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本物の蜂蜜とは ~山田養蜂場の蜂蜜へのこだわり~

著者: 株式会社 山田養蜂場

蜂蜜や自然食品、健康食品から、化粧品まで、さまざまなミツバチ製品を開発・製造・販売している山田養蜂場。本物を提供し続ける信念を貫く、山田養蜂場の蜂蜜へのこだわりとは。


完熟した蜂蜜とは


山田養蜂場が扱う蜂蜜は、完熟した蜂蜜のみ。

それでは、完熟した蜂蜜とはなにか。


ミツバチが巣に蓄えた花の蜜は、最初は水分が多いため、ミツバチは羽の羽ばたきで水分を蒸発させ、蜂蜜の糖度が80度近く人なるとミツバチは巣に蓋をします、こうして生まれた蜂蜜が“完熟した蜂蜜”です。


しかし、多くの安価な蜂蜜は、生産の効率化を図るため、完熟前に採蜜されてしまうものがほとんどです。

さらに、人工的に加熱・濃縮を行うため、本来の蜂蜜の味と香りは失われてしまいます。


そこで、山田養蜂場では、原料となるすべての蜂蜜の厳しい検査を行っております。


中でも、蜂蜜が完熟しているかのチェックは最も重視しております。この検査では、味や風味といった官能検査とともに糖度80度以上を合格とし、さらに、農薬等の化学成分が混入していないか、600以上の検査項目を厳しく検査していきます。

これらの工程は全て、お客様に安全で安心してお召し上がりいただける完熟した蜂蜜を届けるためであり、その精神は創業時から変わりません。


山田養蜂場が求める本物の蜂蜜


世界で一番美味しい蜂蜜を提供するべく、山田養蜂場社長の山田英生(以下:「山田」)が世界各国を飛び回った結果、たどり着いた場所はルーマニアのトランシルバニア地方。


この地方には広大なアカシアの森が広がっているため、非常に純度の高いアカシア蜂蜜が採れます。


この蜂蜜こそ“本物の蜂蜜”だと考えた山田は、その採れたての味わいをそのままの状態で日本に運びたいと考えましたが、そのためには、徹底した温度管理という壁が立ちはだかりました。


山田は、蜂蜜は高い温度になると劣化してしまうことから、それを避けるために、当初は高級ワインの輸送時に用いる、定温コンテナを使用しました。


しかし、日本で食べたその蜂蜜は、現地で食べた物と何かが違いました。


採れたての味わいこそが“本物の蜂蜜”だという信念を持つ山田にとって、このまま商品化を許すわけにはいきません。

そこで、「蜂蜜は自然から得られるもの」という原点に立ち戻って考え直したのです。


蜂蜜の一番の特徴は、時期や気候によって変化することです。

そのため、採蜜の時期や場所の違いなどにより、養蜂家ごとに大きな違いが生まれます。


これまでの、山田養蜂場では、異なる養蜂家の蜂蜜をすべて混ぜた状態で運んでいました。

それは、お客様に均一で質の高いものを届けるためでしたが、それでは、高い品質が保てても、本来の蜂蜜が持つ個性が失われてしまうことに気づき、蜂蜜の個性をそのまま味わうことができるよう、養蜂家ごとにドラム缶に分けて運び、製品化しようと考えました。


しかし、そこにも大きな壁が立ちはだかりました。


それは、検査するサンプル数が20個から1500個に増えてしまうということでした。


この難題を、山田が任せたのは、品質管理を担当する“隠明寺智成(おんみょうじ ともなり)”。


1500個のサンプルすべてに600以上の品質検査をするとなると、これまでの検査費用はおよそ約150万円でしたが、試算するとその20倍、3200万円にまでにのぼることが分かりました。


検査コストが高まれば、製品の価格が高くなります。

「本物の蜂蜜をより多くのお客様に届けるためには、検査費用を抑えなくてはならない。」と考えた山田は、新たな方法を提案しました。


1500個のサンプルすべてを1つ1つ検査することはできないため、サンプルをいくつかまとめて検査してはどうか、エラーが出たときだけ、再度検査をして問題のサンプルを特定すれば、効率化が図れるはずだ。


検査項目は600以上。

時々検出される物質もあれば、めったに検出されないものもあります。


どのような順番でどのようなグループ分けで検査をすれば、最も効率的なのか、無数の組み合わせの中から、最適なものを考える必要がありました。


そして考えること3か月。やっと納得のいく検査方法にたどり着き、検査の精度は一切落とさず、検査費用を1000万円までに抑えることに成功しました。


さらに山田は、これまで蜂蜜が劣化しないように、輸送から製造まですべての工程を45度以下で温度管理を行っていましたが、巣箱の温度と同じ、35度でのより徹底した温度管理を目指しました。


温度が低いと、蜂蜜の粘度が上がるため、製造工程に時間がかかります。

中でも、一番の心配は、不純物を除くろ過の工程であり、何種類ものフィルターでテストを繰り返しました。


山田が初めてルーマニアを訪れてから18年。

ついに、採れたての風味と蜂蜜の個性が味わえるルーマニア産アカシア蜂蜜が完成し、当商品は累計255万人が購入、山田養蜂場の主力商品となりました。


さらには、蜂蜜の意外な効果も明らかになりました。

35度で充填したアカシア蜂蜜は、加温したものと比べて、歯周病を抑制する効果が高く、さらには、食後の血糖値の上がりやすさを示すGI値を調べたところ


ルーマニア産アカシア蜂蜜は、低GIの50の数値を記録。

甘みが強いにも関わらず、血糖値の上昇を緩やかにする低GI食品と判明し、美味しさを追求した結果、健康へのよい作用までももたらすことが明らかになりました。


山田養蜂場が扱う多くの蜂蜜は、このルーマニア産アカシア蜂蜜の開発を原点とし、山田養蜂場が考える”本物”の基準にのっとった品質管理を行っています。

今後も、我々山田養蜂場は、ひとりの人の健康のために、完熟状態で採取し、採れたての味をそのまま美味しくお召し上がりいただける品質の “本物の蜂蜜” をお客様に提供し続けてまいります。


【THE POWER OF WIND】山田養蜂場:本物の蜂蜜を届けるために

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