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80代の著者さんもおられます。

人事とは「人を生かして事をなす」。組織に血を通わせる『図解 組織開発入門』出版の裏側と込めた想いとは

著者: 株式会社壺中天

株式会社壺中天は、「人事の意志をカタチにする」をミッションに掲げ、人事制度設計、組織開発支援、人事顧問、出版、講演などを通じて企業の人事支援をおこなっています。


2020年に出版した『図解 人材マネジメント入門 人事の基礎をゼロからおさえておきたい人のための「理論と実践」100のツボ』は、人事担当者はもちろん様々な立場のビジネスパーソンにお役立ていただき、同年、日本の人事部「HRアワード2020」書籍部門にも選出されるヒット作となりました。そして、2022年<「理論と実践」の100のツボシリーズ>の第2弾として『図解 組織開発入門 組織づくりの基礎をイチから学びたい人のための「理論と実践」100のツボ』を出版することになります。


本ストーリーでは、その背景と込めた想いを、代表坪谷へのインタビューをベースにお伝えいたします。




自身が人事初学者時代に理解に苦しんだ経験から、誰かの助けになればと出版した『図解 人材マネジメント入門』はヒット作に!



「私はもともとエンジニアでしたが、「疲弊した現場をなんとかしたい」と人事に転身しました。しかし現実は厳しくなかなか思うような成果は出せませんでした。どうにか学ばなければと様々な書籍を読んだり講座を受けたりしましたが“人材マネジメント”の領域は広く複雑で、理解に苦しみました。想いだけあっても何もできず途方に暮れた当時の経験から、初学者だった頃の自身と同じような方の助けになればと、『図解 人材マネジメント入門』を執筆しました。(坪谷)」


株式会社壺中天が創業した2020年、<「理論と実践」100のツボシリーズ>初の書籍として『図解 人材マネジメント入門』を出版しました。この書籍は、捉えにくい「人材マネジメント」領域を、10章×10のポイントで図解とともにわかりやすくお伝えしています。70冊以上の名著をもとに体系的かつ網羅的に構成した本書は、出版経験者からも「秀逸だ」と評価いただけるものとなりました。そして同年、全国約17万人の人事キーパーソンが選ぶ、人事・人材開発・労務管理などの分野におけるイノベーターを表彰する表彰制度<日本の人事部「HRアワード2020」」書籍部門>に入賞を果たしました。


出版後、企業やメディアからセミナーや講演、執筆などのお声がけもいただくようになり、たくさんの読者や人事に携わる方々との接点も増えていきました。


「講演や勉強会などで読者の方々と対話させていただく中で、見えてきたことがあります。それはわかりにくい人材マネジメントの中でも、もっとも理解が難しいのが「組織開発」であること、そして今のままでは多くの方が前に進めない状況にあるだということです。」


「多くの読者は、今の日本企業の「組織」に限界を感じていました。「ビジョナリー・カンパニー」や「ティール組織」や「学習する組織」などに、そのヒントがあるのではないかと気づきながらも、なかなか理解できず苦労されていたのです。


人事制度だけでは組織はよくならない。研修だけでは人は育たない。・・・どうやら「組織開発」が重要らしい。そこまではわかるのです。しかし組織開発とは「どうやって」「どこに向かって」行えばよいのか、がわからないのです。



たしかに「組織開発」とは何なのか、書籍によって理解がバラバラだと私も感じていました。たとえばビジョナリー・カンパニーとティール組織は何が違うのか? どう関係しているのか? 説明してくれる地図を、私もまだ見たことがありませんでした。


ある大きな企業の「組織開発室」を立ち上げるプロジェクトに参加させていただきました。そこでは優秀な方がたくさん関わり積極的に議論が行われていたのですが、一向に物事が進んでいきませんでした。その理由が私にはわかりました。「組織開発」が一体何なのか、それぞれの理解がバラバラで、違うものについて議論が続けられているため、結論がでなかったのです。


そこは、日本の中では組織開発が先進的に行われていると認識されている企業でした。この企業でさえこういった状況なのであれば、他の企業ではもっと混乱が起きている可能性が高いと私は感じました。


「組織開発」の全体像がつかめる地図が必要だ。そう感じました。(坪谷)」


「組織開発」とは何か。そもそも「組織をつくる」ためにはどのようなことが必要なのか。この問いに多くの人が答えられるために。


まずは、「組織開発」に関連する50冊以上の書籍をもと、あらためて全体像をとらえ直すことからはじめました。




私自身も人事担当者の頃は「組織開発」が何をさす言葉なのか、よくわかっていませんでした。人材マネジメントや人材開発との違いが 理解できずに混乱していました。何冊も専門書を読みましたが、私が求めている「地図」はどこにも存在しませんでした。今回も多くの書籍を辿りましたが、その状況は現代でも変わっていませんでした。よし自分で作ろう。そう、決めました。(坪谷)」



