育児中女性の情報交換アプリに「英語育児」タグを作った想い──両親日本人の子どもがバイリンガルに育つには

3歳の娘は、（ほぼ）バイリンガル。妊娠したとわかった頃から漠然と、子どもが英語を話せるようになってほしいと思っていた。英語が話せると情報の選択肢が広がるから。

旅行で現地の人と話したり、ローカルならではの情報を入手できると、旅行の学びが深くなる。仕事でのキャリアアップも視野に入る。

では、乳幼児に日本語と英語をどう教えれば良いのか。インターナショナルスクールに行けば英語は話せるようになるが、莫大な投資が必要。海外移住の夢は遠い。

それなら、家でできることから実践してみた。誰でも簡単「おうち時間」での英語環境の作り方そもそも、英語教育はいつ始めるべきなのか。どこで教材やおもちゃを買えるの？

子供が自然にできるようになった過程は？早期の英語教育は日本語の発達遅れないの？？など聞かれるようになった。

英語育児するママが情報交換できるアプリ

育児はケースバイケースなので、正解は一つではない。でもそんな育児にまつわるお悩みや情報交換は子どものいる人としか話せず、共感が得られないトピックだ。仕事をもつ女性が専業主婦の数を上回って数十年といえども、女性が仕事をしながらキャリアを築く環境整備は過渡期であるように感じる。

そんな時代に、キャリア観、育児の考え方、教育方針や保活などのトピックで女性同士が話ができるきっかけを作り、果ては女性をエンパワーメントしたいとの思いからFiikaアプリを開発した。

アプリという性質上「ママ友マッチングアプリ」と間口を広げているが志向している世界観は、マッチング数よりも妊娠から育児中の女性の助けとなる濃い繋がりだ。

ニッチで貴重な情報交換ができる場所

英語育児については、日本語（国語）をきちんと習得してから外国語を学ぶべきだという議論がある。一方で早ければ早いほど良いという人もいる。

中学生から義務教育で英語を習った時代は、今は昔。2018年に、英語教育が移行期間としてスタート。2020年には、小学校3年生〜6年生の英語教育必修化となった。

では英語教育の早期化でどのようなことを学ぶのか。文部科学省によると、小学校段階の英語教育の目標について下記の記載がある。「音声を中心とした英語のコミュニケーション活動」「言語や文化に対する関心や意欲を高める」の二つの要素はYouTubeで達成できるかもしれないと思った。

もちろん「ALTや留学生との交流」の方が濃い体験となる。実際に楽しい思いがあれば英語を学ぶモチベーションにもなるだろう。

ただしコロナ渦を受けて休校になったり、ステイホームが増えるされる時代にYouTubeを取り入れることは簡単。さらに無料だから、利点が多いように思う。誰でも英語に触れる環境を無料で作れる時代になった。

NHKによると、緊急事態宣言発動により在宅時間が増えると教育番組「Eテレの視聴が増加した」そうだ。Forbesによる2020年にもっとも稼いだユーチューバーにライアン・カジ、ナスチャ、Blippiのような子ども向けがランクインしたことにも注目したい。

こんなニッチなトピックには興味のあるママが少ないことは認識している。ただし、興味があるママは必死に情報を集めている。同じようなことはキャリア、保活、家族観、子どもの趣味嗜好やおけいこなどの多岐にわたるトピックで起きる。

英語育児、どうやって始める？モチベーションはどう保つ？

英語といえば、おけいこの人気ランキング上位に入ることが多い。でもこれほどまでに英語コンテンツが増えたら、英語教室以外の選択肢があるのでは？

私が実感している以上に、YouTubeが子どものエンタメとして確固たる地位を築いているのではないか。いつでも、どこでも、無料。YouTube Kidsアプリを使えば子ども向けのコンテンツだけが表示されるのも魅力だ。

娘は1歳になる前からYouTube動画に慣れ親しみ、"Head Shoulders Knees and Toes"や"Wheels on the Bus"のリズムに合わせて踊って歌った。2歳半になるとタブレットの電源を入れ、YouTube Kidsアプリを開いて好きなコンテンツを選択して楽しむようになった。

筆者の両親よりも機械操作に慣れ、英語に慣れ親しんでいる。両親が英語が話せなかったとしても、高額な英語教材を購入しなくても英語環境は手元のスマホにある。すごい時代だ。

そもそも子どもに英語を教えたいのはコンプレックスから

ではなぜ英語育児を選択するのか。高校時代に米国に留学して、全く話せずに悔しい思いをしたから。その後膨大な時間を英語に費やし、海外旅行を通してちょっと危機感と憧れを感じたからだ。

多言語国家シンガポール

2020年冬にシンガポールに訪問した際に、現地のインターナショナルスクールを見学した。多言語公用語国家シンガポールでは、中国語だけを話す先生、中国語だけを話す先生が各年齢のクラスにいて、毎日それぞれの言語を使う時間がカリキュラムとして組まれていた。言語教育を始める時期は、もちろん両親の希望に沿う。とはいえ、英語と中国語を学んでいる子どもが多数と聞いた。

