【業界初】私たちが「お相手紹介」をしない理由 スマ婚縁結びメンバーズが考える、これからの婚活・結婚相談所
日本政府から「少子化対策の一環として、AI(人工知能)を活用した自治体の婚活支援事業を後押しする」という発表があるような現代、「婚活」という言葉はすでに市民権を得、サービスを実施する事業者の数も、そのサービス内容も多岐に渡り、選択肢は年々増加している。
一方で、「婚活疲れ」という言葉にもある通り、実際に婚活を始めてみると、なかなか理想の相手と巡り合えないという状況に疲れ、婚活自体をやめてしまう、というユーザーも多い。AI婚活は「価値観マッチング」によってお相手を紹介することで、よりよい人と巡り合えるきっかけを増やすことを目的としているが、「関係性の中で価値観を知りたい、すり合わせたい」と考えるユーザーのニーズも根強くある。
そんなニーズに応えるために、2020年の10月に生まれた「スマ婚縁結びメンバーズ」(https://enmusubi.smakon.jp)、今回は、この新規事業を推進している、山本真也/谷口真琳両名に、サービス開発の経緯と想い、今後の展望について話を聞いた。
サービス開発のきっかけを教えてください。
山本:結婚相談所経由のご成婚カップルは増えている一方、未婚者の交際相手との出会いのきっかけは、「職場や仕事」「友人・兄弟姉妹を通じて」「学校」の3項目を合計して約66%(注1)と、人とのつながりやコミュニティから生まれてくるものが多く、現在のコロナ禍や、それに連なるテレワークの推進、職場での会食機会の減少に伴い、今後、社会人未婚者にとっての出会いのきっかけそのものが減少する可能性が想定されていました。
一方でマッチングアプリ市場は、デジタルネイティブ世代が婚活世代と一致してくるに伴い、利用者が年々増加傾向にあります。気軽で便利なことから、婚活の入り口として非常に有用ではありますが、反面、「容姿」や「年収」、「学歴」など条件でのマッチングが先行するため、その人の内面や個性が知られることなく、ご縁に繋がらないケースもあります。
こういった社会情勢を踏まえ、また、上記3項目に次ぐ出会いのきっかけである「サークル・クラブ・習い事」に着目、「ゆっくりでも良いから、相手のことを深く知った上で、幸せになってほしい」という想いと、これまで当社が培ってきたイベント運営ノウハウを生かして社会人未婚者に新たな出会いのきっかけを安価に提供したい、という想いから、9,800円から始められる気軽なコミュニティ制婚活サービスをスタートすることといたしました。
谷口:私はパートナーエージェントでマーケテイングに携わっていたのですが、その中で、そもそも「婚活」自体のイメージアップをすべきではないかとずっと考えておりました。
婚活という言葉自体はもう定着していますが、実際にいざ結婚式となると、「婚活サービスを使って結婚した」とは言えず、出会いのきっかけを隠される人が多い印象がありました。
さらに、結婚相談所での婚活となると、より出会いのきっかけを隠したいとお考えの利用者さんが多数いらっしゃいました。だからこそ、「マッチングアプリより深く、結婚相談所よりカジュアル」なサービスを目指したいと思っています。
「コミュニティ制婚活サービス」とは、どのようなものなのでしょうか。また、他の婚活サービスと違うことによるメリットはありますか。
谷口:「出会いもある社会人サークル」とお考えいただくとシンプルです。
会員様には、同じサークルに所属しているメンバーと一緒に「グルメ部」や「資格取得自己啓発部」などの活動に参加していただきます。男女混合でのサークル活動にはなるのですが、やることはあくまで趣味や自己研鑽の活動です。
その中で気になったお相手がいた場合、担当にご相談をいただき、連絡先を交換した上で、双方のお気持ちが一致した場合、ご成婚、卒業、という流れになります。
メリットは3点あり、
①サークル活動を通して何度も会うことになるため、活動の中で自然に距離を縮められる
②サービス内で同性の友人を作ることができ、担当も毎回活動に参加するため、婚活の相談ができる人と顔を合わせる機会が多い
③独身証明書や本人確認書等、各証明書の提出が必須なため、安心して参加ができる
という、婚活と社会人サークル活動を掛け合わせた強みを持っていると考えています。
サービスの構想からリリースに苦労された点はありますか?
谷口:結婚相談所とも婚活パーティーとも異なる出会いの環境だからこそ、設計についてはかなり苦労しました。特に難しかったのが、活動のルール作りです。
会員様には自由に恋愛してもらいたい。一方で、傷ついたり不安になったりすることがないようにしたい。この2つの気持ちは活動ルールを設計していく上で、とても大切にしていました。その上で考えうる様々な状況を想定し、ルールを作り込んでいきました。
例えば、「担当者の許可なく、勝手に連絡先を交換してはいけない」というルール。自由度の高いサービス故、誰彼構わず声をかけては色んな人と交際を始めてしまう、そんなことが起こらないように設計したルールです。
今後の展望はありますか。
山本:新型コロナウイルスの拡大が懸念され、社会不安が大きくなる一方で、家族や友人、大切に想える人との絆をより一層深く感じる機会は増えていると思います。50年後も一緒に居る人を選ぶ、となったとき、「年収や容姿」から、「個性や内面」といったその人の「持ち味」に焦点を当てるという価値観の変化も起きてくるのではないかと考えております。
また、前述の「婚活疲れ」してしまった方も増えてくるのではないかと思っており、だからこそ、参加した人が「楽しい」と思える婚活サービスとして発展させていきたいです。「つらい」「苦しい」婚活ではなく、楽しくてオープンな婚活を目指して。
谷口:AIによって紹介の精度が上がり、幸せな結婚をするカップルが増えることは、本当に素敵なことだと思います。紹介型の婚活が社会課題を解決することに、疑いの余地はありません。
だからこそ私たちは、紹介をしない、という選択肢を、婚活サービスの中に作りたいと考えています。パートナーエージェントという結婚相談所サービスを展開している私たちだからこそ、このサービスをやる意味がある、そう考えています。
多様化する価値観には、多様な選択肢を。
一人でも多くのお客様の課題解決のお手伝いができるよう、これからもサービスとして進化していきたいと考えております。
注1 国立社会保障・人口問題研究所 出生動向基本調査 2015年
社名: タメニー株式会社
住所: 東京都品川区大崎1-20-3 イマス大崎ビル 4階
代表者: 代表取締役社長 佐藤茂
創業: 2006年9月
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