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今日が、残りの人生の最初の1日。

NFTの一般化を目指し企業の参入を後押しする。“投機ではないNFT”の成功例「sloth」開発ストーリー

著者: アル株式会社

「sloth(すろーす)」は、2023年3月の一般販売開始から累計1万点以上を販売しているNFTコレクションです。


現状、NFTユーザーは投機目的の人が多い一方、NFTという技術は漫画やアニメといったコンテンツIP産業と相性が良く、その期待から国内でも大手企業の参入が進んでいます。


その流れを後押しするため、クリエイターや一般の人々がNFTを始めるきっかけを作ることを目的として生まれたのがslothです。




現在のslothは、「NFTに手を出したいけど自社だけだとハードルが高い」という企業とのコラボNFT販売企画により、人々がNFTに触れる機会を増やすことへ注力しています。


この記事では、slothが「投機ではないNFT」の成功例の一つとして、売上を伸ばし続けている背景について、slothファウンダー・川地啓太が説明していきます。

「着せ替えできるペットNFT」sloth

——slothはどんなサービスなのか?

川地:slothは「働きモノのナマケモノ」をテーマにした「着せ替えできるペットNFT」 です。衣装を着せることができる「本体NFT」と「衣装NFT」の2種類で構成されています。




川地:本体NFTは5000体用意しており、ジェネラティブ方式(※1)で作成しているため、全てデザインが異なっています。


2023年3月より一般販売を開始し、2023年10月末時点で本体NFTは2500点以上、衣装NFTは7000点以上販売し、累計販売金額は約140ETH(日本円で約4400万円)となっております。


※1 複数のパーツを組み合わせてデザインを作成する方式。slothの場合は口、身体、目、鼻を複数パターン用意し、その組み合わせで5000種類のデザインを作成している。



——slothならではの特徴は?

川地:他のプロジェクトとコラボした「コラボ衣装NFT」という企画があります。これは他のNFTプロジェクトやIPのデザインを「slothの衣装」という形に再デザインしているNFTです。


また、キャラクターだけではなく、Webサービスをはじめ特定のIPを持たない製品やプロジェクトともコラボしています。2023年11月までに41プロジェクトとのコラボ衣装を販売しており、累計で1200点以上の販売実績があります。


また、通常の本体NFTの他に「どっぺる」という本体NFTを用意しているのも特徴の一つです。


「どっぺる」とはslothの衣装NFTを持っている人ならフリーミント(※2)で入手できる、「無料版の本体」のようなものです。「着せ替えNFT」をより多くの方に楽しんでもらえるように、本体を手に入れやすい形で提供しようと思い、始めました。こちらはありがたいことに、リリースから24時間で50000体以上をMintしていただきました。


※2 無料でMint(NFTを購入する行為)を実施できること。価格は無料だが、Mintにはガス代という手数料が発生するので、完全な無料ではない。

NFTを始める人をもっと増やしたい

——slothはどういった経緯で企画したのか?

川地:私たちアル株式会社は、新興テクノロジーを活用することで「クリエイティブ活動が加速する世界を実現する」ことを目指す企業です。


これまで、各大手出版社と提携した漫画メディア・コミュニティサービス「アル」から事業をスタートし、クリエイター支援のためのサービス開発・運営や、さまざまな企業とのアライアンス事業などを実施してきました。


その中で、2022年9月に初のNFTプロジェクト「marimo」をリリースしました。marimoは初心者向けNFTとして企画し、ありがたいことに1万点が即完売するなど、好評をいただきました。




川地:しかし、marimoをリリースしてみて一番に感じたのは「NFTを始めることの難易度が高い」ということでした。


NFTを購入するには、AL(※3)配布やDiscordコミュニティといったNFT独自の文化に慣れたり、scam(詐欺)サイトに引っかからないように気を付けたり、どうにかして仮想通貨を購入したりしなければいけません。


