「日本のインバウンドが変わる」、コロナ禍が生む日本と世界を繋ぐチカラ
新型コロナウイルスによる逆境のなか、観光・インバウンド事業を意欲的に進めてきた、エスビージャパン代表の中元英機。感染拡大による緊急事態宣言で、観光やインバウンドが苦境に立たされる2020年5月に「みんなの観光協会」をリニューアル。国内在住の外国人ライターや留学生(特派員)をネットワーク化した特派員制度を開始した。
また8月に彼ら目線による新たなプロモーションサービス「みんなのインバウンド」を開始し、世界的な経済誌であるForbesの日本版、Forbes JAPANのニュースに『インバウンド復活』と取り上げられ、話題となっている。
自社で運営するSNS等に「こんな時に観光情報を発信するな」と、観光政策に関する誹謗中傷も多く届いたという中元氏。それでも進み続けた真意をこう語る――
エスビージャパン代表取締役 中元英機
「このような時だからこそ、観光業をおこなう工夫を全国や世界へ届けることが自分の使命です。一辺倒なインバウンドから、マイクロツーリズム(近場)やwithコロナの取り組み(リモート、EC、ソーシャルディスタンス)など、観光業界でも様々な工夫されてきている。そうした取り組みを可能な限り広めることで、転換期を迎えた日本全国の観光業界の役に立てればと思っています」
「みんなのインバウンド」はニューノーマル、コロナ禍だからこそのシステムも構築
「海外からの入国が難しいコロナ禍において、何かできるかを考え、国内在住の外国人ライターや留学生に着目しました。現在、全国に約800名の特派員をネットワーク化し、彼ら目線での地域取材・ライティング・情報発信・SNS拡散などニューノーマルな観光市場づくりに力を入れています。『みんなのインバウンド』では、アジアなど、重点22市場に向けて、幅広いプロモーションやコンテンツ作成支援が可能。コロナ禍だからこそ、地域のマイクロツーリズム・ソーシャルディスタンスの課題にも対応した特派員のセッティングを構築しています」
“地方創生”という言葉が出始めた2016年、時代の先を読みワーケーションを実践
「もともと沖縄に会社があり、地方創生・観光PR事業を中心に事業をおこなっていました。沖縄は観光が盛んで、プロモーションの仕事も多かったのですが、日本中の地域活性の仕組みを知りたいと思い『みんなの観光協会』を開設。情報を集めるため、ワーケーションという言葉が走る前から無意識に旅×仕事を実践していました。11年間オフィスもなく、12期目に事業拡張のため仕方なく去年オフィスを構えました。
日本各地の知らない場所や文化、伝統芸能などを知りたいという思いから、気づけば日本の半分にあたる約800市町村を周遊。そこで出会った多くの人のアドバイスが、今の『観光を世界に広めたい』という思いに繋がっています」
時代の変化に対する柔軟さ持ちながらも「観光情報を広める」という信念には揺らぎがない中元氏。その根底を作ったのは苦労の連続だった地下生活
20代前半のバックパッカー時代
「20代前半は地下生活のイメージでした(笑)。学歴も力もなかったため『やりたい』と言っても『おまえにはやれない』と笑われて過ごすことのほうが多かった。10年近く、ずっと困難・苦労の連続、現状もコロナ禍など苦労はあるかもしれませんが、チャレンジさせてもらえないことが最も困難だと思っています。
コロナ禍の中、決まっていた仕事がなくなったり、SNSに『こんな時に観光情報をあげるな』と誹謗中傷を受けたりと、さまざまなことがあります。しかし、乗り越えることが自分の人生では普通。もともとが“旅行が好き” “観光を広めたい”という思いから、この業界に入っていますので、日本の観光を広める『みんなの観光協会』と『みんなのインバウンド』に対しても、迷いは全くありません」
『インバウンド復活』と謳われた「みんなのインバウンド」。withコロナとしての観光、これから求められるものは何なのか?
次の挑戦は英語圏、台湾、ASEANへ『WORLD TRAVEL INFO』というメディアを展開します。国内だけではなく、世界のメディアのマイクロツーリズムをつないでいきます。最終的にはオンラインツーリズムを軸とした、ニューノーマルな観光市場を築き上げます。
日本の情報だけでなく世界の情報を世界中で周知する『WORLD TRAVEL INFO』という世界版を今年11月上旬にリリースします。外国人メンバーやパートナーもどんどん採用し、チームができています。世界のホテルや飲食サービス、観光業界が自由に投稿できる仕組みを作り、まずは3000社の登録が目標。自分が好きなトリップアドバイザーやAirbnb等、世界展開するサービスと事業協創できるよう、常にアクセルを踏んでいきます」
<みんなの観光協会はこちら>
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取材:みんなの観光協会特派員 kimrina
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