『ベルマーレZoomアリーナ』オープンの舞台裏。なぜ、湘南ベルマーレフットサルクラブは『ベルマーレZoomアリーナ』を立ち上げたのか。
湘南ベルマーレフットサルクラブは4月21日に「ベルマーレZoomアリーナ」をオープンすることを発表しました。単発のイベントではなく、なぜ「ベルマーレZoomアリーナ」なのか。
AFCフットサル選手権の延期、全日本フットサル選手権大会中止、そして4月には2020年のオーシャンカップの中止とリーグ戦の開幕延期が発表。新型コロナウイルス感染拡大はフットサル界にも大きな影響を与え、私たちの動き方も未だかつてないほどに一変してしまいました。
今シーズンはクラブのリブランディングを進めていこうと、ホームゲームでも新しい演出や試みを、どの企画も荒削りながらも開幕に合わせて進めていたところでした。
先行きが見えない中も、いかに多くの人にホームアリーナに足を運んでもらうかを考えていた矢先、みるみるうちに情勢は変化。スタッフもテレワーク体制となり、その後リーグ戦開幕延期も決定。
「いかに多くの人に足を運んでもらうか」から一変、私たちは人を集めることもサポーター・ファンの皆さんとお会いすることもできなくなってしまいました。
いま最優先にすることは命を守ることであるのは明確で、私たちも今できることとして、感染拡大防止のための呼びかけを行いました。
なぜ「ベルマーレZoomアリーナ」だったのか
今、私たちにできることは何かを毎日考えていくうちに、現状に「楽しいこと」「ワクワクすること」が格段に減ってしまったなと感じていました。この状況下での「楽しいこと」「ワクワクすること」の必要性についても悩みましたが、湘南ベルマーレ全体が掲げる「たのしめてるか。」というスローガンが目に入り、楽しませることはもちろんのこと、自分たちも楽しめる企画を進めることにしました。
そこに対するアイディアを考えていたところ、社内外での打ち合わせでオンライン会議システム「Zoom」を利用するようになり、このような便利なツールがあって、なおかつこの状況でリアルに人に会って話しているような感覚が味わえることに感動を覚えました。
「Zoom(ズーム)かあ、ズームズーム...」と考えているうちに広島にある広島市⺠球場『MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島』の名前を思い出したのです。(ここでの「Zoom-Zoom」はマツダ社のブランドメッセージです。)
そこから、「Zoomを使ってオンライン上のアリーナをオープン」というアイディアに繋がり、普段の週末のようにユニフォームやグッズを身につけて小田原アリーナへ足を運ぶ感覚をオンライン上で再現できたらこの状況下でも楽しさやワクワクを感じてもらえ、自宅での楽しい時間を提供できるのではないかと考え、企画をスタートさせました。
選手・スタッフや、友人、仲間たちと会い、共に時間や感情を共有する。それが出来ない今だからこそ、『ベルマーレZoomアリーナ』を立ち上げたかったのです。
「ベルマーレZoomアリーナ」のオープン
企画を考え始めてから3日でプロシェクトをスタートさせ、翌週には発表、その2日後には第1弾のイベント情報をリリースと、とにかく全力ダッシュで『ベルマーレZoomアリーナ』プロジェクトを進めていきました。
大事にしていたのは「双方向」のコミュニケーション。著しく減ってしまった対面での会話、みんなで一緒に過ごす時間を大切にしたいと思っていました。
オープニングイベントでは選手たちを試合のように「コール&レスポンス」で迎え、その後に開催された選手交流会では選手と参加者がよりコミュニケーションが取りやすいように、グループに分けて個室での交流会方式を取りました。
イベントに来場した感覚や没入感を演出するため、会場MCにはホームゲームで解説MCを務めるフロントスタッフの金井を起用し、BGMや表示する画面、カメラのスイッチングへもこだわりながら、週に1度のペースでイベントを開催しています。
「ベルマーレZoomアリーナ」の今後
私たちの主戦場はあくまで「リアル」であることに変わりはありません。『ベルマーレZoomアリーナ』はホームアリーナに足を運べない、現実で人と会えない現状を打破し、「楽しさ」や「ワクワク」を届けようと考えた企画でした。
しかし、今後の情勢がどうなるかは分かりません。そして、この状況でも人々が楽しく 、ワクワクするような企画もどんどん増えています。
ここで私たちは原点へと立ち返りました。スポーツが人々へ与えられる「感動」や「熱気」「興奮」、それらを多くの人に伝え、共感してもらえる術を考えていくのが今後の『ベルマーレZoomアリーナ』のあり方ではないか。それが、いま私たちにできることの1つだと思います。
そして、笑顔で安全に本当のホームアリーナでお会いできるようになったときには、同じ空間で共に戦い、熱狂し、抱擁し合い、最後は肩を組んで勝利のダンスを踊りたいです。
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