技術で「結婚を、もっと幸せにしよう。」エンジニアが挑むDX推進室の立ち上げ
1999年の設立時から『インターネット×ブライダル』でWebマーケティング支援を行ってきたウエディングパークは、2020年5月、ウエディング企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を強化する、業界初のDX推進室を立ちあげました。
スマートフォンやSNSの普及によりデジタル化が進んだものの、インターネット発展途上にあったウエディング業界。
新型コロナウイルス感染拡大による生活様式の変化によって「結婚式のライブ配信」や「テレビ会議システムを活用した式場見学」などインターネットを活用した新サービスが生まれるなど、ウエディング業界は今、デジタル化の新しい転換期を迎えています。
今回は、DX推進室の室長である岩橋聡吾さんに、ウエディング業界におけるDXや本組織の立ち上げについて話を聞きました。
岩橋聡吾:自動車メーカーの生産技術分野に携わり、社内・サプライヤーを含めた生産性向上活動に従事したのち2012年Webエンジニアへの転身。2016年にウエディングパークにシステムエンジニアとして入社し、2019年からは「Wedding Park AI Lab」所長を兼任。2020年5月DX推進室室長に就任。
ウエディング業界でDXを推進することの価値
DXによって、ウエディング業界の可能性を広げる
「多様性」が重視される現在、結婚式や結婚のセレモニーの形も多様化しています。
そんな中、帳票類など未だ手書きの紙でのやり取りが多く残っているのが現状で、業務の効率に課題を感じているという声をよく聞きます。
現場のプランナーの皆さんがそれぞれのカップルの多様性に合わせた「おもてなし」を実現するためには、カップルのために使う時間を増やすことが必要です。
DXによる業務改善を行えば、その可能性を広げ、その先の結婚式場のビジネスの可能性も広げることができると考えています。
ただ、急に全てを変えてもらうのは難しいこと。まずは業務の自動化やデータ化によって、業界のDXを推進する足掛かりにしていきたいと考えています。
やらなければならない。コロナ禍で変わった結婚式場のデジタル領域への意識
昨今の新型コロナウイルスの感染拡大による生活様式の変化が、ウエディング業界のデジタル化を進めるきっかけになりました。
ブライダルフェアや接客、社内ミーティングや育成など、リアルな場でしか出来ないと考えていたことを、オンラインで「やらなければならない」状態になったのです。現在も各社がオンラインでの手法を試行錯誤している中で、オンラインでの接客メソッドや結婚式の手法が生まれるなど、オンラインの可能性を見出す結婚式場も増え、結果として業界のデジタル化を後押しする形になっています。
「技術のウエディングパーク」でウエディング業界に貢献する
「インターネット×ブライダル」業界の現場に根差した技術力で、業界のDXを推進する
DX推進室を設立したのは、会社の設立以来「インターネット×ブライダル」で事業を展開してきたウエディングパークだからこそ、ウエディング業界が苦しい状況にある今、業界のデジタルシフトを支えていきたい。当社の得意なデジタル領域でもっと貢献していきたいという想いからです。
15年以上、全国に直接営業社員が回りウエディングの現場に根差し、Webメディアを運営する中で培ってきた開発力。そして、蓄積したデータの分析や活用、AI Labでの研究・業務改善など、現場に根差す技術力で業界に貢献していきたいと考えています。
DXの推進は、結婚をもっと幸せにするための「技術のウエディングパーク」に必要なピース
「DX推進室」立ち上げの話を代表から受けた時、ウエディング業界を技術で切り開いていけるワクワクと、業界を牽引していく責任の重さを感じていました。
業界のデジタル化を進めるこのDXは、「技術のウエディングパークを創る」というクリエイターが掲げるビジョンを達成する上で必ず通る道でもあると考えていました。
DX推進室を立ち上げ・進めることは、エンジニアとしての開発スキルだけでは完結出来ない幅広い専門性が問われることが、大変さであり面白さだと感じています。
ゼロからのDX推進室立ち上げ
デジタル技術を駆使し、新しい価値や体験を生み出すDXを推進したい
まずはじめに、DXを「デジタル技術を駆使し、新しい価値や体験を生み出すこと」だと定義づけて、ウエディングパークの強みを活かせる領域を模索しました。
その中で、事業戦略や計画を代表や役員とディスカッションしたり、データサイエンティストやテックリードとの技術的なディスカッションをしたり、ニーズや課題感を営業やクライアントにヒアリングしたり、グループ会社のDX部署にも話を聞きに行ったり、沢山の人と関わりながら計画を練りプロジェクトを進めてきました。
社内にいるウエディング業界のイノベーターたちが、壁を乗り越える力をくれる
プロジェクトの推進には、今まで専門としていた技術領域だけでなく、戦略設計・マーケティング・クライアントへのヒアリングなど、新たな領域にも億さず飛び込んでいかなければならない苦労がありました。
そんな中で、ウエディングパークには、ウエディング業界初のクチコミ、フォトウエディングメディアの立ち上げ、アドテクノロジーの活用など、同じウエディング業界に「0→1」でチャレンジしてきたイノベーターがいます。社内のイノベーターたちは、私にとって、成功事例として近くで学ぶことができる存在であり、同時に鼓舞してくれる存在でもあります。
その先輩の一人からもらった「ゼロから作れるチャンスは簡単に巡ってくるものではない。ここが頑張りどころ」という言葉が励みになっています。
ウエディングパークにおけるDX推進室のこれから
まずは業務改善に繋がるソリューション提供をしていきたいと考えています。システムエンジニアである私自身が、業界の方々と直接関わりながらスピード感を持って業界に貢献していきたいです。
そして同時に、社内外にDXの意義を浸透させたりユーザーにもメリットを感じてもらえたりするような「ウエディング業界のDX醸成」にも注力していきたいと考えています。
これから結婚式のかたちやセレモニーの形が変わっても、「結婚」を祝う本質的な部分は変わらないと思います。その中で、デジタルテクノロジーと、人でしかできないことが共存すること、見極めながらDXを実現することが重要です。時代に合わせて、「結婚式」の価値やウエディング業界ならではの「感動」の質をさらに高めていきたいです。
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