「執筆のプロセス自体も組織開発的であるべきだ、と考えました。各章(Chapter)ごとにワーキンググループをつくり、その領域のプロである仲間たちと対話と議論を繰り返して、執筆を進めていきました。」


「そして、ありがたいご縁がたくさんありました。組織開発の研究者である南山大学教授の中村和彦さん、ティール組織解説者の嘉村賢州さん、学習する組織の実践者である福谷彰鴻さん、デリバリング・ハピネス・ジャパンの島田由香さん、そして一橋大学名誉教授の野中郁次郎さんなど多くの見識者からアドバイスをいただき論に磨きをかけることができました。そうやって1年間をかけて当書は完成したのです。」


前書『図解 人材マネジメント入門』は、人事の「型(仕組み)」を理解するための入門書でしたが、今度は、組織に「血」を通わせるための本。密接に関連していますが、それぞれ独立して読めるようにしました。(坪谷)」


今必要なこと、興味のあるコンテンツから読み始められるように10章×10の「100のツボ(ポイント)」で構成


『図解 人材マネジメント入門』は、「100のツボ(ポイント)」の構成です。そして、本書も同様に「組織開発」に関して100のツボで構成し、1つのツボは見開き2ページで完結した内容になっています。読者の状況に応じて、どこからでも読み始められることが、本シリーズ共通の特徴です。



「本書では「組織開発のやり方・あり方」と「組織モデル」を10のChapter(章)で説明しています。1つのChapterは10のツボからできています。どのChapterから読んでも理解できる仕立てとなっているので、興味のあるところから読みはじめてください。(坪谷)」


Chapter 1. 組織開発:そもそも組織とは何か、組織開発とは何か、組織開発の目的、歴史、哲学など、組織開発の概論です。

Chapter 2. チェンジエージェント:チェンジエージェントとは実践者のこと。組織開発においてもっとも重要とされる実践者のスタンス、あり方について考えます。

Chapter 3. サーベイ・フィードバック:組織開発の代表的な手法であるサーベイ・フィードバックについて解説します。

Chapter 4. 対話型組織開発:組織開発の新しいアプローチである対話型組織開発を、理論と具体的な方法を交えて紹介します。

Chapter 5. 学習する組織:1990年代に組織開発のバイブルと呼ばれ、多くの企業が取り入れたピーター・センゲ『学習する組織』を紹介します。「組織の学習能力」を伸ばすメソッドです。

Chapter 6. ティール組織:発達という概念を組織自体に取り入れたフレデリック・ラルー『ティール組織』を紹介します。組織が進化するという兆しを見せた「希望の書」です。

Chapter 7. ビジョナリーカンパニー:経営者が入れ替わっても長期的に成果を出し続ける「偉大な企業」の特徴を調査したジム・コリンズ『ビジョナリーカンパニー』を紹介します。

Chapter 8. デリバリング・ハピネス:ザッポス社が実践してきた「幸せ」な企業の文化づくりのノウハウと、永続的に続く企業を目指した「ティール組織」への挑戦を紹介します。

Chapter 9. 心理学的経営:リクルート社が創業期から行なってきた「個をあるがままに生かす」自主経営の理論と実践を紹介します。

Chapter 10. ワイズカンパニー:日本でもっとも有名な経営書『知識創造企業』の続編である『ワイズカンパニー』を紹介します。個と組織、内的と外的を統合する「知恵の書」です。


組織を作る人だけでなく、組織で働くすべての人にお届けしたい本として完成!


こうして生まれた組織開発の入門書『図解 組織開発入門』は、人事担当者、経営者、マネジャーといった組織を作る人だけでなく、組織で働くすべての人にお届けしたい書籍となりました。



執筆にあたりご協力いただいたティール組織の解説者である嘉村賢州さんは、出版にあたり推薦メッセージをくださりました。


◆推薦の声◆=================

お世辞抜きに強烈にすごい本。浅く広く伝えるのではなく、深く凝縮された伝え方。感動!


組織開発の潮流を広く深く伝えてくれている。本質とトレンドを両面おさえた稀有な本だと思います。この本が15年前にあったら、僕の旅路は10分の1になっていたと思います。 組織開発担当者・コンサル必携!


