『結婚式の決意を忘れないで』日本の未来のために結婚式を創っています。
家族ファーストの「ふたリッチ婚」プロジェクトスタートまでの道のり
企業名: 株式会社Satomi Noir(サトミノワール)
⽒名: 里見 憲智(さとみのりとも)
⽣年⽉⽇:1972年12⽉21⽇ 石川県羽咋郡生まれ
大学で専攻した考古学がきっかけで、写真家になることを夢見ました。
1994年 横浜の老舗写真館に入社 主にホテル結婚式場での記念写真に従事
2008年 「その先の人生を照らし続ける光りでありたい」を企業理念に掲げ、株式会社Satomi Noir(サトミノワール)を設立。首都圏のラグジュアリーホテルのオフィシャル写真パートナーとして、高いブランド力を誇っています。
2020年 写真専門会社から、結婚式事業へのCXのため、家族ファーストの結婚式「ふたリッチ婚」のプロジェクトをスタート
株式会社Satomi Noir代表取締役 里見憲智
■起業のきっかけ
写真との出会い。始まりは考古学の写真撮影でした
私が写真の道を志したのは、大学生の時に専攻していた考古学の発掘調査中、発掘された遺跡の写真を撮ることに興味を持ったところからでした。
遺跡は調査が終われば埋め戻されて、その上に建物が立ち、壊され無くなってしまう。でも、自分が撮影した遺跡の写真は、後世への資料として永遠に残り続ける。
「写真は自分を永遠にしてくれる」そんな感覚を持ちました。私が写真に魅力にはまったのはこの気付きからです。
この時、自分が撮影した写真がその後の未来に貴重な資料として残ることに、とてもやり甲斐と魅力を感じたのです。
そして、大学を卒業後、横浜の老舗写真館フォトエクボに入社。結婚式などの記念写真に従事し、13年間勤めさせていただきました。社会人となり仕事で写真業に携わっている中、最初は自分にとってのやり甲斐が中心だった写真への考え方が、いつしかそれがお客様の人生に大きな貢献をもたらすことに気付き、本当に熱中して勤めさせていただきました。
写真館の従業員として13年間勤めさせていただき、主にホテル結婚式場での記念写真の業務を学びました。
このころから、業務として節目節目の記念写真を撮影する中で、自分が撮った作品がお客様の未来に届くこと。
「写真は時を止める唯一の手段」であること。
幸せなその時を止めて未来に持って帰っていただくための「写真」の大切さと、そもそもの幸せな瞬間の記憶をもっと極めてお客様にお届けしたいと思うようになりました。
そして、2008年に独立し株式会社Satomi Noirを起業しました。
■起業してから
リーマンショック真っ只中の2008年。そんな中、起業当初から写真館の従業員時代の人脈のおかげさまで、順調に契約が取れ業績を伸ばしてきました。
特に、下記の首都圏のラグジュアリーホテルとのオフィシャルパートナーとして採用され、ブランドポジションを確立することが出来たことは本当に幸運だったと思います。
・Satomi Noirの契約先(契約年順)
パーク ハイアット 東京
シャングリ・ラ ホテル 東京
東京ステーションホテル
シャトーレストラン ジョエル・ロブション
横浜ロイヤルパークホテル
ウェスティンホテル東京
このように多くのラグジュアリーホテルとオフィシャル契約している写真会社は本当に数えるほどしかなく、日本のトップ5に入るポジションを確立したと言えます。
私たちの企業理念は「その先の人生を照らし続ける光りでありたい」。
この理念を達成するため、フォトグラファーが2名結婚式の撮影に入り、ご新郎ご新婦のことを撮るだけでなく、ご新郎ご新婦が見ていたことを撮ることで、結婚式の想い出を残し続けてきました。
サトミノワールの創業当初からの作風。新郎新婦が見ていたことを撮る。
結婚式は写真が9割
そもそも写真でなんで撮るんでしょうか?
