「ノーコードツールで業界の雇用を守りたい」ツール開発からSDGsにかける想い
株式会社ミリアド(本社:東京都渋谷区、代表取締役:樋口 清政)が運営する、スマホコンテンツ制作システム「キュリア」は、2021年9月末時点で作成コンテンツが累計7,000件を突破し非常に好調です。
今回は代表取締役である樋口清政氏にサービスや開発に掛ける想いを伺いました。
ー起業した経緯を教えてください。
樋口氏:もともと学生の頃から「20代のうちに起業しよう!」とは思っていました。どういうビジネスをするかはイメージしておらず、とにかく経営者になりたい想いだけは持っていました。
新卒で入社した会社ではOA機器の販売から、デジタルツールの販売、開発、BtoBのオンラインビジネスの立ち上げまで色々経験させてもらいました。
そこで印刷会社さんと関わることが多く、漠然と「印刷業界に何かできることはないか?」と考えるようになってきました。
今、印刷業界は言葉を選ばずにいうと斜陽産業と言われていて、10年前は10兆円規模だった売り上げが、現在3.6兆円まで落ち込んでいます。
ただ落ち込んでいると言っても3.6兆円もあります。ということはそこで働く人が多くいらっしゃるということなんですよね。
せっかく良くしてもらった業界が衰退していき、今後失業してしまう人が増えてしまうのは悲しいなと思いました。
そこで何か自分にできることはないかと考えた結果、得意なITシステムの会社を起業すれば、印刷業界の雇用を守れるのでは?という考えに行きつきました。
ー雇用を守れるというのはどういう意味でしょうか?
樋口氏:起業して最初に作ったサービスがノーコードツールのキュリアというサービスです。
ノーコードツールというのはシステムの専門知識がなくとも、誰でも簡単に目的のものが作成できるツールです。
このツールを使うことによって、印刷物が減ったときに仕事がなくなってしまうDTPオペレーターの雇用を守れるのではないかと考えました。オペレーターがシステムの勉強を新たにしなくても、スマホ用のWEBサイトやスマホでできるおみくじが作成できるようになるツールです。
今まで培ってきた印刷デザインの知識を活かして、WEBの分野に進出できるので、印刷会社の経営側にとってもメリットがあります。それまで育てた人材に新たな事業で活躍してもらうことができるのです。新たな活躍のステージを用意してあげられるので「雇用を守れる」のがノーコードツールの役割だと思っております。
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ーサービスを展開していく上で苦労されたことはありますか?
樋口氏:はい、たくさんあります(笑)。
このサービスをリリースする前に50社の印刷会社に営業をしにいきました。すると皆さんサービス内容や想いに共感していただき「サービスがリリースされたら契約するよ」と50社中50社に言ってもらうことができました。嬉しかったですね。
ただ実際にリリースした後、サービスを案内したところ契約してくれたとことは0社でした。皆さんリリースしたばかりの1人の会社のサービスに、簡単には投資はしてくれませんね。甘くなかったです。
そこで1件1件テレアポし、お試し価格でも良いのでやってくださいと営業していくことになりました。大変でした。
ただそのスタート時期に導入してくださった企業さんには、ものすごく助けていただきました。
サービスの機能の監修を導入した企業さんに行っていただいたと言っても過言ではありません。多い時は100個以上その会社さんからの要望の機能を追加しました。そこで「印刷会社の現場が本当に欲しい機能」というのを付け加えることができ、非常にありがたく思っております。
ー今後の展開を教えてください。
樋口氏:私たちはまだ起業したばかりの小さな会社ですが、おかげさまで250社以上にご導入いただいており、数年後には上場も視野に入れて活動しております。
当社のツールを使っていただくことで印刷業界で働く人たちが新たに輝くステージを提供できると考えています。
これからもお客様の声に寄り添いながら、ツールの開発に努め、SDGsにもありますように当社のメンバーだけではなく、印刷会社の現場の皆さんにも「働きがい」を提供してまいります。この想いが一人でも多くの方に伝われば嬉しいです。
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