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コスト削減を「継続した固定費の削減」という分かりやすい効果に。「AWSコスト削減コンサルティングサービス」の開発に至った経緯

著者: リ・ジューム合同会社

#開発ストーリー #新規事業 #クラウド


リ・ジューム合同会社は、広島県出身、東京都のITコンサルティング企業に勤務した後、地元にUターンした代表の大下利宏が、「地方から新しい働き方のロールモデルを創り発信したい」という思いで、2019年に創業したIT企業です。ベンチャーやスタートアップ企業を中心に複数社でAWS技術アドバイザー業務を行い、蓄積したノウハウを生かし、AWSを利用されているお客様のコスト管理面での問題を解決する「AWSコスト削減コンサルティングサービス」を開発し、展開しています。



このストーリーでは、創業からサービス開発に至った経緯、また今後の展望について代表が振り返ります。

クラウドシフトさえできない環境に疑問を持ち、合同会社を設立

私は1978年に広島県三次市で生まれ、国立津山工業高専情報工学科を卒業後、東京都の企業に就職、主に通信事業者向けの設備の設計開発、技術営業、海外との橋渡しをするブリッジSE、また大手コンビニエンスストアチェーンのネットワーク更改に伴うプロジェクトマネージャーとして働いてきました。


その後広島にUターンし、OA機器の販売会社でシステム営業、地元IT企業で数々の開発現場を転々としてきました。そこで感じたことは、地方の政令指定都市である広島でさえも東京との時差があり、業務内容、働き方が大きく違うということです。当時データセンターで通信設備の管理業務をしており、クラウドシフトさえできない環境に疑問を持っていた私は、2019年に当時在籍していた広島のIT企業を退職し、業務委託でAWSのエンジニアリング業務をリモートワークで受託しようと合同会社を設立しました。


当時は新型コロナ流行前でリモートワークが一般的ではありませんでしたが、二週間後にスタートアップ企業への正社員での就職が決まり、しばらく会社は休眠状態になります。そんな中、広島市内の老舗IT企業から、また採用媒体経由で建築現場の施工管理アプリを提供されている企業様から声がかかり、AWS技術アドバイザー業務を休眠していた会社で副業として請けるようになります。

1つずつ無駄を洗い出し、コスト削減の道筋を手探りで探す

AWS技術アドバイザー業務を進める中で、コストが適正に管理されていない状況を複数社で確認し、解決までの道筋を手探りで作ってきました。クラウドに移行しているお客様は、それだけで「コスト削減ができている」という意識が強く、特にベンチャーやスタートアップ企業では、従量課金制であるクラウドの利用コストを管理できる人的リソースが足りていません。そもそもエンジニアの仕事ではないですし、経理の方が請求書を見られるのかというと非常に難しいです。


当初はノウハウもありませんでしたので、全てのリソースを洗い出し、1つずつ無駄なものではないか、また請求書の項目を1つずつ確認する地道な作業から始めました。苦労した点は現場、エンジニア側との調整です。無駄なリソースを削るのにも、サービス自体や検証は止められないので、正確なコミュニケーションが必要です。エンジニアリングにおいて、コスト削減は本来気にしなくて良い範囲です。なぜコスト削減をするのか、本来の業務の合間に作業をする必要があるのか、優先度をビジネス側と調整することに苦労をしました。そんな中で、コスト削減の効果が見込めるポイントの見当がつき始め、月額費用の1〜2割以上を削減できるようになりました。そしてブレイクスルーとなったのが「円安」です。コストを気にかけていなかった企業が、コスト削減へと目を向け始め、一気に需要が高まりました。「円安」は各自の生活に直結した情勢です。エンジニア側もビジネス側も自分事として捉え始め、クラウドでのコスト削減に対する意識が高まりました。

「コスト削減」の部分を切り出し注力する

現場担当者様がコストは見ていらっしゃいましたが、元々技術、IT業界出身の方ではなく、詳細まで把握することが非常に難しい状況でした。そこでコスト削減はお客様のビジネスに対して「継続した固定費の削減」という非常に分かりやすい効果が見え、大変好評を得ています。クラウドサービスの従量課金制には多くのメリットもありながら、ある程度の規模になってくるとコスト管理の問題が出てきます。それを事業とされている企業もありますが、おおよそシステム全体のコンサルティングとセットです。


そこで、弊社は蓄積したノウハウをもとに「コスト削減」の部分を切り出し注力する今回のサービス展開を始めました。少しずつですが、反響が出てきています。現在は私が手作業で診ておりますが、今後は、可視化できるツールの検討、コスト削減のロジック化、自動化のシステム開発を予定しており、AWS情報の随時キャッチアップと併せて、更なるスピードアップ、効果を増大させていくことを考えています。





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