新しさと懐かしさの共演。名作「誰ソ彼ホテル」が心揺さぶるリニューアル！「誰ソ彼ホテル Re:newal」の開発ストーリー

株式会社SEECは「人」と「気持ち」を通じて、よりお客様から必要とされるサービスを提供する企業として広告運用の強みを生かし、広告代理業・LPO&SEM事業・メディア（SEOメディア・キュレーションメディア）事業・ゲームアプリ事業・eコマース事業・旅行事業・飲食事業と事業領域を広げています。

今回ご紹介するゲームアプリ事業は「日常に驚きと感動をプラスする」を理念とし、オリジナルタイトルのプロダクト開発をしています。

「誰ソ彼ホテル Re:newal」は2017年12月19日にリリースされた、物語を中心とした脱出アドベンチャーゲームである「誰ソ彼ホテル」のリメイク作品にあたり、様々な追加要素を盛り込んだタイトルです。

このストーリーでは開発の裏側と作品が歩んできた道のりについて、アプリ開発責任者の野内靖仁に聞きます。

▼「誰ソ彼ホテル」という企画はどのように誕生したのか

当時はカジュアルゲームと呼ばれる小規模のゲームを量産していましたが、その中のジャンルの一つである”脱出ゲーム”が好きな開発スタッフから「もっと物語性がある”脱出ゲーム”だったら面白いのではないか」、という提案があり開発がスタートしました。

いくつか開発する中で、ゴシックや和風など独特の世界観やストーリーが人気となり、徐々にこのシリーズのファンの方が増えていったように思います。

初めて執筆をお願いすることに決まった原作のベノマ玲先生と相談し、新しい企画をいくつも上げて頂いた中から、あの世とこの世の狭間という不思議な世界に存在する大正モダン風ホテルに、自分がなぜ生死をさまよっている状態なのか全く思い出せない主人公が迷い込み働く事になる、そして危険人物が客としてやってくるという印象的な世界観とストーリー展開が決め手となりました。

▼圧倒的に規模感の大きな「誰ソ彼ホテル」の開発を振り返って

それまで開発していたタイトルとはまずストーリーのテキスト量、”謎解きパート”のボリュームなど、圧倒的に規模感が違いました。

その為、当時は広告収益をベースとしたカジュアルアプリがメインでしたので、数をリリースする事を目標にしていましたが開発体制や工数なども見直し、複数タイトルを手分けして開発していたスタッフ全員をこの作品開発だけに体制を見直しました。

少人数開発とは違い、各セクションでのやり取りが大切になってきます。元々ゲーム開発会社ではありませんでしたのでこのような組織体制になっていましたが、この作品あたりから手探りではありますが他社では当たり前のゲーム開発体制に近づいていったと思います。

また弊社タイトルとしては初めて声優を起用したタイトルでもあります。ボイス収録監修や台本など初めての作業も多かったのですが、プロの声優の方に演技をしていただく事により、より一層キャラクターの魅力が引き出されたと感じます。

作中に登場するキャラクターが歌唱する「酩酊」という挿入歌については当初は音楽を流すのみの予定でしたが、開発終盤時期で音楽事務所の方とたまたま顔合わせをし、話をしてみると他の作品もプレイして頂いている事が判明。開発中の「誰ソ彼ホテル」の挿入歌のシーンの相談をしてみるとすぐに楽曲をタイアップで提供していただける事になりました。こちらの曲は、シーンやキャラクターにピッタリ合っていたこともあり、お客様からご好評いただきました。

▼「誰ソ彼ホテル」のリリース後の反響。世界観やキャラクターの関係性などが評価された

「誰ソ彼ホテル」はリリースした後に広告も出稿していましたが、感覚としては口コミやファンの方の二次創作活動やSNSの投稿、そして、たくさんの方にレビューして頂けた事がきっかけでプレイしてくれる方が少しずつ増えた印象があります。

レビューなどから、世界観や予想外なストーリー展開、キャラクターの関係性などが評価されたようです。

リリースしてからは、グッズ制作やコラボカフェ、コラボホテル、朗読劇などのリアルでの展開が次々と実現し、お客様に愛される作品となりました。

きっかけとして、協業させて頂いた会社様の作品に対する熱度の高い方からの提案が実現した事例もあります。

この流れは「誰ソ彼ホテル Re:newal」に関しても同様で、既にいくつかのお取り組みを実施致しました。

コラボカフェ

グッズ展開、展示会

コラボホテル

朗読劇

▼リメイク版である「誰ソ彼ホテル Re:newal」の開発経緯

「誰ソ彼ホテル」をリリースしてから数年が経過して特に根強い人気があったこのタイトルを、もう一度クオリティを上げてファンの方にお届けしたいという思いから開発をスタートさせました。

