目立つ奴を後ろに置いたらもったいない、ボーカルにしようじゃないかというノリで彼はボーカルになった。ベースは楽器を始めた頃から一緒にやっていた親友のおーつき。ドラムは高校の後輩の名川を迎え入れてバンドを結成した。
次はライブだ。そこで目に留まったのがTeen's Music Festival。8月に開催される予選を勝ち抜くと、本戦はZEPP TOKYOでライブが出来るらしい。
ここまで言及し忘れていたが、我々はPOPSバンドではなく、Metalバンドだ。青春輝くTeen's Music Festivalは我々の音楽でぶち壊す格好の場だ。もはや予選通過などはどうでも良かったが、もし通過できたらこの世の中に少しは期待できるだろう、という気持ちで参加を決意した。
その時はまだバンド名も決まっていなかったが、TMF申し込み用紙にバンド名を書かなければならなかったので、提出する寸前でヤマケンと二人で頭をひねって考えた。
なかなか決められないが、そういう時はシンプルに立ち返る。
目の前を見ると、赤い髪のキチガイ(ヤマケン)。
赤(Red)、キチガイ(insane)、、よし決まり、「Red Insanity」
この日正式にRed Insanityというバンドが誕生した。

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