とあるゲーム業界のブラック会社で夢の代償に僕が失った物。
19歳、大学受験に失敗し、ゲーム専門学校を選んだ僕。
理由は、単純にゲームが好きだから…ゲーム業界に恩返しをしようというもの。
何故なら…本当に、昔から勉強は苦手だった。
もう一年勉強なんて、耐えられるのかずっと悩んだ。
幼少期から転校生だった僕は、気づくと各地を転々として、10回程クラスが変わっていた。
当時、子供ながらに方言に慣れなかったり、すぐに転校すると決まっていた僕に友人など出来なかった。
自然と勉強もやる気を失って、どんどん宿題ばかりが溜まっていった。
親も共働きで、孤独だった僕に唯一出来た友人、それがファミコンとゲームソフトだった。
学校がいくら退屈でも、話す相手がいなくても、自宅に帰れば笑顔になれた。
大学受験に失敗したとき、就職や、もう一度勉強する事も考えた。
けど…
でも、そんな少年が、大人になった時、また友人に会いたくなった。今度は自分から。
2年生の専門学校に入学し、無事一年が終わる頃にインターンでとある企業の面接を受けた。
綺麗なオフィス、高額な給料、優しそうな先輩。
しかし入社して1日で僕の夢と希望は、まったく逆の物となった…
この物語は、これからゲーム業界を目指す若者、ブラック会社に間違えて入ってしまった人に、是非読んでもらいたい一人の青年の苦悩の物語です。
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