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80代の著者さんもおられます。

地域住民が自ら旅のスタイルをプロデュースし、地域の活性化に繋がる宿泊施設「阿寒terrace」の誕生ストーリー

著者: 鶴雅ホールディングス株式会社


鶴雅グループ(https://www.tsurugagroup.com/)は日本初の国立公園に指定(8か所)のひとつ北海道阿寒湖で、1955年に温泉旅館を開業し、以来北海道全域に15の温泉旅館・ホテルを展開する創業68年目の企業です。いずれも国立・国定公園の豊かな自然や歴史、文化を背景にこの地でしか味わえない物語のある滞在をご堪能いただくことをテーマとし「競争しない個性を持ったホテルづくり」に努めています。

今後ますます変化する宿泊業界において、当社グループでは新たな価値提供の一環として2023年6月1日(木)に地域と旅人をつなぐ一棟貸しの温泉付きコミュニティホテル「阿寒terracehttps://www.akanterrace.com/)」を立ち上げました。


これまでの温泉旅館のスタイルとは全く異なる施設づくりに取り組むことになった背景や、阿寒terraceがこれからの未来にもたらす新たな旅のスタイルの可能性を、鶴雅ホールディングス株式会社取締役副社長の大西のインタビューを通してお伝えします。


■新型コロナウイルス影響で、これまでの旅行スタイルが大きく変化したことが立ち上げのきっかけに

         鶴雅ホールディングス取締役副社長 大西 希


鶴雅グループはこれまで、創業の地「阿寒湖」を中心に、旅行会社主催によるツアー旅行や企業のインセンティブ旅行を受け入れられる大型旅館、個人客の滞在時間と空間価値を高める温泉露天風呂付客室をメインとする高級旅館、ワンちゃんも家族の一員とするペットとの宿泊を可能にしたコンセプト性のある旅館を立ち上げてきました。

しかしながら、2020年に発生した新型コロナウイルスの世界的な蔓延による多大なる影響は、これまでの旅行スタイルを大きく変え、新たに自分たちの存在意義を見つめ直さなければならないきっかけとなりました。それは「誰かと特別な時間を過ごすこと」が生きる上で必要不可欠であり、自分が信頼している人・深く関係している人々と過ごす旅が新しい旅の喜びを作り出すうえで大切なスタイルになると思うようになりました。


■当初は地域の人々との交流施設作りを目指した

当初考えていたコミュニティホテルとしての意義とは、この阿寒湖の地に住む人々との交流の場として、若い方々を中心とする旅行者と地域住民が自由に活発に触れ合うことで、阿寒湖での滞在の魅力を発見していただき、ファンになっていただくことを想定していました。しかしながらプロジェクトを進めるうちに、自分にとって関係性の深い人、それは家族であり気の置ける友人であり、会社やサークルなど、自分にとって大切な人や仲間との特別な時間・空間で過ごすことのできる旅こそ価値があり重要性を感じ始めたのです。


■その土地に根ざした体験を重視し、行き着いた先は「一棟貸しのコミュニティホテル」

その後議論を重ねた結果「自由なスタイルで自分たちの思いのままの旅をコーディネートできる空間と宿泊を兼ねたコミュニケーションスペースの融合」という施設コンセプトに行き着きました。本来温泉旅館を立ち上げる時には客室や館内の設えを重視することがセオリーですが、この施設では「この地やこの場所で何ができるか」「何を体験できるか」にこだわることが重要と考えたのです。そしてそれを可能にするのは「一棟貸し」という新たな旅のスタイルを作り上げるという挑戦をすることでした。


■街と自然の両方にアクセスできることが、地域を背景としたコミュニティを深めることにつながる

新たな旅のスタイルの追及により、これまでの概念を超える発想も出てきたのです。おもてなしでお客様を迎えるホテルではなく、旅の目的も「泊」「食」「滞在」といった過ごし方も全てお客様次第。阿寒湖の大自然と文化・歴史を体験するアクティビティも自らの意思で選択する、そのための拠点となるのがこの「阿寒terrace」です。敢えてホテルという名前を使用せず「terrace(テラス)」にしたのは明確な差別化を図ることで施設コンセプトが伝わりやすいのではと考えたからです。また、このスタイルの施設の多くが大自然の中に建てられていることが大半ですが阿寒terraceは阿寒湖の中心街に構え、まさしく地域を背景としたコミュニティを深めることに好立地の環境でもあったのです。街の中心地にありながら森や湖の大自然にもアクセスしやすく、街と自然の両方を兼ね備えた珍しい条件の施設であることも価値創出に功を奏しました。


■地域住民とスタッフが一緒になって、自分たちで旅の喜びや愉しみをプロデュースするスタイルに

阿寒terraceを中心に、旅人同士のコミュニケーションはより深まり、相乗効果として気の合う仲間と阿寒湖に滞在することでこの地の魅力を知っていただくことができます。また、体験することで結果として地域住民との交流も生まれ、地域の活性化が図られることが新たな旅のスタイルの進化に昇華すると信じています。そのためにはこの地に住む地域住民が愉しめる場所にブラッシュアップしていかなくてはならないと考え、鶴雅に勤めるスタッフや町の住民にも参加いただき、阿寒terraceを中心として自分たちが愉しむことのできる「未来の阿寒湖」を描きました。

自分たちが住んでいて愉しいことは、この地を訪れる旅行者にとっても愉しい。自分で旅の愉しみや喜びをプロデュースするという旅のスタイルにチャレンジすることで、未来に向けた「旅の価値」を確立していきたいと考えています。


■施設概要

施設名:阿寒terrace

所在地:北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉2丁目2−37

連絡先:0154-67-4000

法人名:鶴雅リゾート株式会社

URL:https://www.akanterrace.com/

ご予約・お問い合わせはお電話にて Tel.0154-67-4000(受付時間 9:00~19:00)




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