バレンタインに大切な相手に花を贈る新習慣。「フラワーバレンタイン」が広がっている理由
「フラワーバレンタイン」という言葉を聞いたことがありますか?
近年、バレンタイン当日花屋の前には突如男性の行列が現れるようになりました。
2月14日のバレンタインデーは、「世界中で一番花を贈る日」ともいわれており、海外では大切な人へ愛や感謝の気持ちを伝える日として花を贈ることが主流となっています。
日本でも、バレンタインに大切な相手に花を贈る「フラワーバレンタイン」を実践する方が増えてきています。
男性の花の購入率は、2013年から6倍以上に増えているというデータもあります。
出典:一般社団法人 花の国日本協議会
価値観が多様化するなかで、「フラワーバレンタイン」が広がりを見せる背景や理由を、実際の声をもとにご紹介します。
2月14日は、ロンドン店で最も花が売れる一日
まずは、実際に2018年にオープンした青山フラワーマーケット ロンドン店の様子を、勤務している宮崎大作さんに聞いてみました。
青山フラワーマーケット ロンドン Selfridges店勤務 General Manager 宮崎大作さん
宮崎さん:一年でもっともお客様が来店されるのは、断トツで2月14日のバレンタインです。日本の母の日以上に、大切な人へ愛や感謝の気持ちを伝えるために、多くの方が花をお求めになります。2019年にはオープンしてから最初のバレンタインにも関わらず、日本の青山フラワーマーケットの大型店の母の日の2倍の売上を記録しました。
バレンタインデー当日のロンドン店の様子。一輪の赤バラから、一輪ずつに意味が込められた12本のバラのブーケ、100本のブーケまで多数取り揃えます。
宮崎さん:日本の青山フラワーマーケットが ”フラワーバレンタイン”と提唱し始めたのは2011年から。当時は僕も日本にいて、認知度が年々上がり男性のお客様のご来店が増えてくのを実感していましたが、本場のバレンタインはレベルが違いました。
100本のバラを束ねた高額ブーケも10個近く売れ、12本のバラのブーケは価格も見ないでさっと買うようなお客さまが次々と来られました。今はまだバレンタインに花を贈るというのはあまり知られていない日本もいつか、ロンドンを超えるような盛り上がりをみせるときが来るのではないかと思っています。
日本でも、バレンタインデーに約1.7倍ほどの男性のお客様が来店
そんな海外の文化は日本でも広まりをみせています。
ロンドン店勤務後帰国、青山フラワーマーケット 南青山本店の勤務をしながら、世界40カ国以上の方からオーダーをいただいてきた英語対応サイトの運営も担当している、和田 秀加さんに聞きました。
青山フラワーマーケット 英語対応サイト担当
和田 秀加さん
和田さん:日本でもバレンタインに花を贈る方は増えています。そんな中でも昨年特に印象に残ったのは男性お一人ではなく、パートナーとお二人で一緒に花を選ぶ姿。
”デートで花屋に行き、一緒に花を選ぶ”様子が2020年6月頃から週末によく見られるようになりました。なかなか遠出が難しく制限があるなか、植物を目にして季節を感じることができる花屋が、以前よりも身近な存在となったのではと感じます。
実際に国内の青山フラワーマーケットの2021年のバレンタイン当日は、男性比率31%と通常の1.7倍ほどの男性のお客さまがご来店されました。コロナ下で新たに20代の若年層の方々がおうち時間が増えて花と緑のある生活を始められた影響もあり、これまでは30代40代の方が多かったのですが、20代男性も前年対比で1.7倍に増えました。
認知率も上昇しています
2021年3月実施「愛妻の日・フラワーバレンタイン・ホワイトデー消費動向調査」
全国20代~40代男女518名計1,036名(一般社団法人 花の国日本協議会調べ)
和田さん:SNSでは、花を受け取った方が「嬉しくてお花をみるとつい笑顔になっちゃう」「優しい気持ちになる」「いつもありがとう」とあたたかいコメントと花の写真を沢山あげてくださり、読んでいるこちらが感謝の気持ちでいっぱいになります。一方、最近では「妻へのサプライズプレゼント」「笑顔で喜んでくれた姿が嬉しい。お花渡してみてよかった」といったような男性の投稿も増えています。なかには「私は自分へのご褒美に、フラワーバレンタイン」という方もおられ、大切な人へも、自分用にも花贈りされる様子がみられます。
コロナ禍で、より自由なスタイルの花贈りに
新しい生活様式を求められている今、今年はさらに変化したバレンタインになると見込まれています。
例えば、昨年話題となった花の自動販売機も一例です。コロナ禍でおうち時間が増え、花のある暮らしを始める方が増えたことや、非対面で気軽に購入できることから人気が出てきています。
参考:https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00549/00026/
(日経クロストレンド「全国変わり種自販機6選 ケーキ、モツ肉、キムチが自販機に?」、2021年11月22日)
購入された方にお声がけすると「アルバイトの帰りに自分のご褒美に買いました。(19歳・女性)」「友達の誕生日に、雑貨と一緒に渡したくて買いました(23歳・女性)」といった若年層の方の花の購入が見られました。
成人の日にも、これまで以上に友人同士や恋人への花贈りの様子が見られ、20代の花屋への来店頻度は増えている実感があります。
また、昨年のバレンタインの傾向としては、定番の赤バラではなく、季節の花を選ばれる方が増えました。お相手を想い浮かべながら、ピンクや黄色オレンジ系など思い思いに自ら花を手に取り、選んでいく姿が多く見られました。
青山フラワーマーケットでも、今年のバレンタインでは、定番の花束に加えて様々な方が気軽に選びやすい商品を多数ご用意することにしています。
花を一輪でプレゼントする方もたくさんいらっしゃいます。
バラが定番ですが、相手の方のイメージに合わせて、春の花も人気です。
春の花はチューリップ、ラナンキュラス、スイートピー、パンジーなど。
バラと、香りが良いスイートピーとグリーンを合わせたコンパクトなフラワーアレンジメントもご用意。どんなスペースにも飾りやすくおすすめです。
付属の鍵がないと開けられないボックスに入ったブーケも。一瞬花とはわからないため、ボックスを開けた時のお相手の驚きと喜びの表情も楽しめます。
コロナ下だからこそ、より一層大切に感じる身近な人の笑顔のために、愛や感謝の気持ちが伝わる“花”を贈る新習慣が、着実に広がりを見せています。
価値観が変化していく中で、大切な人たちへ想いを伝えるための1つの方法としての「花贈り」の考え方の変化は、これからも要注目なトレンドです。
■青山フラワーマーケットとは
「Living With Flowers Every Day」をコンセプトに花や緑に囲まれた心ゆたかなライフスタイルを提案しているフラワーショップ。パリのマルシェをイメージした店内には、産地にこだわった季節の花をご用意。全国に118店舗、パリに1店舗、ロンドンに1店舗を展開。
https://www.aoyamaflowermarket.com/category/SHOP/
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