保育園には様々な人種の子どもがいて、英語や中国語があちこちから聞こえる環境に圧倒された。気になる保育料金は月15万円ほど。朝から晩まで預かってくれる。東京の「英語（だけ）を学ぶインター」に比べて安価な料金設定に驚いた。ローカルの知人は、公立の幼稚園や小学校でも複数言語教育が当たり前で実際に話せる人が多いと語った。

言語習得の観点でも先進国のように感じて、少し焦りを覚えた。

オーストラリアで話した華僑やインド系のパワーに圧倒される

実は2020年春にも家庭内で英語を使おうと奮起た。英国MBA留学したときの知人がシドニーで挙式すると聞いて結婚式参列のため飛行機に乗った。

夕暮れ時に光り輝くハーバーブリッジを背景に集まった親族や知人に、欧米人はいなかった。カナダ、イギリス、米国、香港から集まったインド系やアジア系。そこでも複数言語が飛び交い、仕事や移住を目的に世界中を渡り歩いているという。

「香港やシンガポールではストレスが多いけど、豪州は圧力がないから快適」「オーストラリア都市部では移民が増えて、保育園入園が難しくなっている」「ワークライフバランスを取るにはシドニーは最高、週末は家族と過ごし、年に数ヶ月は休みを取る」など世界中を渡り歩いた知見溢れるトピックに圧倒された。

彼らはインド訛りやシングリッシュのような英語を話し、言語を武器に、行動範囲を拡げている。何より自分の人生をドライブするエネルギッシュな雰囲気に圧倒され、憧れを覚えた。自分の娘と同じくらいの年齢の子どもでさえも複数言語を話している様子に舌を巻いた。

英語育児の情報収集って難しい

家庭内での言語を英語にスイッチオーストラリア旅行後、家庭内では英語を話したいと考えた。言語がついてこないことや、面倒になって、日本語生活の半年がすぎた頃シンガポールに旅行して、子どものためにも英語を使うなら今がチャンスだと思った。

大学在学中にアルバイトで英語を教える機会があったが、経験不足ということもあり興味を持ってもらえなかった。教育実習に行った学校でもあまり英語が好きな生徒がいなかったことも影響していたかもしれない。

そんな経験を経て、家庭内の言語をほぼ英語にすることを目標にした。英字新聞を購読、子どもの動画は英語選択などを取り入れるようになった。英語で育児をすることに興味がある人にはあまり出会えず、少数の友達からたくさんの情報を得るようになった。

同じように英語教育に興味がある子育て世代にとって有益な情報交換プラットフォームを作りたいと思いFiikaアプリには「英語育児」タグを当初から取り入れた。タグをつけることで興味のあるトピックを可視化して、女性同士の会話や質問のきっかけを作ることが目的だ。

「英語育児」のタグがあるママとは、共通点や興味があるので話がしやすい。遠く離れていても情報交換は活発だし、ここで手に入れた情報が役だったと言ってもらえて嬉しかった。

英語育児をしているママ、英語に触れる時間を作りたいと思っている方なら英語育児に興味のあるママと繋がって、子どもを英語嫌いにさせない方法などを情報交換する方法としてFiikaアプリを使ってみて欲しい。

女性限定で安心安全設計されたアプリでは、子ども同士を遊ばせるプレイデート仲間を探すことも可能。リアルでは見つけづらいママの繋がりが、アプリなら見つかる。オンラインでのママとの繋がりや育児情報の収集を経験してもらえたら嬉しい。

英語育児の成果

現在3歳娘の英語を話すレベルについて言語化してみたい。これもアプリを通じて情報交換をしたり、モチベーションを保てた賜物だ。

• 両親には英語で話すYouTubeや本でキャッチした英語を記憶してアウトプットする
• 英語・日本語どちらでも文章を話し、状況説明や自分の気持ちを伝えることができる
• 保育園では日本語だけを話すが、両親が迎えに行くと英語に切り替わる
• 寝言や起きてすぐの言語は英語

子どもが好きな映像で、英語の聞き流しをしたり、英単語に触れるきっかけになって欲しいとYouTubeチャンネルも開設した。ターゲットは英語に触れさせたい未就学児のお子様だ。

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Fiika運営事務局では、育児中のみなさまの役に立つべく、目黒区や横浜市保活イベントなどを開催しています。

2021年6月19日には育児をしながら普通の主婦から通訳者になったあきさんとの英語育児イベントを開催します。英語育児の始めた方、続け方、子どもを英語嫌いにさせない英語育児について興味がある方はぜひご参加ください。

【こども英語、最高の始め方 】子供が英語好きになる環境作りと習慣化

日時：6月19日（土曜）10：00～11：00

開催方法：　オンラインイベント（申込者に専用URLをご案内します）

料金 無料

定員 100名　

主催 株式会社クレヨン　Fiika運営事務局