子育てをスムーズに。パパ&ママ140人と考えた理想の「パパバッグ」が進化を遂げるまで。
140人のパパ&ママの声を反映して作られた、子育て応援ブランドpapakoso(パパコソ)の『パパバッグ』シリーズ。2018年に子どもを産み育てやすいデザインとしてキッズデザイン賞を受賞し、これまで3年間で7モデル計13カラーをリリースしてきました。
そして2021年夏に、さらに進化した最新モデル『パパバッグ キャリアーモデル』を発表。現在実施しているクラウドファンディングでは、スタート初日に目標金額を達成し、100万円を超える支援を獲得しています。
今回はpapakoso(パパコソ)を運営する株式会社ワンスレッド代表取締役半田真哉氏と、パパバッグキャリアーモデルのデザインを手がけた小島大輔氏に商品に込められた思いや今後の展望を聞きます。
(左:(株)ワンスレッド代表取締役 半田真哉氏、右:デザイナー小島大輔氏)
パパバッグキャリアーモデル誕生の経緯
-パパバッグキャリアーモデルについて、プロジェクトの経緯を教えてください。
半田:
パパバッグキャリアーモデルは、哺乳瓶やおむつなどの乳幼児とのお出かけの際に必要となるアイテムが十分に収納でき、しかも抱っこ具としても使える、これまでにない「男性用」子育てバッグです。
まるで育児用とは思えないデザインも特長で、普段使いのバッグとしても活躍するスタイリッシュさがあります。
現在、新型コロナ感染症の拡大により、多くの人に生活の変化をもたらしています。
在宅勤務やリモートワークなど働き方にも変化があり、家で過ごす時間が増えたパパの6割が家事育児の時間を増加させたという調査結果もあります。
(出所:リンナイ(株)「夫婦の育児・家事意識調査」)
半ば強制的に生活スタイルを変えざるを得ない状況ではありましたが、この変化は家族と過ごす時間を大切にする機会でもあると考え、1回目の緊急事態宣言が発出された2020年の3月より、パパバッグの最新モデル「キャリアーモデル」のプロジェクトをスタートしました。
遊び心があり、「かっこいい!」と思えるデザインを
半田:
パパバッグの既存モデルである「スタンダードモデル」や「思いやりモデル」は、例えば通勤前に保育園のお見送り時にも使えるように、どんな服にも合わせやすいシンプルなデザインになっています。出産のお祝いやパパの誕生日プレゼントにお選びいただくことも多く、カラー展開もブラックを中心としたネイビー、グレーなど、ベーシックなラインナップです。
しかし、キッズデザイン賞受賞をきっかけに、プレゼントだけではなく、男性が使いたくなるデザインなど、意匠面でのバリエーション展開を広げたいと考えており、前作の「クリエイターズモデル」の時にデザインに加わっていただいた小島さんに、あらためてプロジェクトの参加を依頼しました。
(前作 パパバッグクリエイターズモデル)
コンセプトは「子育てをスムーズに」
デザイナー 小島大輔氏
プロダクトデザイナー/3児の父
1986年生まれ。神奈川県出身、横浜市在住のデザイナー。大学時代にかながわレッドリボン賞を受賞。在学中に起業し、桑沢デザイン研究所にてプロダクトデザインを修得。写真や映像制作も得意とし、子育ての経験を活かして、調乳補助製品なども開発中。
-パパバッグキャリアーモデルのプロジェクトについて初めて話を聞いたとき、デザイナーである小島さんはどのように感じましたか?
