Google を辞めたのは
悶絶インザベッド。こういう時に限って買い置きのVittel もなく口の中と心をカラカラにして頭痛と戦いながら、仰向けに寝転がりラップトップを胸の上にセット、まくらを立てて首を起こし、病床コンピューティングを続けています。
このように久しぶりの風邪に完全に屈しながらも、先日婚活女子に問われたGoogle を辞めた理由をぼんやり熱っぽい頭で考えてみたら草むしりの原理に落ち着いたので、それについて書いてみます。
さて、金銭が儲かるのは人がやりたくないこと、もしくはできないことをするからですね。真夏の炎天下、草むしりなんぞみんなやりたくない。そのやりたくない気持ちにつけこんで、銭で決着、落とし前をつけるならワイがやるさかいに。というのが商売の基本です。
Google の採用試験を受けている時、 1 日 1,300 通の履歴書が Google には届いていました。(うめだもちおさんが言ってました。ホントかは知りません) Google で仕事をすることは、それだけの人にとって「やりたいこと」なわけです。たくさんの人がやりたいわけですから、そこで稼ぐことは少しずつ難しくなります。やりたい人が多い仕事で稼ぐにはその人たちが「できない」ことをするより他ありません。とはいえ、やりたい人がたくさんいて、その人たちができないことを僕ができるって考えもちょっと傲慢というか自信がないというかそこまで考えてサバイブするのはしんどいというか、とにかく僕の個性とか性癖とかなんかそういうので、人がやりたくないことを僕自身は「やりたい」と思ってる、みたいな夢のような出会いはないかなーと考えることにしました。
家の戸棚についているポッチをつくる人。これはいいです。いい線いってます。多くの主婦にとって戸棚のポッチは扉を開閉するためのもので、つくるものではないですしきっとやりたくないでしょう。こだわりのポッチ職人。自家製なので当然生産量にはバラつきがありますし、1 日 1 ポッチしかできない日もあります。僕も生活をしていかなければなりませんし、オリーブオイルも買いたい。エクストラバージンオイルを。となると 1 ポッチ 10 万円ぐらいになることもありますが仕方ありません。
しかしながら、戸棚のポッチをつくるには諸々の作業器具を揃え技能を習得、店舗の運営などを行う必要があり、それは僕のやりたくないことで計画は頓挫、刀鍛冶やら歯ブラシの製造、その他仔細にやりたいことを検討しましたが世間がやりたくなく、僕がやりたいものってなかなかないんだなぁと思い知らされるわけです。
そんな中、僕が発見したのは会社をつくったりすること。これが、Google で働きたいハーバード卒とかのかしこい人たちがやりたいと思ってなくて、僕がやりたいと思ってることです。なぜかみんな会社をつくってちっちゃく始めることをリスクだと思っていて、僕はかしこい人たちがこぞってやりたいと思っている仕事にしがみついている方がよっぽどリスクだと思うのですが、まぁ世間はやりたくなくて自分がやりたいなら、ここぞとばかりにやった方がいいだろうと思い今に至ります。
会社はバンバン成長しているとはいえ年収激減、こうやって自室で病に伏しているわけですが、それでも人生は最高です。
#- わりと昔に書いた文章です
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