また、購入だけでなく、NFTを販売するとしても、NFTの技術的な要素を理解したり、出品後にちゃんと販売できるようなマーケティングをしたりする必要があります。


だからこそ、NFTを購入する側と販売する側、両方のハードルを下げ、NFTを始める人を増やすことができれば、NFTという技術が世の中に広がっていくのではないかと考え、slothの企画を始めました。


その結果、slothは「NFT を始めるきっかけとなるコンテンツとなる」をProduct Missionと定めることにしました。「NFTを始める」というのは、「NFTの購入を始める人」と「NFTの販売を始める人」の両方のきっかけになることを想定しています。


※3 「Allowlist」の略。NFTを優先的に購入する権利。


デジタルアイテムとしてのNFTを実現するための「着せ替え機能」

——slothの着せ替え機能の狙いは?

川地:slothの目玉である「着せ替え機能」については、「NFTを投資対象からデジタルアイテムにしたかった」という狙いがあります。


NFTはその性質上、投資的要素があることは間違いないです。NFTプロジェクトにとってOpenSeaのフロアプライスや、ホルダーがどれぐらい長くNFTを持ち続けてくれるかというのは重要な指標です。


ただ、NFTの投資的要素はあくまで1要素であり、全てではないと思っています。僕たちがNFTに見出している要素は「デジタルアイテムとしてのNFT」です。


具体的には「自分の持っている衣装を売って新しい衣装を買う」みたいな、中古品売買のような使い方をslothの着せ替え機能で再現したいなと考えています。


また、将来的には着せ替えの衣装をユーザーが制作できるようにしようと考えています。これは、NFTを始めるにあたって、0からNFTプロジェクトを作るよりも、「slothの衣装」という形で始められる方がハードルが下がるのではないかと思っています。


——ペット型にしようとおもった理由は?

川地:「ペット」に関しては「NFTは「所有感」と相性が良いのでは」という考えから設計しました。この考えに至ったのは、marimoをリリースした経験から来ています。


marimoには「自分のmarimoに名前をつける機能」を実装したのですが、実は機能を実装する前からユーザーが自発的に自分のmarimoに名前をつける文化が発生していました。


NFTはwalletという電子上のお財布のようなものに紐づけられるため、「自分の物」という感覚がより強く感じられます。だからこそ、「ペット」とすることでよりNFTに対して愛着を持ってほしいと考えていました。

チームの共通認識を重視し、オフラインでのミーティングからスタート

——slothプロジェクトを立ち上げる時に最初にやったことは?

川地:まずは プロジェクトメンバー全員で、「プロジェクトで大切にするもの」「プロジェクトの目標」「チームのグランドルール」と言った、チームの共通認識となるものを徹底的に話し合いました。


弊社は基本的にリモートワークで、普段はzoomを用いたオンラインミーティングを実施しているのですが、この最初の話し合いだけはあえてオフィスに集まって4時間にわたって徹底的に話し合いました。


その結果、メンバーそれぞれの思いやプロジェクトへの共通認識を持つことができ、とても有意義な時間となりました。

「長く運営すること」を念頭に置いて運営

——slothをリリースするにあたって、苦労したことは?

川地:マーケティングにとても苦戦しました。slothの前に販売したmarimoに関しては 大々的なAL配布やDiscordによるコミュニティ構築といった一般的なNFTプロジェクトで行うようなマーケティングをほとんど実施していなかったため、右も左もわからない状態でした。


marimoでマーケティングを実施しなかった理由は、marimoのコンセプトとして徹底的に初心者の人にわかりやすいNFTを目指していたからです。


しかし、slothに関してはmarimoリリース時よりもNFTの市況感も悪く、slothに限らず全体的にNFTプロジェクトの売上が伸ばしにくい時期でしたので、どのようにマーケティングを実施していくかというところは議論を重ねました。


