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贈られた方の負担を少なく、皆でシェアできるものに。胡蝶蘭を現在のスタイルにした第一園芸が考えた、テレワークが増えた企業でも喜ばれるお祝い花

著者: 第一園芸株式会社


第一園芸は1898年に三井家別邸付属「三井農園」として創業しましたが、この頃はまだ珍しく、限られた人々だけのものだった胡蝶蘭を作出していた歴史があります。1960年頃からは支柱を使って仕立てた3本立、5本立等の寄せ植えなど、現在では一般的になった胡蝶蘭のスタイルを先駆けて扱ってきました。


そんな胡蝶蘭は、移転、就任、上場などのおめでたいシーンで贈られるお祝い花の代表ですが、一方で、その大きさや取扱いに戸惑われる場合も。また、コロナ禍でテレワークが増えたオフィスでは「せっかく贈っていただいても水やりができない」という声をうかがうこともあります。

長年に渡り、多くのお祝い花を扱う中で見聞きしたことから「贈られた花を分けて飾る」というアイデアが生まれ、新たな花贈りのアイテムとなった「シェアプランツ™胡蝶蘭」。この商品に込められた思いを、営業を担当する佐藤がご紹介します。



こんなに美しく、長持ちするのに魅力を伝えきれていない

胡蝶蘭は自然のままで咲くと、四方八方に枝を伸ばし、上に向かって花を付けます。現在のよく見かける胡蝶蘭は花が正面にくるように曲げて仕立ててありますが、こうした姿は約60年前に弊社が取り扱いを始めたスタイルです。

そんなこともあって、取り扱うさまざまな植物の中でも胡蝶蘭には特別な思い入れがあるのですが、お届け先では「大きくて重いので取り扱いに困る」「花が終わった後の鉢の処分が大変」、贈り主様からは「目立つものを贈りたい」といった相反するご意見をうかがうことが何度もありました。

そもそも胡蝶蘭がお祝い花の代表になったのには理由があって、屋内で長持ちする上、一年中手に入る唯一無二の存在だからです。弊社が扱う上質な胡蝶蘭を作るには高度な技術と長い時間が必要で、生産者の方々の努力なしには生まれない植物でもあります。


そんな特別な花ですが、あまりにも見慣れた存在になってしまったが故に、こうした胡蝶蘭の素晴らしさが伝えきれていないことや、取り扱いしやすいサイズの需要が会社としても大きな課題となっていました。

課題を解決する中で見つけた胡蝶蘭の新たな贈り方

こうした問題をクリアできる胡蝶蘭を開発するために、社内にプロジェクトチームが発足しました。「お届け先への配慮が伝わる」「飾りやすい」「持ち帰りやすい」「鉢が処分しやすい」「意外性」といった課題を解消するためにメンバー全員でアイデアを持ち寄り、工夫を重ねました。


最も難しかったのが、サイズのコンパクト化です。大型の胡蝶蘭に見劣りせず、なおかつ取り扱いしやすいサイズにする必要がありました。そこで思いついたのが、小型の胡蝶蘭を使うことでした。


小型の胡蝶蘭は全体のサイズは小ぶりなのですが、カラーバリエーションが豊富でとても華やかなので、白が中心の大型胡蝶蘭の中でも目立ちます。

ただ、通常は陶器の鉢に入っているため、このままでは重さと処分の問題がクリアできません。そこで、器を紙製にしては…というアイデアが出ましたが、この時点では強度と見た目を兼ね備えた紙製の器の案は宙に浮いたままでした。さらに試行錯誤を重ねるうちに、紙筒状にすることで強度が高くなることがわかり、ここから一気に開発が進みました。



小型胡蝶蘭はサイズが小さい分、いくつかの鉢をまとめることで華やかに見えます。そこで1鉢ずつ紙製の鉢に入れ、フラワーアレンジメントの感覚で小型の観葉植物を添えることにしたのです。

ただこれだけだと花がきれいに見えないので、鉢の高さも何パターンか作り、バランスよく組み合わせられるようにしました。

そしてこれらを固定する器も紙製にこだわり、折り畳めるようにすることで、保管も処分も便利な形態が完成。また、色や柄もさまざまなパターンの試作を繰り返した結果、置き場所や花色を選ばないグレージュがベスト、ということで現在の姿が生まれたのです。



さらにオプションとして胡蝶蘭を飾るための折りたたみ式の木製のスタンドも作り、胡蝶蘭と一緒にお届けできるようにしました。

結果、お届け先で受付などに飾って頂いた後には小分けしてスタッフの皆さまのデスクで楽しんで頂いたり、ご自宅にお持ち帰り頂く、という新しい贈答の花の形をご提案できたように思います。

デスク上の花と緑で心が豊かになり、SDGsにも配慮できるギフト

2017年の販売開始から4年。お届け先のお客様からは「受付で見かけるだけだった胡蝶蘭が自分のデスクにあることで、こんなにも心が豊かになり、安らぎも感じる」といったお言葉や、「テレワークの導入で人が少なくなったオフィスでも、胡蝶蘭をあちこちに飾ることでオフィス全体が明るくなり、癒された」など、花や緑が近くにあることで多くの方がリラックスし、喜んでいるといった感謝のご連絡を多数頂きました。

もちろんこうしたお声は贈り主様にも届いていて、「小分けにして飾ったり持ち帰りやすくすることで、お届け先の負担を減らし、結果的に処分も減らしてSDGsにも配慮できる」とのお言葉を頂いています。


第一園芸 法人営業担当 佐藤麻理絵さん

植物がきっかけとなり、再びコミュニケーションが生まれるようなアイデアを

皆で知恵を出し合い、ようやく完成した「シェアプランツ」は商標登録と意匠登録も取得しました。このアイデアは胡蝶蘭だけではなく、観葉植物などでも展開ができるのではないかと思っています。

大型の観葉植物も素敵ですが、小型胡蝶蘭と同じく、コンパクトな観葉植物であれば、オフィスだけでなく、ご自宅に持ち帰ってテレワーク時にも楽しんで頂くことができますので。

コロナ禍以降、テレワークが増えたことで、オフィスの在り方も私たちの生活にも大きな変化が生まれています。これからも場所を問わず、植物がきっかけとなって心が豊かになり、再びコミュニケーションが生まれるような、そんな新たなアイデアを考えていきたいと思います。



■「シェアプランツ™胡蝶蘭」販売サイト

個人のお客様:https://www.daiichi-engei.co.jp/LP/shareplants/index.jsp

法人のお客様:https://www.daiichi-engei.biz/category/SP/


■お問い合わせ先

商品販売事業本部 法人営業部:03-6404-1510(平日 9:30~17:30)

メールでのお問い合わせ先:https://www.daiichi-engei.jp/contact/


■三井不動産グループのSDGsへの貢献について

https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/esg_csr/

三井不動産グループは、「共生・共存」「多様な価値観の連繋」「持続可能な社会の実現」の理念のもと、人と地球がともに豊かになる社会を目指し、環境(E)・社会(S)・ガバナンス(G)を意識した事業推進、つまりESG経営を推進しております。当社グループのESG経営をさらに加速させていくことで、日本政府が提唱する「Society5.0」の実現や、「SDGs」の達成に大きく貢献できるものと考えています。


※本リリースにおける「シェアプランツ™」は、贈られた植物を小分けして持ち帰り、再び育てることを可能にした、植物の廃棄ロスをなくすつながる取り組みと言え、SDGs(持続可能な開発目標)の目標12「つくる責任つかう責任」の達成に貢献しています。





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