DAO(分散型自律組織)で社会を変える。貢献支援型ソーシャルコミュニティ事業「株式会社DAO」創業のストーリー
株式会社DAOは、世界中の人々に挑戦し続ける勇気を提供することをミッションに掲げ、国内初のDAO(分散型自律組織)型法人としてHX DAOのソーシャルコミュニティ事業を運営しています。
市場の中で勝負するのではなく、発生した利益を活用して概念・技術へ支援・寄付を行い、市場を生み出す新しい株式会社として非営利株式会社で設立。
DAOで学び・活かし・生きるということを1つのテーマに、人類の挑戦として、DAOでの活動が直接報酬になる仕組みを実装し、働く報酬ではなく支える報酬の社会実装を全世界で進めています。このストーリーでは、株式会社DAO代表取締役の上田敏孝より創業への想いと今後の展望をお伝えします。
中央集権的な形ではなく、透明性・公平性のもとに参加者が意思決定する。DAOとは。
DAO=Decentralized Autonomous Organization(分散型自律組織)とは、ブロックチェーン技術を活用した組織形態で、中央集権的な管理者なしに参加者が意思決定します。スマートコントラクトによって運営され、透明性や公平性が向上します。
一方で、セキュリティや法的課題には留意が必要です。DAOの社会実装にはまだ多くの課題が残っています。DAOの社会浸透は時間と努力を要するものであり、さまざまな側面での発展が必要です。現在、世界ではどのようにすればDAOで経済が作られるのか注目が集まってきています。そこで、DAOの社会実装を前提として、DAOが抱える課題に対して新しい挑戦を行うべく立ち上がったのが「株式会社DAO」です。
誰もが挑戦を諦めない世界を創るために。会社設立の裏にあった自身の夢。
上田が株式会社DAOを設立した背景には、自身の明確な夢が存在します。その夢とは、「挑戦を諦めない世界を創造すること」です。現実の中で、多くの人々がさまざまな理由から自分の夢や目標を無意識のうちに諦めてしまうことがあります。たとえば、「学歴がないために良い会社に入れない」「仕事が上手くいかないから出世できない」といった考え方が、自分自身が周囲と異なっていることを間違いだと感じさせる原因となっています。また、このような感覚の背景には、私たちを取り巻く世界や日本の教育といった環境も影響を与えている可能性があります。
このような状況が鮮明に表れているのが、最近話題となっているAIです。将来的には、AIの知性が人類の知性を超える瞬間(シンギュラリティ)が訪れるかもしれないとも言われています。しかし、同時に現代の人類がAIを十分に活用できていないという認識が広がっていることは、非常に切ない現実です。
上田自身もさまざまな考えを追求してきましたが、株式会社DAOにはHXDAOというソーシャルコミュニティDAOが存在します。これは、「HumanX-Formation(ヒューマントランスフォーメーション)」という考え方に基づいて設計されました。HXDAOは、人間の内面的な進化を促進することを目指しています。
世界には約130年前からトランスヒューマニズムという考え方が存在します。これは、人間の外見的進化を指し、人工臓器や超人類と呼ばれる人造化された皮膚や身体の技術を含みます。たとえば、未来に人間がロボットの身体を持つようになった場合、どのような影響があるでしょうか。AIロボットと比較すると、どちらもロボットですが、一方は中身は人間であり、もう一方はAIです。AIはミスをしない一方、人間はミスをします。また、AIは一貫して生産性を向上させる一方で、人間は気分や感情に左右されます。このような状況では、将来的には人間の内面が必要とされなくなる可能性があり、人類の存続が危機にさらされるかもしれません。
上田は、「挑戦を諦めない世界」を創造したいという願いを抱いています。それは、現在のAIのシンギュラリティに関連する問題を解決するためであり、その手段として人間の外見的進化ではなく内面的進化が重要だと考えています。上田は、個人が持つ強みや自己表現を通じて、将来的に人工臓器や人造人間化する技術が進歩しても、内面的な個性からAIと人間を識別できると信じています。内面的進化こそが、人類の存続を確保する手段であるという信念を持っているのです。これがHX(ヒューマントランス)の理念です。
