「業務用餃子の餃包」はなぜコロナ禍に月次125%で成長するのか。社長初日にリストラ、2度の倒産危機から大逆転の裏側。
■社長就任初日にリストラ、2度の倒産危機
「今日から息子が社長になるから、あとはよろしく。」
全社員朝礼の場で、創業者の父は一言メッセージして、その場をあとにしました。
2007年4月、不採算事業(ハンバーガーショップ)を立て直すという使命で、私が25歳の時に社長に就任しました。
会社はあと3ヶ月で倒産するという状況でした。
私は大学院を卒業後、就職が決まっていた企業には行かず、人生初のキャリアを経営者としてスタートします。
*株式会社アールキューブ 代表取締役 坂田健
そして、経営者としての初日かつ人生初の仕事が、社員の首を切るという仕事でした。
社員を守れなかった私は、せめて妻と生まれたばかりの娘くらいは守らなければと、後ろを振り向かず、毎日がむしゃらに働きました。しかし、引き継いだ債権者との裁判、労働紛争、父保有の不動産競売処理、など、人生初の経験が次々押し寄せました。
胃潰瘍になりながらも、すべて片付け、事業もなんとか立て直し、勢いにのって銀座、パーキングエリア、羽田空港国際線、バンコク国際空港、シンガポールなどに次々と出店していきました。
*バンコク国際空港店
しかし、有頂天になっていた私に天罰がくだります。東日本大震災が発生。その後、事業は低迷し赤字転落。あっという間に2度目の倒産の危機がやってきました。
しかも、今度はどんなにがむしゃらに頑張っても結果がでませんでした。
「もうだめだ、諦めよう」「いや、あと1日だけ頑張ってみよう」
それでも結果は出ません。
「あと1日だけがんばろう」そう自分を奮い立たせ続けて1年が経ち、ついに資金も底をつき、ハンバーガー事業撤退を決断をします。
最初は会社をたたもうと思っていたのですが、このとき2人目の息子が生まれます。
挑戦し続ける姿を子供達には見せたい。そう思い直し「餃子屋」をつくることにしました。
父は台湾出身で、元々は50店舗ほどラーメンチェーンや餃子店を経営していました。私が継ぐときにはほとんど第三者に売却していましたが、そのノウハウという強みが残っていたのです。売却した店舗の中に「でっかい餃子 曽さんの店(代々木店)」という店舗があり、長くファンに愛される名店でした。この商品をルーツにして、独自開発したのが「餃包」という商品でありブランドです。
しかし、資金がありませんでした。
そこで私は、親族、恩師の大学教授、税理士の先生、そして一部の社員からも借金をし、
2012年11月「肉汁水餃子 餃包 六本木交差点」をオープンしました。
50席のお店で月500万の売上からスタートし、2019年12月には月商1500万を超えました。
世界最大の口コミサイト「トリップアドバイザー」東京1位(10万店舗中)、10 Best Restaurants In Tokyo 1位などを獲得。Google口コミ2700件以上は地域飲食店No1。
(*2020年11月末現在)
債務超過だった企業が、借金も完済、1店舗で純資産3800万円、自己資本比率約70%に回復したのです。
■2019年に「業務用餃子の餃包」スタート
2019年、3人目の息子誕生と共に1つの決断をしました。
それまでは「餃包」は他社への販売は原則していなかったのですが、「もっと飲食店業界全体のお役に立って、育てていただいたこの業界に恩返しができるのではないか」と思い、餃包を全国の飲食店様向けに卸販売することにしました。
最初の壁は、営業・販売のノウハウも経験もなかったことです。どんな商品もアイデアもマーケティングできないと価値はないのです。
そこで、まず自分でGoogleサイトでプロトタイプとなるランディングページを1時間で作成し、リスティング広告を独学で始めて仮説検証を重ねていくことにしました。
すると、なんと問い合わせが来始めたのです。
餃包の無料サンプルをお送りしていくと、そこから約30%の決定率で受注していったのです。受注率5%でも合格と考えていた私は衝撃を受け、同時に、餃包の商品力を再確認し、そして、商品の生みの親である両親に「これは本当にすごい商品だぞ!」と心の中で感謝しました。
さらに、この新規事業における強みとして、商品力だけでなく「繁盛店の運営経験」も活きました。