みなさんにとって、最も身近に写真に触れることは、お手持ちのスマホのカメラの撮影だと思います。スマホは今、生活の必需品です。そして世の中で発売されているスマホには、必ずと言って良いほどカメラが実装されています。逆に言えば、カメラは生活の必需品。なので、スマホに実装されている。
なぜ、カメラが生活の必需品なのか。
それは、人間は忘れてしまう動物だからです。
どんなに素敵なことでも、時間が経ってしまえば記憶が薄れていってしまう。
例えば、子どもが生まれたとき。その時は我が子を愛し、我が子の幸せを願ったはずです。でも、時間が経っていろいろな人生の荒波で、そのことを忘れてしまう。最悪なのは、踏み止まれずに幼児虐待までいってしまう場合もある。とっても悲しいことだと思います。
結婚式の決意の記憶もまったく同じこと。その決意を忘れてしまうから、踏み止まれず、家庭問題に発展してしまう。
写真は時を止める唯一の手段
結婚式の記憶を、その先の人生に持っていく。写真はそのためにあるのです。
踏み止まるために。
■会社経営は甘くない
外から見れば順調そうで、ブランドポジションが確立されているように見えても、内情はそんなに甘くありませんでした。
そもそもラグジュアリーホテルのお客様にご満足いただける作品をご提供すること自体が、とっても難しいことであり、また時代の変化も早く取り残されないようにするのが大変でした。
そんな中トップである私は、従業員にキツくあたったことは何度もあり、仕事自体の厳しさもあり、従業員は定着せず大切な技術が向上していかないという日々が続きました。従業員から何百万相当の機材を盗まれこともありました。
そんなこんなことが連続し、なんとか自他共に見て良い感じに落ち着いてくるまで、ほぼ10年かかりました。
しかし、まだ甘くはありませんでした。そうコロナ禍が起こったのです。
■コロナ禍で売上が90%ダウン
2020年春から起こったコロナ禍が、結婚式業界を直撃しようとしているとき、とっても悩みました。
私たちは結婚式専門の写真屋です。正直「ヤバイな」と思いました。そんな中で、まぁうちは写真屋なので、フォトウエディングという、結婚式はやらなくても写真だけ撮るという市場があるので、そこに行くしかないかなと一瞬思いました。
でも、私はそもそも、結婚式の写真屋をやっているのは、結婚式の決意をその先の人生に持って帰ってもらうために写真をやってるのであって、結婚式をやれないのなら、写真を撮っても意味ない。
結婚式の無いフォトウエディングなんて、ただの花嫁衣装のコスプレと同じこと。そんなビジネスについてはぜんぜん血湧き肉躍る気持ちになれない。と悩みました。
私は、結婚式の決意を忘れなければ、その先の人生が幸せに過ごせると信じている。写真はそのためのもの。
ならば、この時代になったからこそ、私自身が写真屋という枠を飛び越え、結婚式そのものを企画、運営していこうと決意しました。
■写真専門から結婚式プロデュースへのCXを決意し「ふたリッチ婚」を開発
「ふたリッチ婚」のプロジェクトをスタート。
2020年の2月から開発に着手し、紆余曲折を経てようやく12月に「ふたリッチ婚」をリリースしました。
「ふたリッチ婚」とは、新郎新婦二人とその家族のみ行う少人数結婚式の専門サービス。大規模な披露宴や二次会などを開催せず、その費用を本当に大切にしたい家族との贅沢な時間に使う、家族ファーストな結婚式です。首都圏のラグジュアリーホテルとのタイアップ展開により、心からご満足いただける特別な体験づくりに取り組んでいきます。
このコロナ禍をきっかけにした最新の調査(eMariageが2020年11月に20〜30代男女1,000人へ実施した結婚式の規模に関するインターネット意識調査)では、「Q.2020〜2021年に結婚式をするならどちらを選びますか?」という質問に対して、「少人数の家族とリッチに過ごす」と回答した人が90.4%と大多数を占め、「大人数のゲストと楽しく過ごす結婚式」と回答した人がわずか9.6%にとどまりました。
調査から、これまで結婚式の定番であった大人数のゲストを招待して披露宴や二次会を行うスタイルから、家族中心のリッチな少人数婚へ、コロナ禍を転機として新郎新婦が求める結婚式のイメージが大きく変わっていることが分かります。
