Jクラブ初。サッカークラブが創る日用品ブランド開発の背景。
横浜FCは2021年4月、FANCL LABとの共同開発によりハンドソープをリリース。
プロダクト名は『ASSIST LIFE produced by YOKOHAMA FC』と名付けられました。
2020年に発生した新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、ファン・サポーターとふれあうことが困難となり、プロサッカークラブでありながらサッカーができないという事態に直面したこの時期に、わたしたちJクラブは世の中に対して何ができるのだろうかと改めて存在意義を考え直すきっかけになりました。
世界が急激に変わり、日常からサッカーが消え、プロサッカークラブとしてサッカーを禁じられたこの期間は試合の来場者数も制限され、確実に落ちる入場料収入やシーズンシートの返金、企業の業績悪化によるスポンサー収入の減少とクラブの提供価値の低下によるスポンサーやファンクラブから返金を求める声など、どこのクラブでも容易に最悪の事態が想像できました。
こうした時期に、想定し得るリスクを認識しながらもクラブが存続するための何かを模索し、事業部スタッフ全員で何時間も話し合いをしました。
このハンドソープはその中で提案したものの一つで、以下2点の実現を期待しています。
1.試合日以外の日常で、サポーターが意識せずともクラブの存在を感じられるファンコミュニケーションのツールとなること。
2.普段の生活で使用しているものをクラブのものに置き替えることで生まれるファンとクラブとのより深いつながり
なぜプロサッカークラブがハンドソープなのか
「Jリーグのクラブがなぜ日用品なの?」と疑問に思われる方も多いと思います。
1.プロサッカークラブの存在意義とストーリー
プロサッカークラブは人々の日常にフットボールを通じて夢や希望、感動をお届けできる存在である。そうわたしたちが信じる社会性の高い価値を前提に、このコロナ禍でノンフットボールの領域でも、人々の日常にちょっとした彩りを与えられないかと考え出てきたのが、今の社会情勢に欠かせない習慣のひとつである「手洗いの習慣」です。
社会性、公共性の高いプロサッカークラブが、感染予防のひとつとして手洗いの習慣を啓発することで、予防の模範的な存在としても認知され、人々の日常に少しずつ溶け込み、ともにこの時代を乗り越えていくというストーリーを目指しています。
*横浜FC No.4高橋秀人選手とオフィシャルマスコットのフリ丸。
2.アイテムの機能・品質を担保するブランド力
どれだけ応援するクラブが推すものであっても、普段使うもので最低限のクオリティや、使うに値する機能性を備えたものであるかという観点から、横浜の大手企業の株式会社FANCLのOEM事業を担うFANCL LABに今回の取り組みをサポートして頂きました。
この市場での差別化
市場を牽引する絶対的なリーダー企業が存在し、成熟した日用品の市場であえて製品を出す選択をしたのはコロナ禍における上記のストーリーと、ファン・サポーターの熱量に一般企業と差別化できる可能性があると感じたからです。
サッカークラブがこの飽和状態の市場の中で他社と差別化するポイントは、クラブを支持する熱量の高いファン・サポーターを起点に評判形成ができ、かつ社会にとって今必要とされるストーリーを打ち出し新しい習慣が根付くサポートをすることだと考えました。
使用後はサステナブルな取り組みへ
使用後はASSIST LIFEの容器はスタジアムで回収してリサイクルし、環境保全活動に努めます。
ASSIST LIFEだけでなく、横浜FCもサステナブルなブランドとして社会から必要とされることを目指し、ASSIST LIFEのハンドソープとあわせてご家庭で現在使っている日用品(プラ製品のみ)の空きボトル・詰め替えパウチの回収もスタジアムで回収受け付けを開始します。
スタジアムへ持参して頂いた空き容器はリサイクルされ、回収対象の容器1つにつきポイントが付与されて横浜FCのアカデミーの強化・育成費用としてクラブに還元されます。
このリサイクルの取り組みは、新しくパートナーシップを結んだ米・テラサイクル社の容器回収・再利用プログラムを活用し取り組みますが、この取り組みの背景には、⼤量⽣産された製品と排出される廃棄物があふれ地球を健全な状態で次世代に引き継ぐことができない状況に陥っているという現実に⽬を向けて、廃棄物を減らし、回収された廃棄物を有⽤な資源として活⽤することを実現するなど、エコの活動を考えるきっかけにできればという想いがあります。
テラサイクル社について↓↓
https://www.terracycle.com/ja-JP/about-terracycle
社会貢献への可能性
また、このASSIST LIFEハンドソープを活用して地域の小学校を訪問して手あらい授業も開始しました。
横浜市内の小学校、保育園などにもこの活動が広がり、子どもたちに手あらいの習慣が定着し、さらに横浜FCに興味を持ってくれた子ども達がスタジアムに足を運ぶきっかけになるクラブにとっても地域にとっても大切な活動です。
訪問は横浜FC C.R.Oの内田智也氏とクラブスタッフで訪問させていただきました。
最後に、ASSIST LIFEの想い
ASSIST LIFEは日常が急激に変わる世の中で、改めて気付いたことを軸に方向性を検討しコンセプトとしました。
人々が誰もが持つゴール。
大きな夢、自分なりの目標、「今日も家族が元気に過ごせますように」、そんな日々のあたりまえの願いだってかけがえのないゴールです。
この変わりゆく世界の中でも、あなたがそのゴールに向かえるように、チャンスの瞬間に思いっきり勝負ができるように。
いつも応援してくれているファン・サポーターのみなさんの目指すゴールを、日常といういちばん近くから、最高のアシストを送りたい。
そういう想いからこのプロダクトを『ASSIST LIFE』と名付けました。
ASSIST LIFEブランドページ
https://www.yokohamafc.com/assist-life/
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