大事な事はすべてパチスロから教わった(第1回)いきなり7万円勝ち 

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【師匠との出会い】

これは僕がまだ23歳だったころの話だ。


僕は当時バンドをやっていた。地方から上京して東京でそれなりに音楽活動を行っていた。
しかし、ある事情でメンバー間は衝突を余儀なくされ、解散した。


全く新しいバンドメンバーを作り、また音楽活動を再開しても良かったのだが、
そんな気力も失せ、僕は地元に帰ってきた。


地元に帰ってきた僕は、何もやる気が起きず、働きもせず実家で引きこもり生活をしていた。
たまに外出しても、行くのは地元に一つしか無い、”古いゲームセンター"ぐらいのものだ。


ゲームセンターに行くと大抵知り合いがいて、楽しかった。
そいつらもロクに働きもせず、実家に住み、堕落した生活をしている連中だった。


その中に一人、高校時代の同級生である川田君がいた。川田君とは高校時代は、あまり話をしたことが無かったが、最近ゲームセンターでよく見かけるので、仲良くなった。


なぜか川田君はいつもお金をたくさん持っていた。僕はニートなのでお金などあるはずもなく、ゲームセンターに行ってもほとんどゲームをせず、ただ人がやっているプレイを見たり、仲間内で話をしているだけだった。

しかし、川田君は違った。


色々なゲームをやりまくり、景品ゲームはいつも欲しい景品がとれるまでやっていた。
隣でみていてビックリするぐらいお金を使っていて、正直大丈夫なのかな…と心配しつつ反面、きっとお金持ちの息子なんだろうな…とうらやましい気持ちも抱いていた。

そんなある日のこと、僕はいつものようにゲームセンターに行った。川田君もきていた。
いつも通り格闘ゲームで対戦し、川田君にボコボコにやられ、打ちひしがれていると、川田君が突然話しかけてきた。

川田
ちょっと仕事に行ってくるから!
何の仕事?
川田
ついて来ればわかるよ!



仕事なのに、『ついて来れば?』
って何か変だなぁと思いながらも、とりあえず僕は川田君に付いていくことにした。

この選択が、僕の人生を大きく変えたんだ・・・


川田君の車に乗せられた僕は、そのままパチンコ屋に連れて行かれた。

実は僕はパチンコ店に良い思い出がない。

仲の良い友人が、パチンコで負けすぎて消費者金融にお金を借りまくって首が回らなくなった話とか、知り合いのおじさんがパチンコに負けすぎて鬱病にかかって、精神病院にいるとか…そんな話を聞かされていたからだ。

川田
さあ、仕事しよう!
パチンコなんて人生狂うからやめなよ!借金作って大変なことになるよ。
川田
それは娯楽をしている人の話でしょ?俺がしてるのは労働だからさ
労働? ・・・・・・・・・。
川田
今は出る台が空いてないから空くまで待つから!

川田君は真面目な顔でそう言った。とても冗談には聞こえなかった。

僕は、川田君があまりにも自信たっぷりだったので、様子を見る事にした。
車のエンジンを止め、車から降りようとすると川田君が何やらメモを取り出した。
そして、そのメモを1分間ほど確認し、メモをポケットにしまい込んで店の中に入った。

彼が何をしていたのかこの時僕は気づかなかった…
しかし、仕事に関わる何か、すなわち"パチンコに関わる何かの情報なんだろうな"ということぐらいはわかった。

店内に入るなり、川田君はスロットコーナーに向かった。そして、ある機種のゾーンの前につくと一通り全部の台を見渡し、目的の台が空いていないとわかると、休憩所に向かった。

パチンコ店に行ったことのある人ならわかると思うが、少し大きめのパチンコ店には休憩スペースという場所がある。ここには漫画や雑誌が置いてあったり、店によってはマッサージチェアがあったりしてかなり充実している。こういうスペースは空き台を待ったりするのにはもってこいの場所だ。

休憩スペースについた僕らは椅子に座った。

川田
今は出る台が空いてないから空くまで待つから!

僕は意味がわからなかった・・・

パチンコやスロットをするのに待つ理由がわからない。
だが、それよりももっとわからなかったのは、出る台がわかっている川田君だ。
川田君は、『出る台がわかる』と言っていたが、本当にそんなことがわかるのだろうか。
スロットの知識が乏しい僕は、全く理解できなかったが、とにかく川田君の仕事っぷりを見てみたかったので、待つことにした。

【わけもわからずスロットを打たされる】

2時間が経過したころ、僕は眠りの中にいた。そして、ある声で起こされた。

川田
おい!何寝てんだよ(笑)台空いたから行くよ!

事態を把握した僕は川田君について行った。
そして一つだけ空いている台の前に来たとき、川田君は耳を疑うようなことを言った。

川田
三田君ってスロット打ったことあるんよね?じゃあこれ打ってくれない?

ん?意味がわからなかった。自分で確保した台なのに僕に打てって・・・
しかもお金なんてないし・・・

すると川田君は財布を取り出し、10万円を僕にポンと渡した。10万円を渡してなお、何枚も入っている札の多さに僕は唖然とした。

川田
とりあえず10万円あればこの台出るから!

そういって彼はどこかへ行ってしまった・・・

わけがわからなかったが、とりあえず川田君を信じて僕はその台を打つことにした。

千円、2千円、3千円・・・8千円と入れた頃、僕は大当たりをひいた。
スロットでいえばBIGというやつだ。

この機種は大体一回のBIGでコインが400枚強とれるので、金額にすれば等価交換の店で8千円だ。8千円入れた時に8千円出てきたので、今でプラスマイナスゼロだ。

しかし、これだけでは終わらなかった。

そこからあれよあれよと言う間に連チャン(連続して当たりをひくこと)を繰り返し、あっという間に4千枚になった。金額にすると8万円だ。時間にすると1時間程。
1時間ぐらいしか経ってないのに8万円もゲットしてしまったのだ。
最初の投資金額をひいても7万円は利益だ。

そろそろやめようかな…なんて思っているとちょうどいいタイミングで川田君がやってきた。

川田
おっ、そこそこ出たなぁ、そろそろやめていいよ!

あまりびっくりしていない感じだった。というより"出て当たり前"といった表情だった。

僕は打ち始めてから1時間も経たないうちに、8万円が出たことに心底驚いていた。

換金した僕は、川田君に最初に借りた分の10万円と、もうけた分の7万2千円、合計17万2千円を返しに行った。すると川田君は、10万円だけ受け取り、こう言った。

川田
その利益は三田君が出した利益だからあげるよ!

??

??

まさか、冗談だろ・・・

いくら僕が打ってたからといって、元々は川田君のお金だし、その元手のお金がなければ、こんなにも増えることはなかったわけだし。


いや、そもそも僕は川田君の仕事っぷりを見たいと思ってついてきただけなのに、7万円をくれるのはおかしい・・・

何か裏があるに違いない・・・


7万円は喉から出るほど欲しかったが、あまりの怪しさに川田君に7万円を叩き返した・・・



<追伸>

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志村さん

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三田 サンジ

趣味は、飼っている猫と戯れること。アニメを見ること。ゲームをすることです。

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三田 サンジ

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