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平凡な主婦だった私が5000名を超える受講生に支えられる事業家になれた理由

著者: 株式会社ママプロジェクトJapan


10年前は、一介の主婦だった㈱ママプロジェクトJapan代表の岩田かおり。

ガミガミしないで勉強する子に育てる「かおりメソッド」「天才ノート」「実践オンラインサロン」などの事業は、今やInstagramフォロワー1万人、子育て世代の受講生累計5000名を超えて拡大し続けています。

戦略的ほったらかし家庭教育を通して、多くのママに寄り添う中で得た子育ての「確信」を「革新」に、新しい世の中を切り開くたくましい子どもたちを増やすことを使命に、活動を続けている岩田の創業までのストーリーをご紹介します。


切迫早産で気づく「育児は、母である自分が全部やるべき」なのか

2008年当時、私は第3子を妊娠しながら事務職としてフルタイムで働いていました。いつものように出社して仕事をしていると、突然の大量出血。まさに切迫早産の症状でした。急いでタクシーに乗り、病院へ直行。症状が治れば帰宅するつもりだった私に、病院の先生が伝えたのは「このまま入院してもらいます。帰ると取り返しのつかないことになる」という言葉。それまでも検診の度に忠告されていたのですが、その日から1ヶ月入院することになりました。


それまで、「人に頼る育児」に関して消極的だった私ですが、強制的に頼らざるを得なくなることに…。大阪に住んでいる毋に上京してもらい、夫にも育児のサポートをお願いして、日常生活を続行してもらいました。入院中も家族のことが気が気ではなかったのですが、帰宅して驚きました。なんと!子ども達は、私がいない間も変わらず、健やかに成長していたのです。


「育児は、母である自分が全部やるべき」と思っていた私にとって、衝撃の現実でした。このことが「本当に自分のしたい働き方」や「頑張りすぎない育児」について考えるきっかけとなりました。



自分らしさを活かせず悶々とする日々

退院し、出産して落ち着くとまず「働き方」を変えました。生活に無理のない、近所での単発アルバイトをするようにしました。体は楽になりましたが、一方で、「無理をすることなく、でも自分の強みを活かせる仕事は本当にないのだろうか…」と考える日々。よく耳にする世の中から置いていかれるような感覚はなかったものの、自分の特性を活かせない仕事での時間は達成感が薄く、毎日一人、華やかな女性社長などのブログを見ながら、もっと充実した生活を送りたいと悶々としていました。


そんな中でも、育児は不思議と楽しめていました。入院して少し肩の力が抜けたこともあり、現在の事業の原点となる「戦略的ほったらかし育児」の基となる、子どものやる気が自然発動する知的な遊びを、家庭内で工夫し実践していました。


結果として、長男が塾通いをせず国立小学校に合格したり、毎日エネルギッシュに遊ぶ姿を見て、近所のママ友から育児についての質問を受けるように。最初は普段のお茶会で、自分が育児に関して大切にしていることを話しただけで大喜びされて驚きました。段々とお茶会のメンバーが増えていったので、気軽な気持ちで「育児サロン」を立ち上げました。すると、そのサロンに集まる人数が1人、2人と自然の流れで増えていったのです。



偶然見た夫の給与明細。一念発起して起業へ

サロンで「育児の大切な軸」を伝えているうちにその輪が広がっていき、企業からも講演依頼が来るようになってきました。「働きすぎない」ことを大事にしていた私は、当時この「個人事業」の範囲で充分満足でした。


 そんなある日、掃除中に見つけた紙切れ。捨てよう、と拾い上げてみると、夫の給与明細でした。何気なく中身を見て衝撃が走りました。なんと、月々の自宅ローン返済金額と子どもの習い事総額より、収入が低かったのです。夫は外資系の金融会社に勤務していたので、インセンティブにより波がある、とは認識していましたが、自分の想像よりはるかに低い金額…。


 瞬間、給与明細を見たことを夫には言わないと決めました。今まで、一人で家計を支えてくれた夫を傷つけることになると思ったのです。同時に、考えたのは、「なぜ、我が家はダブルエンジンではないのか?」。自分にある程度の収入があれば、家計に不安を持たなくてもすむ、と思ったのです。



ビジネス系起業塾で感じた違和感

そこで、今行っている家庭教育のアドバイスを「事業」にすべく、まず起業塾に通うことに。期待に胸を膨らませて通い始めたのですが、段々と気持ちが沈み、3回目の受講当日の朝起きられなくなるという、人生で初めての経験をしました。


「私が知りたいのは“社会課題の解決”を提供する事業の起こし方であって、金儲けのテクニックではない…」厳しい家計の中、通いきれない自分を責めましたが、「何の為にそこに通ってるの?自分を意思にそぐわない場所なら行く必要ないよ!辞めちゃえば」と夫に言われた一言で目が覚めました。(今でも、この一言に凄く感謝しています)