さらに、「Q.結婚式のどの部分にこだわりたい(お金をかけたい)ですか?」という質問に対しては、「1位 家族との時間が充実」「3位 会場の雰囲気が上質」と、家族水入らずの時間を贅沢に過ごしたい新郎新婦が多数という結果に。また、これまでの結婚式の定番スタイルであった「ゲストが多数参加できる」という部分に関しては、わずか3.5%の回答率にとどまり最下位でした。
2021年の結婚式は少人数婚、そしてキーワードは"家族ファースト"。新郎新婦の大切な家族と向き合い、水入らずの時間を贅沢に過ごすことで、両家に一生の絆をつくる新しい結婚式のスタイルがトレンドになると予想されます。
そこで誕生したのが、新郎新婦二人とその家族のみで行う少人数結婚式の専門サービス「ふたリッチ婚」です。
少人数だけどリッチに
少人数の結婚式だからと言って、質素にやりたいということではないと思いおます。貴方の結婚式の想い出は、質素でありたいですか?そんなことはないと思います。
結婚式だからこそ、ゴージャスにリッチに。
ゲストをたくさん呼ばないで、二人と家族でラグジュアリーなホテルに滞在してリッチな時を過ごす。とっても素敵な想い出となると思いませんか?
「二人でゆったりとリッチな時を過ごしたよね」そんな想い出をお二人の未来のために提供したい!
■今後の展望
結婚式産業をエモーショナルに戻したい
結婚式ってそもそもなに?
例えば、もし、卒業式が無かったらどうですか?例えば高校の3年間の後、卒業式が無くそのまま次の進路が始まったらどうですか?きっと何か、消化しきれないキリの悪い感情が残ると思います。
人はどの時代どの民族も、必ず何かの節目には「式」を行います。
「式」とは、日常の時間をとめて非日常の時間を作り、人が集まりその節目について共通の行動を取ること。
人はこの「式」を経ないと、節目から節目の次のステップに感情が移行できないのです。この移行できない感情を「抗自然消化感情」といいます。
結婚式という完全に成熟したビジネスは、ともすればちょっと変わった奇抜なものが目立つような業界になってしまいました。結婚式は確かに非日常の時間です。でも同時に決意の記憶を残すための日でもあります。非日常とは言え、その記憶がもし自分らしくない想い出であったら、どうでしょうか?思い出したくありませんよね。
自分たちらしく非日常を過ごし、大切な家族や仲間たちからの愛情を受け取ること。それが一番。
結婚式の人生での意味
このことに大きく気付かせてもらったのは、ある新郎新婦のお母様のひと言でした。私たちの写真アルバムを納品した時、そのお母様がひと言「これであの二人も踏み止まれるわね」とおっしゃいました。
結婚式の時に集まってくれた、家族、親族、友人。みんなの前で、ご新郎ご新婦は幸せになる決意を宣言します。
幸せになる決意をしたこと。その感情をその先の人生に持っていくことが、結婚式をすることの本当の意味だと悟りました。
人生の様々な荒波の時、結婚式の決意を思いだし「踏み止まる」。
その決意をその先の人生に届けるために、私たちのような結婚式の事業者が存在しているのだと思います。
私たちは、結婚式を、本来のエモーショナルなものに戻します。
結婚式専門の写真屋として培ってきた想い「その先の人生を照らし続ける光りでありたい」を貫いて参ります。
皆さま応援してください。
【会社情報】
本社所在地:東京都渋谷区上原1−33−8
設立年:2008年4月8日
資本金:100万円
従業員数:12名
事業内容:結婚式事業・写真撮影業
公式ホームページ:https://emariage.jp/
Twitter:https://twitter.com/futarichkon
Instagram:https://www.instagram.com/futarichkon/
<お問い合わせ先>
株式会社Satomi Noir 「ふたリッチ婚」事業部
メール:info@emariage.jp
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