一人でも多くの保険に関する課題を解決するために。保険DXを推進する各種サービスを提供するTFPグループが実施した、1億円の資金調達の裏側。
2018年に創業した株式会社TFPグループ(以下、TFPグループ)は、「保険マネージャー」や「保険マネージャー for Business」など、保険DXを推進する各種サービスを展開しています。
保険加入者の保険に関する知識不足といった課題、保険代理店の年々厳しくなるコンプライアンス対応や業務負荷などの課題を一気に解決するなど、保険を取り巻く様々なステークホルダーの課題において一気通貫で管理・連携することを実現させています。
提供サービスの繋がりを表した図
私たちは、「保険マネージャー」と「保険マネージャー for Business」の機能拡張や拡大を目指し、2022年12月に1億円の資金調達を行いました。TFPグループにとって、大型の資金調達は初。本ストーリーでは、資金調達の裏側に迫ります。
会社は生き物。創業から5年、成長を続けている
当社の代表である田中は、さまざまな業界で働いてきた経験を通し、
「ITが持つ、人にはない力、逆にITに代替されない、人にしかできない仕事がある」と信じ、2018年にTFPグループを創業しました。
創業時から保険代理店業を営んできましたが、田中自身が保険業界で働く中で感じた複数の課題を解決するべく、2020年より自社でのサービス開発に踏み切ることを決意します。
まずは保険加入者向けのアプリ「保険マネージャー」を開発し、プロトタイプ開発を経て2022年2月に公開。並行して保険代理店向けの「保険マネージャー for Business」の開発を進め、2023年2月に営業活動をスタートしました。
変化してきたのは、事業だけではありませんでした。田中は「会社は生き物の様」と話します。向かう方向はぶらさない一方で、田中自身が成長している分、形や理念も変えながら会社の中身も変わってきました。
今、TFPグループで掲げているミッション・ビジョンも、2022年に改めて作成したものです。「保険マネージャー for Business」をローンチするタイミングで、代理店業とWebサービス業に通じるビジョンを作ろうと、社員の意見を取り入れながら作成しました。
TFPグループのビジョン・ミッション
また、現在のTFPグループは組織としても多様なメンバーを迎えて拡大し続けています。創業当時のメンバーは3人だけでしたが、2023年の8月時点で17人にまで会社規模が拡大。かつては似たキャラクターのメンバーが集まりがちだった一方で、最近は多様なキャラクターのメンバーが集まるようになり、事業運営をする上で多角的な視点を得られるようになりました。
さらにアクセルを踏むため、1億円の資金調達を実施
このような変化が生まれる中、私たちは2022年12月に初となる大型の資金調達を実施、1億円を調達しています。資金調達をしたのは、「保険マネージャー」と「保険マネージャー for Business」のさらなる機能開発にアクセルを踏むため。プロダクト開発、マーケティングへの投資、採用・組織体制の強化が主な資金用途です。
サービスのユーザーが増えていく中で、更なる成長を考えた時、特に「保険マネージャー for Business」の開発にアクセルを踏む必要があったと田中は振り返ります。保険代理店の業務効率を底上げするようなサービスを作るためには、これまで通りのスピード・人員では足りないと感じたのです。しかし、その実現にあたって少しずつ検討を進めていく中で、自己資金のみでは厳しいと判断しました。
同時に、銀行からの借入も良いと考えていたものの、素敵な会社さんであれば、資金調達を通じたコラボレーションが会社にとってプラスに動くのではないかと考え始めます。田中の知り合いにベンチャーキャピタル(以下、VC)に在籍する知り合いがいたこともあり、2022年夏から相談を始めました。まだ当時は検討段階だったものの、資金を出してくれるという話にまで発展し、縁が重なり合い、2022年12月に1億円の資金調達がスタートしたのです。
プレスリリースでも開示したサービス成長の見込み
第三者割当増資などを通じた資金調達のメリットとして、事業運営に必要な資金が調達できることはもちろん、調達したVC等の出資企業から知見を得られることも挙げられます。様々な企業を見ていることから、当社についても精度の高いアドバイスをもらえる機会が増えます。
まさに調達後の現在も、想定していたような良好な関係は続いています。保険業界に関する知識は田中自身が深く持っていたとしても、提供する「保険マネージャー for Business」が分類されるようなSaaS企業としての知見はVCの皆様が多く持っていました。定期的に教えてもらう機会を設けるなど、採用のペースや次の調達のタイミングも含めてコミュニケーションを取ることがあります。
サービス提供の幅を広げるべく、開発も加速させていく。TFPグループの展望
一方、加入者向けアプリ「保険マネージャー」では、これまでは情報取得できる保険商品がまだ少ない状態でした。現在は、エンジニアの採用を進めることができており、保険商品の拡充を進めています。同時に、「保険マネージャー for Business」の新機能である法人保険に特化した保険管理・データ化サービス「保険カルテ」に関しても動き始めており、さらに加速させていく予定です。
現在は、保険代理店と保険加入者の双方に向けてサービスづくりをしていますが、今後はもっと対象を広げ、保険業界全体のあらゆる人、さらには士業の人にも使ってもらえるサービスを展開していくことを描いています。
サービスの拡大のため、採用も強化しています。サービスを幅広い方に使ってもらうために、特に営業とエンジニアの採用を強化中です。人数を一気に増やすというより、少数精鋭で組織を拡大していく予定です。今後は、多様なメンバーとともに、より一層多くの人の保険に関する課題を解決していきます。
2023年9月現在のTFPグループ
■株式会社TFPグループの資金調達に関するプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000113426.html
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