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電子雑誌のKonoって、こんな会社。コロナ禍で会員数爆上げ70%増?!

著者: 有限会社シンセイ印刷

Kono Japanです。と書くと、現防衛大臣の河野太郎が検索競合になってしまうKonoは、親会社Kono Digital inc.をシリコンバレーに置く米国系スタートアップである。電子雑誌サービスを中華圏で提供して、はや10年近く、ファウンダー出生の地、台湾で開発・運営チームを展開、日本法人は初となる子会社になる。ちなみに、’Kono’は、’コウノ’ではなく、日本語’この’とも関係無く、エスペラント語のKono(コノ:知識/Knowledge)に由来する。


電子雑誌と言うと、国内ではよく聞くメジャーな名前が多数ある。規模、著名度からしたら比較すらもされないKonoだが、それにはそもそもの理由がある。Konoマガジンサービス(B2C)のメイン対象は、華人だからだ。中国語を母国語とする読者層向けに、台湾、香港などの雑誌を電子化したのが始まりになる。

新型コロナウイルスが世界の各都市を直撃し始めた年初、人々は外出を控えるようになり、娯楽の中心がデジタルにシフトし始めたちょうどその頃、Konoの2月時新規会員数は前月比70%増を記録した。


ベースとなる台湾にも、日本同様に電子雑誌サービスを行っている会社は多数ある。どこも大企業、蔵書数も雑誌だけでなく書籍をフルに揃え10万冊を越えるとこなどに対し、Konoは雑誌にフォーカスし、最新号とバックナンバーを入れてもたかだか1.5万冊程度。


それにもかかわらず、Konoは60万ものユーザーから、アプリダウンロード150万以上を記録する。(注:メインマーケットとなる台湾の人口は2,000万超、日本市場換算で言うと、約6倍の360万ユーザー数のイメージ)


より激化するデジタルコンテンツ市場において、雑誌領域にフォーカスしているKonoは、どのようにして市場、ユーザーからの支持を得るに至っているのか?!コロナ禍で、2月時の新規会員数、前月比70%増を記録し、記事閲覧数も50%増、業績で見ても前年同期比で27%増の舞台裏は。


雑誌不況、出版不況と言われ続け、低迷化が続く日本の市場に、B2B法人領域に参入してきたその背景とは?!


その一つのキーは、多言語/多様性のあるコンテンツ

世界各地に広がる華人をターゲットに、ベースとなる台湾だけでなく、香港、日本、韓国、欧米からの出版物を多数取り扱っている。今年に入っては、アメリカのメジャー出版メディア’Meredith Corporation’を通してアジア地区での電子版コンテンツを配布開始。ハリウッドセレブのゴシップネタで有名な「People」は其のラインナップの一つだ。


日本のコンテンツに関しても、「non-no」、「25ans」、「婦人画報」など、数多くのメジャータイトルを揃える。


’テックカンパニー’としての「Kono」には、雑誌を単なるPDFイメージにさせない「見やすいテキスト拡大モード」がある

なんやら長いネーミングだが、正式中国語名称で言うと、「好読」、英語で言うところの「Easy2Read」になる。


Konoにとっての電子雑誌とは、PDFファイルをそのままアップロードしているだけでは無い。只、一般的によく知られる電子雑誌サービスにおいて、閲覧ユーザーはPDFイメージでしか見ることが出来ない。


スマホなど画面サイズが限られるモバイル端末だと、結局のところ画面を都度ピンチアウト拡大(又ダブルクリック)しながら見る以外、策は無い。ユーザビリティで言うと、困ったもんだが、しょうがなくも慣れざるをえないと言った具合だろうか。(下画像:上から’従来のPDF表示’、左下’見やすいテキスト拡大モード’、右下、’+文字拡大&ダークモード’)


この問題を解決する為にKonoは、Smarticle™(スマートなアーティクル/記事)と言う専有技術を開発、PDFからテキスト情報を抽出し、記事単位に構造を再整理、ユーザーはあたかも通常のウェブコンテンツを閲覧してるかの如くスムーズにテキストを追うことが出来る。


勿論、文字サイズも調整出来るだけでなく、このSmarticle技術を通して、音声読み上げ朗読も可能に。「日・中・英・韓」4種の言語で雑誌を聞いて楽しめる事も出来る。


日本では、昨年「読書バリアフリー法」が公布・施行、視覚、肢体不自由等障害によって読書が困難な人々の環境を整備する動きも進んでいる。この分野、日本より先行しているアメリカの図書館で、Konoの技術が採用されているのは言うまでも無い。(下画像’サンフランシスコ公立図書館向け提供’)


雑誌を真の意味で’記事化’することから、新たな価値を創造

雑誌類の刊行物はどうしても最新号だけに目が行きがちだが、実際、内容によっては数ヶ月経とうが決して色褪せない価値を持っているものも多数ある。


Smarticle技術を通して雑誌を記事ベースにすることから、Konoプラットフォームにある雑誌1.5万冊は、実質50万を越える記事DBとして活用されることになる。先を見据え、Konoはこれら多種多様な雑誌記事を、あらゆる角度から企画編集し、結果今で言うところの’キュレーション・コンテンツ’として既刊行物に新たな生命を創造していると言えよう。



日本で叫ばれる雑誌不況、出版不況の声

それは必ずしもコンテンツ自体の質が劣化しているという訳では無い。言うならば、この20年あまりで普及してきたウェブ環境、更には直近10数年で広まってきたスマホ文化に合ったコンテンツ提供が出来てないからではと、Konoは見る。


それはあたかも、今や歴年の有名サービス/アプリが、スマホありきで後発ローンチされたそれらに続々と淘汰されていく様をみても明らかであろう。Smarticleは、PDFに慣れ親しんだ層だけでなく、新しい世代にはPDFを感じすらもさせないハイブリッド表示で、コンテンツが持つ価値の伝達を最大限に進化させる。


Konoのユーザー第一主義は、ビジネスの展開ポリシーにも裏付けられ、台湾では、同業競合他社だろうがSmarticleはオープン提供されている。結果それが業界全体の底上げに繋がると信じているからだ。日本においても、B2B軸で各社との幅広いコラボレーションを通して、現状打破のKono一手を多業界で進めている。


参考:Kono@Ready、脱’紙’アフターコロナにみる、’ニューノーマル’

~日本全国14,000超の美容サロンで電子雑誌読み放題提供中~


※記載されている会社名および商品名、サービス名は各社の商標または登録商標です。




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