小島:
大変好評をいただいた前作のクリエイターズモデルをアウトドアのベーシックモデルとして、そこから派生した、より使用シーンに特化したモデルを作ってみてはどうかと提案をしました。
例えば防水性能にすぐれ、汚れも気にならない、子どもと一緒にたくさん遊べるモデルや、凹凸や引っかかる部分を極力取り除き、より軽快に動けるモデルなど。
あるシーンに特化したものを作ると、想定していない他のシーンでもきっと製品が活きてきます。単純に既存モデルをブラッシュアップするよりも、そのほうが良いプロダクトに繋がると考えました。
(防水性能に優れた生地を採用)
-キャリアーモデルをデザインする上で、特に意識されたことを教えてください。
小島:
まず、パパバッグキャリアーモデルを「誰が」「いつ」「どのように」使用して、「何を実現できるか」という点が最も重要だと考えました。
良い製品を作るためには、ユーザーにどのような経験を与えられるか、どのような問題を解決すべきかを見失うことのないよう、作り手側の都合でなく、ユーザーの立場に立った企画を進める必要があります。
「モノ」作りは即ち「コト」作りであり、実現すべき「コト」に到達する上で、どのような機能が必要か、何が不要であるかを判断しながらバランスを整えていくことに注力をしました。
(パパバッグキャリアーモデル修正の様子)
デザインコンセプトは「スムーズ」
小島:
私も3児の父で、仕事と家庭の両立や、子育ての大変さや楽しさは実感しています。
例えば、幼い子どもは自分の気持ちに正直で、大人の都合をなかなか待ってくれません。
「今」抱っこしてほしい、「今」食べたい。
余裕があるときは良いのですが、余裕が無いときは対応することができず、イライラしてしまうこともあります。
おそらく子育て中の皆さんは、もれなく似たような経験をしていることと思います。
親のイライラは子にもうつりますし、子のイライラがさらに親の余裕を無くします。
子どもだけでなく親のためにも、より子育てをスムーズにするアイテムが必要だと考えました。
小島:
育児は常にスタンバイ状態です。子どもの変化にいち早く気づき、すぐに応えてあげたい。なのにどこかが引っかかる、手が届かない、片手じゃできない。そんな育児中の些細なストレスの原因をできる限り取り除き、子も親も快適に過ごせるよう工夫しました。
パパバッグキャリアーモデルは、男性の主体的な子育てをサポートし、スムーズな育児を実現する子育てギアです。
子も親も快適に過ごせるように
-より子育てをスムーズにするアイデアについて教えてください。
小島:
例えば、引っかかりにくいラウンドファスナーの採用です。
(開きやすいラウンドファスナー採用)
四角いフォルムのバッグは、ファスナーが角で引っかかり、開閉でもたつくことがあります。焦っているときは特にです。
そこで、慌てている時もスムーズに開閉ができるよう、メインポケットのファスナーは角を無くしたラウンドファスナーを採用し、大きく開くようにしました。
これにより、おむつもさっと取り出せますし、早くミルクも作れます。
また抱っこをした状態でも、中身をスムーズに取り出すことができるように設計しています。
(抱っこしたまま中身を取り出せる)
抱っこ具として使用する場合、すべてのポケットは子どもの背面に配していますので、抱っこしたまま収納部を容易に取り出すことができます。例えば子どもが寝ている状態で会計するときも財布やカードをさっと取り出せます。
また、縦に開閉する正面のポケットは抱っこした体勢でも横から手を差し入れることができ、左右どちらからもアクセスできる貫通タイプのポケットです。
鍵や携帯電話などを入れておくのに便利です。
(左右どちらからもアクセスできる前面ポケット)
もちろん、抱っこをするのもスムーズ。
既存モデルの「抱っこ補助としても使える強度」に加え、キャリアーモデルはより安定した抱っこができるよう落下防止ベルトや背当て、腰ベルトを追加しました。
腰ベルトはバッグ底面のフラップに収納されており、使用する際は予め腰に巻いておきます。使わないときは再び収納しておけば邪魔になりません。
背当てはバッグ背面のポケットから取り出し、背当ての両サイドに付属するストラップをショルダーベルトに留める仕様です。
シンプルな方式なので、誰かに手伝ってもらわなくても簡単に装着することが可能です。
▼パパバッグキャリアーモデル着用方法
ぐっすり寝ている子どもをベッドに寝かせることもスムーズ。
(寝かせたまま着地しやすい仕様)
小島:
寝ている子どもを抱っこひもからおろすときに起こしてしまうことはよくあります。
このバッグならバックルやストラップを外せば、寝かせたままバッグを外すことができ、ベッドへの着地成功率が格段にあがります。
さらに、子どもの快適性にもこだわりました。