DAOが社会を変えるきっかけになる。日本古来の考え方を現代的な形へ。
人類が自分らしさに誇りを持つためにはどうすべきなのか考え、さまざまな人に話をしながら現在の状況を聞きました。その結果、話せば話すほど今の人類には自分らしさを持つことは難しいと理解します。それは今の社会主義の実態でもあり、報酬を得るために活動することが前提の社会条件が存在していたからです。
数百人の人たちと話す中で気づいたのは、まず今の人類にはお金が必要だということ。稼ぐというキーワードはとても強烈かつシンプルでわかりやすい。人は親切ではなくお金が欲しいという考えが根底にあります。そして、人は自ら正解だと思う方向に進むこと。最後に、人は人と支え合うように設計されているということでした。特に最後の支え合うという設計は、縄文人の血を強く引く日本人に多い特性のようでした。
日本には古くから「孝:子が親を大切にし仕える」という考え方があります。この孝から発想を得て上田は、経験者を親、未経験者を子として、経験者が未経験者を守り、未経験者が経験者になることで経験者を背負い未来を創る、こんな親子のような関係の仕組みを作ろうと思い立ったのです。
この概念を様々な経営者やコンサルタント、博士、学生などへ伝えていった結果、辿り着いた今の現実に一番フィットする表現がWeb3であり、DAOとの出逢いでした。Web3はHXの概念からいえば、最初の一歩目にはなるものの、とてもキャッチーでユーザーにわかりやすい表現です。そして、DAOという自立分散的な考え方はまさにHXと相性が良く、そこから個人としてもWeb3業界へ入ることになりました。
今の社会をWeb3化させることができれば、自身のHXモデルの達成に繋がり人類を救うきっかけになる。本当の能動性の高い人類を創造する入り口になると思い、DAOが間違った解釈にならないよう、私たちが方向性を導いていこうという想いを込めて、「株式会社DAO」という会社名にしました。
Web3の技術応用はかなり遅れている日本の現実。しかし、その国らしさで世界展開を狙う。
人類が自分らしさに誇りを持つためには、さまざまな考えを探求し、現在の状況を理解する必要があります。上田は数百人の人々との対話を通じて、人類が自分らしさを実現することが難しいという認識に至りました。それは現代社会の実情でもあります。報酬を得るために活動することが前提となる社会的な条件が存在しているからです。
対話を通じて気づいたことは、まず人類は本質的に親切な存在であるという真実でした。多くの人々は、余裕があれば誰かを助けたいという思いを抱いています。人々は互いに支え合う関係を築くことが設計されているように感じられるほどです。特に日本人は、支え合う特性を強く持っており、ボランティア活動においても高品質なサービスを無報酬で提供できるのは、この利他の精神によるものだと考えています。しかしながら、現実的な問題として、人々はお金が必要であるということも理解しました。お金を稼ぐことは非常に重要であり、人々は親切心よりもお金を求める傾向が根本に存在しています。実際、マズローの欲求階層理論を考えると、基本的な欲求を満たすことができない限り、真の支え合いの社会を築くことは難しいと感じました。上田は、現在の社会において欠如しているお互いに支え合う気持ちが報酬につながる仕組みを作ることで、余裕が生まれ、優しさが報われる社会を実現する為に日本の古くからの考えに着目しました。
日本では古くから「孝」という考え方があります。これは子が親を大切にし、仕えるという概念です。この孝から着想を得て、上田は経験者を親、未経験者を子とみなし、経験者が未経験者をサポートし、未経験者が経験者になることで、未来を創る親子のような関係を構築する仕組みを作ろうと考えました。
この概念を多くの経営者、コンサルタント、教授、学生などに伝えていく中で、現実に最もフィットする表現がWeb3であり、DAOとの出会いだと気づきました。Web3はHXの概念に沿った第一歩となるものであり、ユーザーにも理解しやすい表現です。そして、自律的かつ分散化したDAOの考え方は、HXと非常に相性が良いものです。その結果、自身がWeb3業界に参入するきっかけにもなったと上田は話します。
今の社会をWeb3化させることができれば、自身のHXモデルの達成に繋がり人類を救うきっかけになる。本当の能動性の高い人類を創造する入り口になると思い、DAOが間違った解釈にならないよう、私たちが方向性を導いていこうという想いを込めて、「株式会社DAO」という会社名にしました。