そこには、開発ノウハウがチーム内に蓄積されていき、今「誰ソ彼ホテル」を作るとしたらどこまでのものを出せるのか、という技術的な挑戦という意味もありました。

実は先行リメイク作品として「四ツ目神」というタイトルがありますが、こちらは別のプラットフォームでのリリースにチャレンジするという意図で開発をしたので少し違った経緯となります。

▼「誰ソ彼ホテル Re:newal」の開発で最もこだわった部分とは

色々とあるのですが、ここでは特筆すべき6点を紹介します。

①キャラクターや背景、演出などのビジュアルは旧作のベースを残しつつブラッシュアップ

「誰ソ彼ホテル」の魅力はその世界観によるところも大きいと思っています。

ビジュアルを旧作より大きく変化させすぎてしまう事により、別作品となってしまう可能性がある為、変えて良い部分とそうでない部分を最初に取捨選択していきました。

また、スチルに関しては動きのあるものや新規の場面を増やすなど、旧作をプレイした方にも楽しんで頂けるようにしました。

②基本のストーリーは変化させず、わかりづらい部分は再調整

本編ストーリーは基本そのままで、旧作でわかりづらい部分は補足をつけたり、それが謎解きの”謎”だった場合は別のものに変更したりなど調整をしました。

またヒントや答えなども実装し、謎解きが不得意な方でもプレイして頂けるようにしています。

③キャラクターへの没入感を高める

キャラクターをもっと魅力的にするにはどうしたら良いのか。

リメイクでの課題でしたが、ビジュアルを大きく変更することができなかったため、モーションとボイスの追加で再調整をしました。

特にモーションについては技術を変更し、キャラクターの口のアニメーションをボイスと連動させることにより、より自然にキャラクターが喋っているように感じられるようになったと思います。

④ゲームシステムを見直し、より遊びやすく

旧作のレビューで頂いた中で改善できる部分は修正をしつつ、新コンテンツの追加もしています。

新コンテンツはメインコンテンツであるストーリーを邪魔しない仕様にしてあります。

さらにオマケ要素として、ストーリー系ではミニゲームでのアーカーブ、スチル系ではガチャを新規実装し、コレクション要素を追加しました。

ぜひコンプリート目指してプレイしていただきたいです。

⑤楽曲について

前述した挿入歌の「酩酊」。

こちらは旧作からアレンジし直して、再収録しています。

楽曲提供して下さった音楽プロデューサーの方の協力で実現しました。

また、OP曲として「誰ソ彼パピヨン回廊」はALI PROJECT様の書き下ろし楽曲となりますが、こちらも作品にピッタリの雰囲気の曲となっています。

⑥新ストーリーの追加

リメイク作品となると、既にプレイ済みでストーリーメインのゲームだった場合、どんな要素が追加されていればやりたくなるのか、を考えた時にやはり新しいストーリーだと思いました。

この辺は人による部分も大きいので一概に言えないのですが、個人的には新章があれば読んでみたいと感じたので、ベノマ玲先生に相談し執筆してもらい実現しました。

新しい章をどこに追加するのか、という問題もあり当初は”ゲーム開始時から解放されている”などの案もありましたが、4章と5章の間かつ5章クリア後にアンロックされるような仕様にしました。

▼むすびにかえて

「誰ソ彼ホテル」という作品は本当にたくさんの方から支えられていると感じます。

こうやって書くとありきたりな表現ですが、開発時期より現在まで偶然が重なった事により実現した事も多く、不思議な魅力があると感じています。

現在スマートフォンアプリは星の数ほど存在しますが、こちらの記事で少しでも興味を持って頂けた方、「誰ソ彼ホテル Re:newal」をまだプレイしてない方はもちろん、旧作「誰ソ彼ホテル」しかプレイした事がない方も、ぜひプレイして頂けると嬉しいです。

▼詳細情報

「誰ソ彼ホテル Re:newal」公式サイト

https://se-ec.co.jp/appgames/tasokarehotel-re/

誰ソ彼ホテル公式Twitter

https://twitter.com/TASOKARE_HOTEL

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