お尻があたる背当てポケットにはオムツやタオルを入れておくことができます。
その子の好みに合わせてクッションの調節をしてあげてください。
-細部にわたり、ユーザーの立場からどのような機能が必要か考えられているのですね。
半田:
この他にも、例えばファスナーの引手は子どもの指を挟むことがないように直径5mm以上の隙間ができないように工夫したり、ショルダーベルトやウエストベルトは体に食い込まないように40mm以上の幅のベルトを採用しています。
また、抱っこひもの安全基準に準拠した強度試験を実施しており、耐荷重15kgの基準となる700Nの強度も十分にクリアしていますので、体重15kg、3歳頃までの抱っこにお使いいただけます。
また、抱っこも使い分けが可能です。
例えば子どもが眠い時や公共交通機関など揺れる場所などで使う場合は背当てを使った「しっかり抱っこ」。近所の公園からの帰り道や、一時的に抱っこする場合は抱っこのサポートとして使う「ちょい抱き」スタイルなど。
シーンに合わせて使い分けできるもの他にはないキャリアーモデルの特長です。
(パパの抱っこの支えとして使うちょい抱きスタイルも便利)
半田:
また、一般的な抱っこひもは3歳頃までの使用を想定していますが、抱っこをしなくなった後は使い道が無くなってしまいます。
パパバッグキャリアーモデルは、抱っこをしなくなった後も、子どもとのお出かけの時は内容物を哺乳瓶から水筒に変え、おむつから文庫本やタブレットに変え、成長に合わせて普段使いすることができます。
乳幼児期から、子どもの成長とともに使うパパバッグはきっと愛着が沸きますので、できる限り長くお使いいただけるように考えています。
(12.4インチのノートPCや10.4インチのタブレットも入ります)
-パパバッグは男性用のバッグだと思いますが、例えばマザーズバッグなどと何が違うのでしょうか?
半田:
マザーズバッグとはその名の通り、女性が使うことを前提にデザインされています。
そして、市場には「パパでも使えるマザーズバッグ」や「男女兼用できるマザーズバッグ」はあっても、男性が使うことを前提にデザインされたパパバッグはほぼ見かけません。
papakosoのパパバッグは、男性が使うことを前提にサイズや使い方、カラーや仕様を設計しています。
また、「パパが使いたい」と思うだけではなく、ママも「パパに使って欲しい」と思えるデザインであることは強く意識しており、ママや女性の意見を多数取り入れているところも特徴です。
(十分な収納力で、必要なものを所定の位置に収納できる)
パパバッグシリーズの特長でもある、水筒などの縦型容器を固定収納できるバンドや、おむつやおしり拭きを重ねないで収納できるポケットは、まさにママ目線の意見を反映しています。また、抱っこの補助として使えるようにしたい、という声もママ達から多くいただきました。
(新商品試着体験会ではママからも意見を)
papakoso(パパコソ)が目指す未来
-子育て応援ブランドpapakoso(パパコソ)の今後の展望についてお聞かせください。
半田:
クラウドファンディングを実施している新商品「パパバッグキャリアーモデル」は、現在は予約申込みを受付けており、最終修正を経て2021年9月下旬に一般販売となる予定です。子育て中や、子育て準備中の皆さまの新たな選択肢となれるよう、一人でも多くの方にキャリアーモデルやpapakosoブランドのことを知っていただきたいと考えています。
▼パパバッグキャリアーモデル
https://camp-fire.jp/projects/view/315764
私たちが目座す社会は、夫婦で家事育児を共有することが当たり前の社会です。
洋服や靴と同じように、男性用の子育てグッズも当たり前に存在するようになった時に、「papakoso」がそのきっかけだったと振り返れるよう事業を進めていきます。
また、papakosoが成功事例となる事で、参入企業が増え、市場も活性化すると思います。その為にも様々な企業や団体とも連携して、オープンイノベーションにより新商品、サービスを開発していきます。
子育て応援ブランドpapakoso(パパコソ)
「パパの子育てから家族に笑顔を。」
パパの子育てを応援することは、夫婦で子育ての悩みや喜びを共有し、また家族に笑顔が広がるきっかけになると考えています。
現在は共働き世帯が増え、仕事と家庭の両立について悩みを抱える家庭が増えています。当社では特に「男性の家事育児」を入口として、夫婦のパートナーシップや家族の絆をテーマに、リアルニーズから商品やサービスを開発しています。
オフィシャルWEBショップ
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