コロナ禍の夏休みにSENRIプロジェクトが届ける「9つの学びの出会い」
「『時間』はすべての人に平等に与えられている」とは、子どものころから親や先生によく諭された言葉です。
けれども、その『時間』の重みが人によって違うことを、いまほど強く感じたことはありません。
コロナ禍で引き起こされた社会の変容により、既存の生活スタイルでは立ち行かない場面が数多く現れています。
そのひとつが「子どもの夏休み」です。
昨年の夏休みも、田舎に帰らなかった友人知人を数多く知っています。
みなさんの周りにもたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
ほんの少し我慢すれば、また以前のように……と過ごす一年一年は、
大人にとっては何十分の1の一年かもしれません。
けれども、子どもにとっては違います。
その一年の経験は、これからの何十年を左右する体験を積めたかもしれない、
大事な、大事な、礎の一年です。
この状況を目の当たりにし、「大人として、挑戦できることをしていこう!」
と動きはじめたのがSENRIプロジェクト Online Summer Camp!!!に集った
19人の有志たちです。
【子どもたちに夏休みの豊かな学びの体験を】
「学び」とは、外の世界、異質なものとの出会いから始まると考えられます。
ちょうどNHK大河ドラマ「青天を衝く」でも、渋沢栄一が血洗島から外の世界を知りはじめ、ついにパリの万国博覧会に参加することで、世界の技術や社会の仕組みと出会いはじめています。
旅行各社の市場調査によると、今年の夏の旅行は6割~7割が「予定なし」という報道がされています。また、東京開催のオリンピックもそのほとんどの競技会場が無観客で行わることになりました。
それでも、子どもには「外の世界」「異質なもの」との出会いをつくり続けていきたい。
その思いからSENRIプロジェクトでは、Online Summer Camp!!!と題して、8月9日(月)、10日(火)、11日(水)の3日間に、1日3コマずつ、9コマの無料オンライン授業を用意しました。
▶SENRIプロジェクト:https://senri.ko-edo.com
学校や学習塾では教わらない授業を、家庭ではなかなか聞けない話を、オンラインだからこそできる技術や工夫を加え、子どもたち一人ひとりにかけがえのない学びとの出会いを体験して欲しいと考えています。
【始まりは『ミュージシャン』と『エンジニア』の出会いから】
SENRIプロジェクトは、1人のミュージシャンと、1人のITエンジニアが出会ったことで生まれました。
ミュージシャンはN.U.のギターヴォーカルを務め、2010年から横浜アコースティック・フェスティバルを開催し、その収益金を神奈川こども未来ファンドに寄付し続けてきました。
(ヨコハマアコフェス公式サイトより https://yokohama-acofes.com/)
コロナ禍で音楽活動が制限される中で、それでも彼はオンライン配信の技術を極め、ライブ配信での音楽活動を続けてきました。
一方、エンジニアは2020年のコロナ禍によるオンライン授業の取り組みを通じて、既存のシステムでは対応しきれない課題を認識し、時間割表を利用したアプリケーションターミナルkomachiというWEBアプリケーションをつくり上げていました。
▶アプリケーションターミナルkomachi:https://app-terminal-komachi.net/
ミュージシャンとエンジニアが出会ったとき、わくわくする夏休みの「多様な学びの出会い」が、オンライン上で実現する可能性が生まれたのです。
それは、“カリスマ”と“仕組み”との出会いであり、オンラインで配信する工夫と、オンラインの情報をスマートにマネジメントするスキームとの出会いだったのです。
【東日本大震災での忘れられない言葉】
私は東日本大震災の折、3年超に及ぶ現地での復旧・復興事業に携わった経験を持っています。当時の活動の中で忘れられない言葉があります。
それはこのSENRIプロジェクトの原点にもなるような記憶です。
あるとき浜の漁師が、私と行動をともにしていた友人にこう言ったのでした。
「おまえたちが来たおかげで、子どもたちが外の世界を知ってしまった」
「漁師にするつもりが、勉強に興味を持ちはじめた。漁師でない仕事に関心を持つようになった。おまえたちが外の世界を持ち込んだんだ」
これは極端な例だったのでしょうか。
よくよく考えてみれば、地域や特定のコミュニティの中で、大なり小なり、見聞きする状況のように、私には思えたのです。
教育が対面のみで行われる状況であれば、地理的な制約から致し方ないことかもしれません。しかし、GIGAスクール構想にともなって教育の場にこれだけインターネットが普及しているからには、「地理的制約から外れた学びの場があって良い」という思いが強くありました。
【オンラインサマーキャンプの原型】
私は約10年、母校のキャリア教育セミナーに関わってきました。はじめは「講師」として。その後は「事務局」として、母校のキャリア教育セミナーの手伝いをしています。
母校のキャリア教育セミナーでは、卒業生が現在の仕事や業界の話、働くということや生きるということを在校生に話します。
事務局は卒業生の中から毎年20~25人、男女や世代、業種・職種のバランスを取りながら講師役を探し出し、講義内容のレジュメを用意し、そのレジュメを見て在校生たちが受けたい授業、気になる授業を受けるのです。
(https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/seisaku/kouhou/photo-2020/201104.html)
昨年11月4日、コロナ禍においてもこのキャリア教育セミナーが行われました。例年と違い、コロナの最前線で勤務する医師や海外の卒業生は来校することができず、「オンラインで授業を行う」という挑戦を兼ねたキャリア教育セミナーとなりました。
当日はオンライン授業の反響を心配しましたが、ふたを開けてみると「海外からオンラインで伝えるセミナー」や「医療の最前線からオンラインで伝えるセミナー」が、対面で行われるセミナーよりも注目を集め、集中度の高い授業が行われたのです。
このとき、私の中で「オンラインでキャリアセミナーができる!」という確信が生まれたのです。
そして東日本大震災のときの記憶と結びつき、ひとつのイメージをつくり出すことができました。
【未来が続くバランスの良い仕掛けを】
SENRIプロジェクト Online Summer Camp!!!には、9つの授業を構成する専門家とともに、裏方を務めるオンライン配信コンサル、メソッドデザイナー、イベントデザイナー、そしてOnline Summer Camp!!!の基盤をなすアプリケーションターミナルkomachiがそろうことで、ようやくひとつのカタチを作りあげています。
この取り組みを身の回りの人だけに届けるのでは、そもそも「オンラインとしての意味」が半減してしまうので、無料参加型のクラウドファンディングやプレスリリースを仕掛けて周知活動を行っています。
▶クラウドファンディング:https://www.muevo.jp/campaigns/2922
株式会社ジオグリフは「未来が続く美しい仕掛けを社会に実装し続ける」を理念とした企業であり、アプリケーションターミナルkomachiは「学びの出会いをつくる」をミッションとして開発したアプリケーションです。
2020年の教育改革、GIGAスクール構想、そしてコロナ禍が加速させるIT化、オンライン化……急速に社会が変容する中で、できるひとが、できることを、できる分だけ、少しずつ補いあうことでできることがあるならば、いまを生きる子どもたちの将来の糧となるよう、多様な仕事や生き方を学べる出会いをつくっていきます。
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