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「モミガライト」 がBBQのシーズンに向け一般消費者向けに少量販売。自社販売の米農家から、サスティナブルな次世代燃料が生まれたわけ

著者: 株式会社穴太ホールディングス

株式会社穴太ホールディングスが運営するThe北海道ファーム株式会社では、 “もみ殻”を活用した燃料「モミガライトPopke(ポプケ)」について、3㎏からの少量販売を2

023年5月10日(水)から北海道・千葉県・神奈川県にある直営店とオンラインショップにて開始しました。


発売当初は最小20㎏からの販売でしたが、BBQ・キャンプのシーズンに向けて、一般消費者の方にも手に取りやすい3㎏からの販売を開始する運びとなりました。モミガライトは、日々お米づくりに取り組む米農家が、もみ殻の焼却処分問題と向き合い製造した自然由来のサスティナブルなエコ燃料です。


もみ殻を有効活用する取り組みは、「余ってしまった」ことから始まりました。本ストーリーでは、モミガライトに着目した経緯や、プロジェクトのを通して考える環境保全への想いについてお伝えします。


モミガライト(もみ殻固形燃料)とは

お米のもみ殻から作られるもみ殻100%の固形燃料です。モミガライトに着火すると、薪や炭のように使えます。お米の外皮となるもみ殻は、収穫時に大量に発生し、稲作農家はもみ殻の廃棄や焼却処分に長年頭を悩ましておりました。


当社はもみ殻を農地から生まれた貴重な資源と考え、薪に代替する地球に優しいサステイナブルな商品として2023年2月10日(金)よりモミガライトを販売してまいりました。そして今回、「モミガライト Popke」はレジャーでの利用にも便利な“少量版”となって新発売されます。「モミガライト Popke」は当社グループの農場である「The北海道ファーム」「Theファーム上総介」にてお米を精米する過程で生成されたもみ殻を利用しております。 


「モミガライト」を作ることでもみ殻をリサイクルし、消費者に還元

他米農家はお米に付着しているモミが付いたまま農協に出荷を行います。私たちは農地で収穫したお米を自社で販売しているため、もみ殻が溜まっていました。再利用法を考えているときに「モミガライト」を見つけたのです。


機械の販売先を調べ、購入し販売を始めることにしました。お米の収穫後の9~10月に製造をするため、残暑の中、高温の機械の操作がとても大変でした。また、モミガライトの製造過程ではとても多くの煙が出るため、近隣住民の方のご迷惑とならない排煙設備を設けた作業場も弊社スタッフで設営を行いました。


機械を購入し説明書を読むだけではなく、機械の製造元の広島県尾道市因島に伺い、実際に製造法を教わりました。機械を製造された理由や熱意等のお話を聞くことができ、より作業に気持ちが入るようになりました。自社農地を任されていることもあり、「産業廃棄物のもみ殻が別の商品として、消費者に還元できる」ということを楽しみに製造に取り組みました。


さらに当社はお米の生産者および商品開発者として、原料米の生産はもちろん、田んぼから出る廃棄物を削減するため、「米ぬか」や「もみ殻」を積極的に商品化しています。



〈商品特性〉

・燃焼時間が長い

 機械によりもみ殻を10分の1程度に圧縮成形しているため、密度が高く長時間に亘り燃焼します。薪に比べて火力も強く火持ちが良い点が特徴です。

・保存期間が長い

 製造段階で高熱が発生するため水分が均一化し、虫などの異物も排除され、長期保管に適した燃料となっています。水に濡れない限り、10年程度の保管が可能です。

・還元性が高い

 燃焼後は固形灰として残りますが、灰には植物の細胞の働きを強化するケイ素(シリカ)が多く含まれ、畑やガーデニングの土に撒いて土壌改良の肥料として土に還元することができます。


〈用途〉

・家庭用薪ストーブの燃料

 遠赤外線による輻射熱(放射熱)により体温が温まります。薪に比べて2倍以上の燃焼時間となり、コストパフォーマンスにも優れています。

・レジャーの燃料

 キャンプやバーベキューの場面では、火を起こして焚火や調理を行う際に活用することができます。また遠赤外線効果により、お肉をじっくりと焼くことも可能です。

・災害時の非常用備蓄燃料

 湿気に強い特性のため、長期保管に優れており、非常時の災害用燃料としての活用も可能です。

持続可能な生産形態を実現

原油や液化天然ガス、石炭などのエネルギー価格が高騰している現在、化石燃料費を削減、暖房コストを抑制、作物の生長を促成することで、農業資源のリサイクル強化かつ脱炭素社会の実現に向けて貢献してまいります。

限りある化石燃料とは異なり、モミガライトの原料である「もみ殻」はお米を生産する限りなくなりません。米農家として、自然への感謝を忘れず、今後も地球にやさしい商品開発を推進します。

今後の展望

廃棄に料金が発生するため近隣のお米農家の方からもみ殻を引き取ることで、地域に貢献することも視野に入れております。

今後も生産工程で発生する副産物(米ぬかやもみ殻)についてもお米タオル、米ぬか化粧品、モミガライト(燃料)などの商品に変えることで、持続可能な社会への貢献も意識した事業活動を行っていきます。

弊社商品がより多くの消費者の方の手に渡るよう、日々精進してまいります。


【会社概要】

社名:株式会社穴太ホールディングス

本社所在地:千葉県木更津市潮浜2-1-51

代表取締役:戸波亮

事業内容: 商業(卸売業、小売業)

HP:https://anou-group.co.jp/




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