ここが変だよ日本企業

全然おなじみではありませんが
数カ月ぶりの更新のような気がするのですが、何事もなかったかのように、しれっと予め設定していたストーリーについて、更新します。

今回、本来のタイトルは「日本企業と中国企業の違い」というタイトルでしたが、どう考えても比べられるものではありませんでした。
なので、一つずつ。
まずは日本の企業について、変だと感じたところを取り上げます。

私は、現在26歳ではありますが、日本や中国で色々な方と、法人代表として、個人として仕事をして来ました。
それなりに経験をして来たのですが、もし、読み進んでいて「ウチとは違う!」と感じるかもしれません。そんなの知りません。


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1.即戦力が欲しいのに、なぜか新卒を採用する

日本の企業で営業職をしていた時の事です。
未だに、なぜなのかイマイチ理解できませんが、普段から「即戦力のスーパー営業マンが欲しい」と語っているおじさん達が半分を占める会社なのに、大量に新しく大学を卒業する方が入社してきました。
そして、彼らは名刺交換や電話応対等の儀式を終え、やっと事務所に通されました。
事務所に通された地点で誰も得をしていないのですが、既存社員は一応
「フレッシュマンが来た!新しい風を吹き込んでくれ!」と喜んでみせ、新入社員は一応「元気だけが取柄ですが頑張ります!」と挨拶します。
この地点で、心の中で全員死にたくなっています。
新入社員が言う「元気だけが取柄」というのですが、OJTを通してわかった事は、ビジネスをスタートする地点における彼は、本当に元気しか取柄がなかったのです。自分のことをよくわかっているのだと思いました。
即戦力がほしいのになぜ、英語もできないノースキルの文系学生を採用するのでしょうか。

2.他の人らがいる前で、なぜか平気で人に怒鳴りつける

人は誰しもミスをします。
しかし、日本の企業に務めるおじさんは、自分が若い頃にしたミスは忘れてしまうようです。
その上、なぜか他に多くの人がいる前で、顔を真っ赤にして怒ります。
知り合いの前で声を荒らげられる事は惨めです。悔しさや悲しさ、内容が理不尽であれば、怒りだってわきます。
みな、そのような気持ちを一度は抱いたはずですが、全く学習しません。
「人が嫌がる事はするな」は日本の小学校でも教えていると思っていたのですが、どうやら彼らの時代は教えてなかったのでしょうか。

最近だと、『半沢直樹』というドラマで、経営陣の前で上司に土下座をさせるシーンがあったのですが、あれを異常と感じない方が私の周りには多く、びっくりした記憶があります。


3.もっと沢山お金が欲しいと言いながら、なぜかダラダラ仕事をする

出社したら、まずはトイレに篭ってパズドラをします。
トイレから出たら、珈琲を入れ、窓際で黄昏れている同僚と、昨晩はどんなに遅くまで飲み歩き、どんなに寝不足だったかを自慢し、今自分がどんな最悪なコンディションなのかをアピールし合います。
そして、仕事を始めるも、2時間に一回は煙草を吸うために喫煙所に立ち、
喫煙所にいる知り合いと、自分がどんなに辛い仕事を抱えていて、何時間残業しないといけないのか発表会を始めます。
定時を2時間も過ぎた頃、「はあ、この調子だと明日も残業しないと。」と言いながら居酒屋へ向かいます。
そして、居酒屋で彼らは「残業代を出せ!」「給料を上げろ!」という言葉を摘みに杯を交わすのです。
どんな形であれ残業代は出すべきですが、
そもそも、残業をしないように仕事を分担させ、決められた時間の中で収められる人間は、効率的な生産性、チームで高い利益を作り出す空気、仕事におけるコスト意識が有り、素晴らしく自己管理が出来ていると評価され、報酬に反映されるべきです。
しかし、この国の企業はどうやらそうではないようです。



4.ビジネスなのに、なぜか情を振りかざす

「仕事に私情を挟むな」という日本語があります。
言葉の本来の意味を考えますと、仕事と感情を分けろと捉えられるのですが、日本のビジネスシーンでは、なぜか情を振りかざしてくる事が多いです。
ビジネスは常に客観的かつ論理的に進むべきであり、メリットとデメリットの対比が資本主義社会の醍醐味だと思うのですが、この情というものが、平気で論理性をぶち壊す事があります。
ちなみに私がこれまで仕事をしてきて二番目にびっくりしたことは、クライアントと契約書を結ぼうとしたら「うちはやましい事何かなにもないよ!信用しないのか!」と怒られたことでした。

5.年齢が若いというだけで、なぜか人間として尊重されないことがある

さて、最初からここまで読み進めた方の中で、「まだまだ若くて何も知らない26歳のガキが!」と感じている方。
あなた、変ですよ。

日本で開かれるある展示会に出展し、日本市場を開拓して行きたいと韓国企業から依頼を受け、その企業の通訳として、参加したときの事でした。
私がいるブースに足を踏み入れた英語すらできないおじさんは、体全体を使ったジェスチャーや相手が理解出来るであろう簡単な英単語で挨拶しようとする韓国人スタッフを無視し、自分勝手に参観されました。
その後、私に向かって「日本市場に参入したいなら、それなりの態度がある。彼は頑張ってるけど、君はなに。若い新入社員のバカ?」と、頼んでもいないクレームを言い、人の波に消えて行きました。
私は胸に通訳者のプレートを挟んでいるのに、でした。

通訳とは、本来、どんなに知識があっても、クライアントが言った事以上の事を口にしてはいけません。口にした時点でクライアントの言葉を訳しているのではなく、自分の言葉を口にしてしまう事になるため、クライアントにとっては恐怖となり、不信感となり得ます。自分が喋ってもいないことを勝手に喋っているのですから。
しかし、どうやらこのおじさんはそんな事は考えもつかず、なぜか、若くみえる、新入社員に見えると言う2点だけで、「バカである」という結論を相手に投げかけたのです。
こんなに客観視も論理性も欠如している人が会社を経営していたり、年齢と比例した高い給与をもらっているであろう事に寒気すら覚えた記憶があります。



どのような社会的地位を持っている人であっても、他の人の尊厳を踏みにじる権利はありません。
これは私が思う「当たり前」ですが、ここではその当たり前は通じません。変な事を変だというと、それまでとても優しかった日本人が一転して、牙を向きます。

では、私達若者はどうすれば良いのでしょうか。私はどうすれば良いのでしょうか。

機会があれば、またまとめたいと思います。





参考(名前だけ)
英語もできないノースキルの文系学生はどうすればいいのか?~就職活動、仕事選び、強みを作る処方箋/大石哲之

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