中学3年でCMと出会った

著者: Takegami Takayuki

始まりは授業から飛び出した

2000年、生活科学(≒家庭科)という授業の一環で始まった、エコ生活に取り組む方法を考える企画。エコプロダクトを製品を考える為、食材を無駄にしないようなアイデアメニューを考える班と地球に優しい、エコプロダクト商品を考える班の2班が出来上がり、それぞれでアイデアを絞りながら、その企画は進行した。
授業は1学期(3ヶ月間)の間に進む中、僕は当初、エコプロダクト班に居た。
ただ、どうしても今回の企画に対して作ってからのこと。どうやったらこれが広まるのか、が気になってる状態であった。※当時はエコに対して世の中に言葉が広がり始めていたが、あまり当時企画に乗り気でなかったというところも若干あり・・・。
そこで一つ思いついたのが、誰に対してどのようにこの企画を広めるか、知ってもらうか、ということを授業中に出来ないかと考えた。昔からテレビやCMが好きで、よく映像を観ていたこと(※自分が好きなドラマをまとめたnaverまとめ http://matome.naver.jp/odai/2136188233320531601)がきっかけで、先生に「この企画を広める為のCM班を作らせてください」とお願いした。これが自分で映像を作る第一歩となった。

作ることの面白さ
先生にお願いした時、快諾してもらったことで始まったCM班。
班自体は2人体制だったものの、シナリオ作成から撮影、放送まで全て自分たちで「仕掛けること」が本当に楽しかった。
シナリオは出来上がった製品野紹介と、どのように使ってもらうかを伝える映像にするべく、キャスティングを先生と生徒数名に依頼して出演してもらった。当時の校長先生含め3名に出来たシナリオを渡して(しかも暗記してもらい)、撮影に挑んだ。学校で借りた機材での撮影だったものの、一番の問題が編集。当時編集技術はなく、撮影テープ1本を、NGが出れば、その直前のシーンまでテープを巻き戻し、再撮影をするというアナログな環境で撮影を行った。

そして、先生達、クラスメートの協力のもと、色々なアングルからの撮影を終わらせ、出来上がった1本のテープ。このCMを朝の校内放送で流すことになった。出来上がった作品の反応を観ることは出来なかったが(放送する部屋にいたため)、反応はまずまず良かったと聞いた時に、初めて「作ったんだ」という実感が湧いて出てきた。

一番嬉しかったこと
実は、10年後、当時授業を担当されてた先生にお会いした時に、面白い話を聞いた。プロダクトを作るサイドと、取り組みをプロモーションするサイドを授業で初めて作り出したが、その授業以来、プロモーション班が引き続き設けられたということを聞いて驚いた。さらに、授業の参考教材としてしばらくの間、当時作った映像を生徒に見せているということを聞いて、映像だけでなく、「仕掛けたこと」自体が少しは意義があったことなんだと思うと、映像を作ることがきっかけで、何かあるかもしれないと、今も期待してしまう。

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