卸先様の中には、「六本木の餃包で修行したい」という方が出てきたのです。スタートから半年で、10名近くのトレーニングを受け入れ、飲食店オーナーや店長さんの悩み相談にも直接のるようになっていきました。
経営の悩みを聞いていると、ハッとしました。数年前に悩みもがいていた孤独な自分自身と彼らが重なったのです。なんとかこの人達の力になりたい、具体的なノウハウも商品もあるんだから、どんどん分かち合っていこう。その思いが日に日に増していきました。
そして、商品の卸以外の、ノウハウ提供や開業支援、業態変更支援、暖簾分け、悩み相談、トレーニング受け入れなどは、すべて無償で対応することにしたのです。つまり持っている情報と経験はすべて与える、ということです。
■コロナ禍の急成長 月次125%
そんな矢先、2020年新型コロナウイルスが猛威を振るいました。
悲惨な状況になっていく飲食業界をみて、今こそ全力で戦うときだと思いました。
広告費なども積極的に投下し、自粛期間中には月400件以上の問い合わせ、月100件以上の新規受注となりました。急激な増加でしたが、ITシステムをフル活用して、固定営業担当0人で、私と大学生アルバイトの2名だけで営業受注をしていき、落ち込んだ4月売上350万から月次125%ペースで売上が増加し、10月には1200万を超え、11月には2000万を超える勢いです。
当社餃子を活用されて、コロナ禍でも黒字確保できている店舗様、前年対比を超える店舗様もあり、喜びの声をいただくと、「やって良かった」と心から思います。(一部、HPにお客様の声として掲載)
暖簾分け店舗として「肉汁水餃子 餃包 新宿店」もオープンし、他屋号での餃子店開業案件も増えており、今後さらに成長が加速予定です。
【今後の展望】
上場会社など大手企業様や中堅企業様からも、引き合いが増えてきています。
今後はそういった大口案件も安定的に対応できる製造体制強化、物流網強化、システム強化を行って参ります。同時に、中小零細企業様や個人店様にもこれまで以上にお役に立てるよう、寄り添ったフォローや、トレーニング受け入れ、ノウハウ提供、新商品開発を継続していきます。
現在は資金繰りも含めて順調なため、堅実な設備投資を重ねながら今の製造工場のままで年商10億(経常利益3億)まではがんばります。その先は工場移転や増設、積極的な資金調達というステージも視野に入れています。
経営者や店長は孤独です。
孤独に戦う彼らの伴走者として、私も成長していきます。
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【プレスリリース】
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■会社概要
会社名:株式会社アールキューブ、有限会社タロコ
所在地:〒142-0054 東京都品川区西中延1-7-6
創業:1981年
代表者:代表取締役 坂田 健
URL : https://gyopao.jp/ (業務用餃子の餃包)
https://gyopao.com/ (直営店舗)
主な事業:肉汁水餃子 餃包 六本木交差点 / 食材、資材、機材等の輸出入業 / 食品製造卸工場(有限会社タロコ)
代表取締役 坂田 健が25歳のときに倒産寸前だった父の会社を継ぎ2代目社長に就任。リーマンショック・東日本大震災など倒産の危機を二度経験。当時は身内、大学教授、社員からも借金をして危機を乗り越える。コロナ禍で事業転換、急成長。六本木交差点、京都駅前、石川パーキングエリア、羽田国際空港、バンコク国際空港、シンガポール等で複数業態の飲食店展開を経験。7年前に「肉汁水餃子 餃包 六本木交差点」を開店。世界最大口コミサイト・トリップアドバイザーで東京1位(10万店舗中)、10 Best Restaurants In Tokyoで1位を獲得。Google口コミ3000件以上は地域No1。
2019年に直営店の商品および経営ノウハウを活かして、日本中の飲食店への餃子の製造卸事業「業務用餃子の餃包」を開始。約2年で導入2000店舗以上突破し最高売上を更新し続けている。
2021年12月に坂田茂が株式会社アールキューブの代表取締役に就任。
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