自分の身体の反応にも向き合い、「私は自分で考えて起業する。自分流でやる」と決断しました。今となってはその決断が本当に良かったと思っています。その決断のあと、驚くほどエネルギーとアイディアが溢れだし事業拡大に繋がりました。



目の前の受講生と家族を大事にする。その一心でやってきた6年間

岩田がもともと得意としていた、子どもを楽しみながら学び体質にさせるための「ガミガミしないで勉強する子に育てる」家庭教育のコツ。


それを「かおりメソッド基礎講座」(国語・算数・地理・歴史・理科・英語の教科別ノウハウを提供しながら、母親の子育て観やマインドを整えていく講座)や「天才ノート」(子どもを承認することで、主体的に学び体質にしていくツール)として、受講生ひとりひとりに手渡してきました。


創業してから約6年間(法人化して約3年)、目の前の受講生や家族を大切にする、その一心で日々を過ごしてきて、受講生は累計5000人を突破。




そのような中、気づいたのは、せっかく講座を受講して、その時はしっかりと理解し、身につけたように見える「かおりメソッド」のエッセンスも、終了後時間の経過とともに忘れてしまい、いつの間にか、イライラガミガミの生活に戻ってしまう受講生がいることでした。



「かおりメソッド」を手渡しておしまい、ではなく、継続するためのモチベーションを保つにはどうすればいいのか。その解決策として、仲間とともに安心して「我が家流の子育て」「学び体質にする子育て」をし続けられる「場=実践オンラインサロン」の提供を開始しました。今では会員は150名を超え、アンバサダーを中心に毎日活発な投稿やイベントが開催されています。


当社の存在意義の再確認

事業としてもおかげさまで順調に伸び、さらに、コロナ禍で家庭教育の必要性の高まりと同時に、当社の存在意義は益々拡大しているのを実感しています。


というのも、現在、育児がうまくいかず悩んでいる人は本当に多いのです。例えば、2021年4月にかおりメソッドで実施したアンケートでは、ポジティブな気持ちで始めた習い事に対して、8割以上の母親が、その後不安や迷いを生じている」という結果も浮き彫りになりました。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000077037.html


その他にも「仕事と育児の両立」や「ちゃんと子育てできていない」「頑張っているのに子どもが思うように育っていない」など、ママの悩みは多岐にわたっています。また昨今のSNSの発達や「教育格差」ワードに過敏に反応して、情報の迷い子になっているママも大勢います。


当社では、子育てに対する、こういった悩みや不安、焦燥感の先に、ニートや引きこもり、8050問題などの社会問題が存在していると危惧しています。


新しい世の中を切り開くたくましい子どもたちを増やすには、当社の掲げる家庭教育マインドが大前提になると確信しています。


また、育児とはマネジメントそのもの。

壮大な事業であり、「単純作業」ではなく複雑で難易度の高い「意思決定」の繰り返し。

人間として成長する最高のチャンスでもあるので、その機会を「辛い」「苦しい」ではなく「楽しい」と感じられるような場づくりは、益々必要であると考えています。


これからもソーシャルインパクトを起こせるよう日々頑張っていきたい、そう思っています。



仕事と家庭の両立にも、起業にも一番大切なこととは…

 ここまで駆け抜けてきて、得意分野で仕事をすることと、家庭を大事にするライフスタイルは両方実現できる、と実感しています。そのためには、常に何を大事にしているか、を自身に問い続けることが大事。私は「切迫早産」「子育てを主軸にしてキャリア迷子」「家計のひっ迫」「起業塾通いの途中リタイア」など一見マイナスとも思える事象のたびに、自分に問い続けてきました。シンプルですが、「自分にウソをつかないこと」が人生にも、起業にも一番大事かもしれません。



追加 夫のその後

夫の収入は、私が収益を上げるようになるとV字回復!

それまで、夫を頼ること、期待することで夫のパフォーマンスが上がると信じていましたが、良かれと思って主エンジンを増やすことをせず家計を彼に任せていたことが、逆に重荷になって、空回りしていたのかもしれません。

エンジンを2つにすることで、家族五人を養わないと、、、といった肩の荷が下りて、夫は自分らしく働くことができるようになったのかもと感じています。

「自分にウソをつかないこと」は、やはり真髄なのだと実感する出来事でした。



――――――――――――――――――――――――――


プライベートでのライフイベントやハプニングをハンデとせず、独自のポジショニングを明確にしてキャリアを築き、常に新たなステージに向けて前進してきた岩田。

目の前の受講生と家族を大事にする、その明確なビジョンが、現在の強力なアンバサダーやサポーター陣の育成、コミュニティの醸成に繋がっていると感じます。


今後も、さらに多くの子育て世帯に寄り添い、「我が家流の子育て」の実現サポートを行います。


また、母親としての「経験」が価値に変わる滑らかな循環を作り、子育てがしやすい社会への大きなうねりにすべく、当社の更なるスケールアップを目指して邁進してまいります。




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