かわいいバーチャルペットで寂しさや辛さを癒したい!CGデザイナーのわんこ開発秘話
初めまして。Fignny株式会社のPOCKET PET開発チームです。
私達は普段WebアプリケーションやVR/XR領域の開発などを行っています。
新型コロナウイルス流行により、テレワークや在宅勤務の推進、飲み会やイベントの制限・自粛により寂しさや孤独感を抱える方が増えています。寂しさや辛さを癒すために犬や猫などのペット需要が高まっている一方で、減収や失業などによりお金をかけずに楽しめて寂しさや辛さを癒せる手段にも注目が集まっています。
弊社では自社の特化領域であるAR技術を用いて「バーチャルなペットを使って、独りの寂しさを解消しよう」という理念を掲げ、ARコーギー育成ゲームアプリ『POCKET PET』の開発を急ピッチで始めました。
■『POCKET PET』とは
まずは簡単にアプリのご紹介をいたします。
『POCKET PET』は、AR技術(拡張現実)によって3DCGで表現されたリアルでかわいいコーギーを現実世界に表示させて育てることができるコーギー育成ゲームです。
家がペット禁止、忙しくてきちんとお世話できない、アレルギーがあって動物を飼えないなど、ペットを飼えない環境でも本物のペットを飼っている暮らしを味わうことができます。
最初は子犬からスタートして、2日で1歳成長します。子犬はもちろん、成犬の姿や仕草にもこだわりました。
ご飯をあげたり、運動したり、アイテムを使っておしゃれを楽しむこともできます。
スマートフォンで遊べるアプリゲームだからこそ、いつでもどこでも気軽に触れ合えてお世話ができます。
仕事の合間やおうち時間に、ちいさなコーギーと過ごす楽しい毎日。
いつでもどんな時もPOCKET PETのコーギーがずっとそばにいてくれます。
■リアルでかわいいコーギーを徹底的に追求
<エンジニアリング部 POCKET PET開発チーム/今井 悠>
こんにちは。エンジニアリング部POCKET PET開発チームにてグラフィックとモーションを担当しました、今井といいます。
今回はPOCKET PETのコーギーがどういう過程を経て生まれたのか、その変遷をご紹介いたします。
現在実装しているコーギーは色々な試行錯誤を重ね、リアルでありながら愛嬌を感じられるビジュアルになっております。
▲現在公開中のコーギー(仔犬)の姿です。
ただリアルなだけでなく、より可愛がってもらえるように少しデフォルメしてあります。
実際にプレイしていただくとわかるのですが、仕草や動きにも「リアルでかわいい」と思っていただけるよう工夫を凝らしてあります。
この現在の姿に到達するまでが長い道のりでした。
最初に作ったコーギーが下の画像になります。
▲最初のコーギー。現在公開されているものとは全く別の姿でした。
これはお世辞にも良い出来とは言えないので、誰にも見せずに私の独断で没にしました。モデリングは悪く無いんですが、テクスチャが駄目です。コーギーの体毛などが全く表現できていません。
この原因は私がコーギーの写真をしっかり観察して情報をインプットせずに、イメージが曖昧なまま制作した事にあります。もちろん資料を見て作成しましたが、結果的に調査研究が足りていないことが如実に表れています。
反省して大量のコーギーの写真や動画を参考にして作り直しました。
▲大量の画像や動画を見て作り直したコーギー。
最初のコーギーと比較すると、だいぶ良くなったのが解ると思います。これを周りのスタッフに見せて評価を受け、まずまずとの事でこのコーギーで制作を進めました。口の中など細かいディテールを作り込み、歩く、走る、伏せ、などのアニメーションや体重の増減など、ゲームに必要な要素を作成しました。
▲口の中の作り込み。これも大量に画像や動画を見て制作しました。
▲仔犬と成犬のモデルがこちら。だいぶコーギーらしい姿になってきました。
仔犬と成犬が形になり、モーションなどの要素も揃い完成が近づいている時に「このコーギーはあまり似ていないのではないか?」という話が周りから持ち上がり、急遽修正する事になりました。
ぱっと見は似ているのですが、よく見てみると違和感があります。目鼻立ちや骨格の造形がまだ突き詰められていませんでした。ずっと見ていたいと思えるような可愛さや愛着を持ってもらえるような要素もこの段階では不足していました。
修正するにあたり、前回と同様に資料を見ながらだと同じ過ちを繰り返す可能性があるので、新たな作戦を立てました。
一度ラフで描いたイラスト作成してその後にCGの修正を行えば、より親しみのあるキャラクターになるのではないかと考えたのです。
この取り組みは正解でした。写真を見てCGを作成するよりもイラストに起こすことにより、より感覚的に骨格やパーツの位置を理解することができました。その結果、コーギーの持つ可愛さを引き出しながらリアルさも追求し、愛嬌を感じられるようなデフォルメも可能になりました。
▲ラフを描きながらコーギーの細かな顔立ちや体つきを分析しました。
▲成犬は目尻のたれ具合と口角の上がり具合が特徴的でした。
このようにイラストに描き起こしてから、目元や骨格の特徴を改めてCGに盛り込みました。
特にコーギーの仔犬は、額の大きさや目の距離と鼻の角度が可愛さのポイントとなっています。
▲最終的にはこの仔犬で決定になりました。
▲成犬も初期のものよりスタイリッシュでかわいくなりました。
ただ写真や動画を見て真似るだけでなく、イラストに描いてみたり、実際にコーギーを飼っている人に細かな造形や仕草を見ていただき、リアルでかわいいバーチャルペットのコーギーが誕生しました。
現在AppStoreにて提供中の『POCKET PET』はiPhoneがあれば完全無料で楽しめます。バーチャルペットは現実のペットのようなお散歩の必要がなく、病気や体調不良で突然の出費が発生することもありませんので、自宅にいながらお金をかけずにペットと暮らすことができ、寂しさをやわらげることができます。
ARによりお部屋にリアルなペットを表示させて遊ばせることができ、実際に飼っているかのような気分を味わうことができるのが特徴です。
まだまだ収束までの道筋は不透明で不安が続く時期だからこそ、バーチャルペットの力で日々の暮らしにささやかな楽しみを見出していただけたら幸いです。
■『POCKET PET』アプリ概要
ゲーム名:POCKET PET
ジャンル:ゲーム(ARシミュレーション)
プレイ料金:完全無料
対応機種:OS 13.0以上
※一部の端末については上記の性能を満たしてもアプリが正常に動作しないことがあります。お持ちの端末での動作をご確認ください。
利用方法:AppStoreで「POCKET PET」を検索
【AppStore】https://apps.apple.com/jp/app/pocket-pet/id1525670195
<フィグニー株式会社>
企業向けARアプリケーションの開発、Webアプリケーションの開発などを行っています。
AR・VR技術を用いて様々なシミュレーションを行えるツールなど、業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)化・業務改善を目的とした各種アプリケーションの開発に特化しております。『POCKET PET』をはじめとしたゲーム開発にも積極的に取り組んでおります。
会社概要
会社所在地:〒164-0014 東京都中野区南台1-1-14 イシイビル6F
代表取締役社長:里見 恵介
公式ホームページ:https://fignny.co.jp/
【本件に対するお問い合わせ先】
フィグニー株式会社 お問い合わせ窓口
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