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「強さと優しさ人が澄む家 サン勇建設もみの木の家」「住むことは生きる事。住み続けることは活きる事。家は安全安心のシェルター」誕生ストーリー

著者: 株式会社サン勇建設

基礎と構造体の強度を重視し、ツーバイフォー工法都市型三階建てと屋上工事を得意としていた住宅建設ビルダー㈱サン勇建設が、創業から32年目の2000年に内装工事を新建材から自然素材住宅に急変換しました


 そのきっかけは1993年、当時トップセールスを担っていた営業ウーマンの私が、子育てを両立するために購入した会社至近の新築マンションに入居し、シックハウスを患った事が始まりでした。頭痛・吐き気を主症状にして眼科・皮膚科・呼吸器科・消化器科等々、身体のあらゆるところが不調になり、シックハウス症候群に罹患したと判る6年もの間に診察券はトランプカードのように多くなっていました。

 不調の原因である新築マンションから中古戸建住宅に住み替えたら、身体は改善すると見込んだ私は、すぐに実行しましたが、中古住宅の前住者の潔癖な生活習慣でしみ込んだ人工化学物質や過剰な防蟻工事などが原因で、更に深刻な化学物質過敏症へと発展してしまいました。

よく考えると、親の代から住宅建設に携わっていた私が、家業の一般的な新建材や防蟻工事で病気になるなんて何という皮肉でしょう。

 その様子を身近に感じていた社長とスタッフが、誰でも「人工化学物質の質×量×時間」で罹患しうるシックハウス症候群を社会問題としてとらえ、人工化学物質の極力少ない家づくりに180度のシフトチェンジを創めました。その時、出会ったのがフォレストバンクの天然木もみの木建材でした。もみの木建材は、私と同じシックハウス症候群になった創業者の奥様が、もみの木建材を室内に貼ることで回復したという誕生エピソードを持つ建材でした。


 我が家に、もみの木建材を貼り、ビニールクロスの代わりにホタテ漆喰を採用する事で、みるみる回復していく私を、社長やスタッフが喜んでくれました。そして、もみの木の家を建築しお客様にお引渡しして住み続けていただくことへの経営理念が、更に深まっていきました。


実は、自然素材住宅への180度の変換が、順風万端だったわけではありません。

まず最初に、当時の設計部や工事部のスタッフも未知の自然素材のデメリットを心配して反対意見がありました。新建材の施工に慣れていた職人さんにも面倒だと反感をかい、関係のなさそうな業種の職人さんまで反感が波及していく始末でした。

頼りにしていたスタッフも一人また一人と辞めていき、大切な職人さんも次々と去っていきました。その当時は、もみの木の家を認めてくださるお客様も少なくて、技術者もいなくなり、良いものを創ろうと希望に燃えていた社長と残ったスタッフは、かなりの心痛だったそうです。

 しばらくすると、「自然素材の無垢建材を施工したかった。」「昔ながらの面倒な仕事が好きだ。」と、いう職人さんが次々と集まってきてくれて、ことのほかのお客様の喜びを生きがいとする技術スタッフも集まり、お客様の認知も広がって、今があります。

その苦労話を話す機会があった時、外食チェーンメーカー経営のお客様が、「貴社はね、レトルトスパゲティーを販売していたお店から、ルーから作り上げる手作りのお店に急変換したんだよ。それは大変だったさ!」と、褒めてくれました。

私の病気から、「病気にならない家を創ろう。」と、会社が奮闘したことがそんなに大それたことだったと気が付いたのは、もみの木の家が地域に定着した後でした。社長もスタッフも、いい家づくりに一生懸命だったのです。


 私が化学物質過敏症にまで病が発展してしまったことにより、スタッフが中心となって化学物質過敏症のメカニズムにも目を止めて、お客様が高気密の家の中に人工化学物質を極力入れない住まい方の工夫などを、家づくりと重ねてアナウンスしています。

というのは、シックハウス法に準じない家具や家電がある事や、衣類や防虫剤や芳香剤・消臭剤等々の人工化学物質を家の中に入れなくても、自然素材の力でそれらの効果があることを知ってほしいからです。


 現在、私達株式会社サン勇建設は、災害から自分と家族を護り暮らしやすい箱の家だけではなく、自分と家族の健康を護って活きる自然素材の家と、人工化学物質5000種/年も開発される現代社会で身を護る考え方のご提案しています。








株式会社サン勇建設 常務取締役 矢澤育美




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