国内初のDAO型法人で社会を変える
株式会社DAOは、従来の株式会社とDAOの特性を組み合わせた新しい組織形態です。経営は株式会社として行い、事業運営はDAOで行う国内初のDAO型法人です。この形態の組織は、株式会社の利益追求とDAOの自律分散機能を組み合わせ、新たなビジネスモデルを可能にします。
株式会社DAOはHX DAOを中心にソーシャルコミュニティの事業を展開しています。HX DAOでは自分の経験を報酬に変える仕組みを取り入れています。
HX DAOはHUB DAOと呼ばれる中心的なDAOであり、メンバーは自分が所属するコロニー(組織やコミュニティ)に加えて、興味のある領域や教えられるジャンルのDAOに参加したり、新たに作ったりすることができます。報酬は相互学習と支援に基づいており、メンバーは学びながら報酬を得ることができます。また、株式会社DAOは非営利のビジネスモデルであり、余剰利益を市場への支援や寄付として活用します。
このモデルにより、新たな市場や機会の創出が可能となります。HX DAOの会費、DAOで獲得した売上の一部、全ての金銭の一部が寄付・支援に回る仕組みをとっていて、まさに国民全員が加入することでこの第3の資金提供領域の1つにすることができます。
私たちは、Web3という技術が社会に普及するまでの架け橋となる企業です。私たちの目標は、多くの人々がDAOメンバーになることでWeb3の世界で人々と交流し、自身の経験を報酬に変えて働けるようにすることです。また、Web2の企業もDAOの活用方法を学ぶことができます。この取り組みによって、Web3が生み出す資金をDAO内に蓄積し、市場へ支援という形で供給します。このサイクルを繰り返すことで、個人や法人が成長し、資金を生み出せる仕組みを構築しています。そして、私たちはさまざまな企業を支援し、成長を促す役割も果たしています。
世界のDAOを作り、もっと挑戦できる未来を創造する
1人の1円が1億人集まれば、1億円が集まります。それを支援・寄付することで、お金儲けに走ることを安易にする社会ではなく、人類にとって大切なこと、重要なことを支援できる社会を作れます。そして、挑戦を諦めない人類を増やす。この考えを基にHX DAOを設計しました。
私たちは、社会実装を成功させるために、無理にブロックチェーン技術を導入するのではなく、まずはスマートコントラクトよりも人々が信頼できる非営利株式会社としてのDAOを築くことに集中しています。私たちは、スマートコントラクトに先立つ「スマートコントラクトな会社経営」を実践し、DAOの理念を広めています。また、Web3やDAOの概念に馴染みのない方々とも共に歩み、安心できるコミュニティを提供することに最大の努力を惜しまず、誰もがDAOに参加し、未来に向けて挑戦できるように支援しています。
私たちは独占的な存在ではありません。収益を得ることも透明性を重視し、誰もが情報を共有し、参加者全員が稼げる仕組みを構築します。私たちは他の企業よりも透明性を優先し、信念としてDAOで稼ぐことを掲げています。また、世界各国にDAOIncを設立し、分散化されたDAOエコシステムを通じて世界中のDAOを結びつけていきます。
私たちの目標は、感動的な社会の創造です。私たちと一緒に働きたいと思ってもらえるような魅力的な未来を築くために、みんなで力を合わせて社会を変えていきましょう。私たちは人々が共感し、情熱を持てる会社でありたいと願っています。
私たちにはこの先の具体的な夢と目標があります。Web3が浸透した未来、50年後にHX技術の社会浸透をはじめます。個人が識別されたMyチェーンとトークンがAIの識別認識により、自動的に自身の活動に対して、トークン価値を高めるために必要だと思う人たちを自動で繋ぎ合わせてくれる、HXコネクトが実装される。まさにそれまでの小さな積み重ねにより、人類が能動的に進化し続けることで資産形成がされるモデルが完成する社会を目指し、自分自身が誰かのために貢献することで資産形成ができるHXを実現させていきます。人類はDAOで進化する一手がHX DAOからスタートします。
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