『ティール組織』解説 嘉村賢州

=======================


「嘉村さんは、普段「ティール組織は要約してはならない」とおっしゃっています。理解の浅い人が要約すると、本質が失われてしまうからです。ティール組織の本質は、非常に失われやすい性質のものなのでしょう。そのため、拙著を読んでいただく時にはとても緊張しました。ティール組織の本質を、短い拙著の中で伝えきれているだろうか、と。嘉村さんから上の推薦の言葉が届いたとき、自分の責任を果たすことができたと、大きな安堵のため息が漏れたのを覚えています。(坪谷)」



出版とともに、徐々に読者のお声も届きはじめます。


◆読者の声◆


「広大で何から勉強したらいいかわからない分野を、体系的かつ網羅的で、平易に解説してくれる、取りかかりにベストな書籍」


「組織開発の理論は理解することに苦労をしてきたが、本書はそれをシンプルな構造にまとめて、頭がスッキリした。」


「誰もが当事者だが、つかみにくい「組織開発」。この本を片手に「誰かと対話」したくなる一冊!」


「前作『図解 人材マネジメント入門』に比較すると、より深い理解の上での感想や感謝の声が多かったことが特徴です。この複雑で難しい領域を、多くの方がどうにか理解しようと取り組まれていたことがわかります。またこの本をベースに読書会や対話会が行われたという声も、たくさん届きました。組織開発の入門書は、やはり組織開発的なアプローチで浸透していくのですね。(坪谷)」


「組織開発」に関する知識の習得により、多くの人や組織の未来の可能性につなげるべく「人事力検定『組織開発入門』」をスタート!


先に出版の書籍『図解 人材マネジメント入門』では、様々なお声とともに、読んだ知識を定着させることの難しさが浮き彫りになりました。そこで、講演活動などからヒントを得て<問いと答えのサイクル>を回す手法を取り入れ「人事力検定」を開発しました。


「人事力検定『人材マネジメント入門』」は、『図解 人材マネジメント入門』を公式テキストとし、50問の設問で開発しました。2023年9月に第1回を実施した結果、94.8%の方に「検定受検が人事力向上役立った」とお答えいただきました。また、アンケートのコメントからも、検定という手法が知を一段上げることにお役立ていただけることが確認できました。そこで、おなじく領域が広く知識の定着が難しい「組織開発」においても「人事力検定『組織開発入門』」を開発することにしました。


「書籍の1ツボを解体し検定の設問に再構築する。この異なるフォーマットへの置き換えは、本質理解を深める効果があり、書籍の執筆時にはなかった角度の新たな気づきが得られます。これは講演するときも同様ですが、こういうプロセス自体が好きなんですよ(坪谷)」


我々の目からも、坪谷自身が本当に真剣に設問一つひとつと向き合い、そのプロセスを楽しんでいる様子が伺えました。自らも主体的に楽しみながら貢献できる役割を果たす、そうした空気は周囲へも波及していきました。



こうして「人事力検定『組織開発入門』」は、2023年12月にスタートします。


あらためて「組織開発」とは、人事部門や経営者だけが取り組むべきものではなく、組織に属する一人ひとりが当事者となるテーマです。組織開発の全体像を理解することにより組織の現状と課題を的確に把握し、組織が一体となって取り組むことでパフォーマンスの最大化に繋がる、そのようなサイクルが多くの組織でおこることに寄与できれば心より嬉しく思います。


人材の管理から人に投資するマネジメントへの転換が求められ、企業と個人の関係性が変化するなか、今日ほど「組織開発」が重要視されたことはないかもしれません。




「本書籍や検定を通じて、皆さんが人と組織の未来について兆しや可能性を感じてくれたら、これほど嬉しいことはありません。(坪谷)」



『図解 組織開発入門 組織づくりの基礎をイチから学びたい人のための「理論と実践」100のツボ』

【定価】2,860円(税込)

【購入】書店および各販売サイトにて

 ➡Amazon販売サイト(紙版・Kindle・Audible)


「人事力検定『組織開発入門』」

【受検日程】年4回実施予定(3月・6月・9月・12月)

【受検料 】10,000円(税込)

【出題形式】CBT多岐選択式50問(60分)

【公式テキスト】『図解 組織開発入門』

受検申込はこちら


◆坪谷 邦生(つぼたに くにお)

株式会社壺中天 代表取締役

主な著書に『図解 人材マネジメント入門』(2020)、『図解 組織開発入門』(2022)、『図解 目標管理入門』。 壺中人事塾 塾長、中小企業診断士、Certified ScrumMaster認定スクラムマスター。20年以上人事領域を専門分野としてきた実践経験を活かし、人事制度設計、組織開発支援、人事顧問、書籍、人事塾などを通じて企業の人事を支援している。


- 人事のプロを目指す有志による研鑽の場【壺中人事塾

- 人事の基礎知識をおさえたいすべての人に役立つ【人事力検定


<文:島居 慶美(しまい よしみ) 株式会社壺中天 広報




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