通常のNFTプロジェクトと同じようにAL配布を行うというのも明らかに有用な手段なのですが、AL獲得という行為がどうしても初心者の方には難しく、slothのミッションである「NFT を始めるきっかけとなるコンテンツを作る」という点と相反してしまうことが悩みでした。


最終的には、「販売時のマーケティングに力は入れるものの、長く購入できる状態を保ち続けることで、欲しいと思った人が欲しい時に購入出来るようにしよう」という、長期的なNFT運用を目指すことにしました。


多くのNFTが販売期間を設定し、販売期間内での完売を目指している中で、あえて長期的な目線でのプロジェクトとするのは苦渋の決断でしたが、slothというプロジェクトの性質を考えるとそれが最善だと判断しました。


結果的に、今でもslothがちょっとずつ売れていくようになり、新しい形のNFTプロジェクト運営ができているかなと思います。

徹底的に初心者に優しいNFTプロジェクトを目指し、販売1週間で売上100ETHを突破

——slothをリリースしてからの反響は?

川地:2023年2月にALを持っている方限定のPreセール、2023年3月に一般販売を開始しました。


結果的に、一般販売を開始してから約1週間で累計売上100ETH(当時の日本円のレートで約2000万円)に到達し大きな手応えを感じることができました。


購入してくれたユーザーからはキャラクターデザインの可愛さを褒めていただいたり、slothのテーマである「働き者のナマケモノ」へのお褒めのコメントを多く頂きました。


また、事前に「NFT購入ガイド」を用意したり、サイト上の表記を徹底的に初心者でも分かりやすいものにしたため、「初めてNFT を購入したけどスムーズに購入できた」と言った声もいただくことができました。


ユーザーだけでなく、slothとのコラボを希望してくださるプロジェクト様からのお問い合わせも多数いただくことができました。

コラボを中心に衣装を拡充。企業・クリエイターとの共創に取り組む

——現在はどういったことに注力しているのか?

川地:現在は他のプロジェクト様とコラボしたコラボ衣装の販売制作に注力しています。

コラボ衣装はNFTプロジェクトだけではなく、webサービス企業やIPホルダー企業、インフルエンサーとのコラボも実施しております。


コラボ衣装のプロジェクトを実施することでNFT プロジェクト同士の連携を高めたり、まだNFTに参入していない企業様のNFTに参入するきっかけとなることができたりと、大きな恩恵を受けております。


また自社の衣装も拡張を続けており、新しいパーツとして「slothの背景を変えることが出来るNFT」という追加アイテムの公開も予定しております。

様々なプロジェクトとコラボしながら、コンテンツを拡充していきたいと思っています。

「着せ替えNFTネットワーク」を作る

——slothの今後の展望は?

川地:今後はsloth本体だけではなく、別のデザインの本体を増やしていくことを構想しています。「sloth」というものをプロダクトではなく、1ブランドと捉えて、「着せ替えNFTネットワーク」を拡張していくという思想です。



川地:また、ユーザーが衣装やアイテムをデザインして出品できる機能や、オリジナルの本体をアバター的に作成してMintできる機能を検討しています。


今後もNFTを始める人を増やし、クリエイティブ活動を加速させていくために様々な機能やコンテンツを開発していきます。

sloth(すろーす)

slothは、より多くの人たちにNFTを所有する楽しさを感じてもらうことをテーマに企画した、きせかえできるNFTです。


ナマケモノのキャラクターである本体NFTと、衣装NFT、アイテムNFTの3種類があり、本体に衣装やアイテムを着せ替えることで楽しめます。2023年3月に一般販売を開始し、これまでに1万点以上を売り上げています。


sloth関連のリンクは下記になります。

・サービスURL:https://sloth-nft.life/

・slothの購入について:https://alu.co.jp/3e39f97139df4f51a0176f4d8c1fd451

・公式X(旧Twitter):https://twitter.com/sloth_life_nft

・公式Discordサーバー:https://discord.gg/PXzuw5EVAn

・公式TikTok:​https://www.tiktok.com/@sloth_diary




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