猫の保護活動を模索してきた15年間。フードの共同購入や医療の連携で実現した支援の形とは
NPO法人東京キャットガーディアンは、東京都を拠点に活動する猫の保護団体です。15年間の活動で、9,000頭以上の猫たちをご家庭につなげていくことが叶いました。
そのような中で、ペットフードの余剰品を活用して保護猫を支援する新たな取り組みが始まりました。この連携は、保護団体や活動家にとっても、被災地支援にも大きな成果をもたらしています。
このストーリーでは、その取り組みについて、ご紹介したいと思います。
保護活動の課題はフード購入や医療費の負担。解決策を模索する中で出会った源吉商店
保護活動を行う中で、大変多くのフードの購入や医療費の負担を行って参りました。
私どもだけでなく、全国の保護団体や個人活動家は犬猫を助けるために、年間で購入する量や負担する医療費について、一般の方のご想像を遥かに超えるものとなっています。
上記については開始時から実感しており、2008年の団体創業時より、フードの共同購入や動物医療などの連携を模索しながら現在に至っておりました。
一方、栃木に本拠地をもつ源吉商店様は長らくペットフードのアウトレット販売をご専門に続けており、より多くの動物保護支援に役立てられるよう、運営を行っていらっしゃいました。
源吉商店様も色々なアプローチを行っていましたが、「一般の方に定価でお分けしたい」「ブランドを守りたい」というメーカー様側の無理からぬ理由で、なかなか前に進みませんでした。
ブランドを損なわずに流通を実現させる。余剰品から見出した活路
色々な道筋を試している中で、源吉商店が東京キャットガーディアンへご連絡をくださって、一緒にお話を進めていくことができるようになりました。
期限が十分ではあるものの一般市場に出すには短くなってしまったもの、外箱の小さな破損、パッケージの新調などで流通に出すことができないペットフードや飼育用品などがあります。
1ヶ月で数十トンにもなることもありますが、廃棄ロスとなるそれらは商品自体に全く問題がありません。
製造から販売まで沢山の方が大切に扱ってきた商品を、最後までキチンと活かせる道は必ずあるはずです。
お話の中で、「保護活動をしている方限定で余剰品を活用する」というエンドユーザーへのブランディングを損なうことなく、大きな流通が成り立つ案が実現できるのでは、ということになりました。
里親さんにつながるフード販売で、新たな認知拡大へも大きな効果が
保護団体や個人活動家の方は、保護・譲渡の中で里親さんという新たな飼育者の窓口になります。
東京キャットガーディアンは年間で500-600頭の譲渡を行っております。
15年間で9,000頭以上の猫たちを譲渡しているので、それだけの数の里親さんがいらっしゃることになります。
そうした里親さんに向けて、保護場所でつかっていたフードをお伝えしていくと、里親さんに継続購入していただくことも多く、おすすめをしたような形になります。ブランドの認知拡大の一助となっていることと思います。
保護活動者向けの支援サイトをオープン。大手メーカーからの流通でフードロス削減へ
源吉商店様と一緒に、保護団体様や保護活動の方に向けた支援サイト「源吉商店通販部」の運営を開始いたしました。
源吉商店通販部 https://www.genkichi-tuhan.com/
保護活動者様限定で、支援価格でフードやペット用品をご提供するサイトです。
いなば様を始め、大手メーカー様や輸入を担っている企業様が次々とお話をくださり、大きな量を頂きました。
2023年9月の運営から、2024年1月までで、45トンのペットフードロス削減ができました。
また、この活動の最中で能登半島地震が発生しました。
メーカーさんとの話が進んでいた中でしたので、各企業様が能登半島への物資に切り替えてくださり、被災動物たちのために、余剰品の活用も十二分にできたと思います。
今後も多くの保護団体様や個人で保護活動をされている方の支援を継続して参ります。
また、「自分は保護活動を行っていないけれど、保護活動をしている人を支援したい」というお声を多数いただいており、皆様にもご参加いただけるような新たなシステムも構築中です。
1頭でも多くの保護動物たちの力になれるよう運営して参ります。
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