日本語で考えたらよくわかる!「グローバルで通用する『日本式』マーケティング」はどうやってできたのか?、中島広数の『日本式』マーケティング用語集
大手食品メーカー味の素で培ったノウハウと自身の経験値を世の中の経験値へ
freebee株式会社の創業者・代表取締役を務める中島広数。今回はどんなきっかけがあって、彼のノウハウと経験が書籍化されるに至ったのか、そのエピソードと書籍の内容のご紹介、また書籍の至る所に散りばめられている彼独特の「マーケティング用語集」についてお伝えします。
freebee社がオフィスを構える鎌倉。そこには社会活動に興味を持つ多くの仲間が暮らしています。ある時、代表・中島も参加した有志ゴミ拾いボランティアの参加者から「中島さんのマーケティング話、面白い!書籍化したらいいのに」と言われたそうです。そんな彼女はたまたま、出版業界に身を置くフリーの編集者でした。そんな漫画のようなご縁から、後に担当編集者となる日本能率協会マネジメントセンターの黒川剛氏と繋がります。
最初の企画会議から既に普通の著者とスタイルが違う。黒川氏曰く「中島さんの話は実務に裏付けされているから説得力があるし、何より事例の豊富さも含めて、聞いていてとても面白い。だからこそ、今回の企画は中島さんが夜中に書斎に一人で籠って原稿を書き進めるのでなく、編集者と構成協力者がスタジオに集まり、講義と対話を繰り返すことで一緒に創り上げてみようと思いました。」
最終的には200ページ以上の講義スライドと、合計10時間を超えるセッションを費やし、3人の衆知の結集とも言える書籍が完成するに至りました。
マーケティングが大切なのはわかるけど、一体何をやるの?なんでそんなに横文字ばっかり。。
企業の業績アップに欠かせない「マーケティング」という概念が日本に紹介されたのは1970年代19世紀から20世紀初頭にアメリカで生まれたものとされ、当然全ての用語が英語です。そこをあえて日本語に置き換えて考えると見えてくるものがある。日本人マーケターであり、かつグローバルマーケターである代表・中島の解釈です。
GWに読むべきビジネス本、
中島広数著「グローバルで通用する『日本式』マーケティング」
「Cook Do きょうの大皿」シリーズの仕掛け人、元味の素マーケティングマネージャー中島広数の著書「グローバルで通用する『日本式』マーケティング」。取材をご担当頂いた古谷尚子ライターは、「この手のビジネス本にありがちな読みにくさがなく、すんなり頭に染み入ってくる、納得の一冊です。その理由のひとつが、カタカナマーケティング用語を中島氏的な日本語表現にしているからではないでしょうか。中島氏は東京外国語大学卒。中国やタイなどに駐在経験があり、4ヶ国語に堪能。だからこそ、あえての日本語変換に説得力があるように感じます。」
中島広数的『日本式』マーケティング
知っておきたいヒットの法則 用語集
用語集に行く前に、一番最初の「マーケティング」とは何か?を解説します。
「社会に存在する顕在ニーズや潜在ウォンツ・社会課題を汲み取り、その解決策としての商品やサービスを提供することによって、対価としての売上・利益を継続的にいただける仕組みを作ること」それが代表・中島が自分で定義し、周囲に発信している言葉です。商品やサービスが何であれ、あらゆる企業にとって知っていて損はない概念ではないでしょうか。
以下が具体的な用語集になります。このキーワードにビビっときた皆さま、是非書籍を手にとっていただければ嬉しいです。
【整流化】せいりゅうか
仕事の流れを整えて、まるで大河のようにゆっくりと流れる続けるフローをつくる。原料調達・工業化、生産・物流、営業企画、広告・販促・PRなどさまざまな部門と連携した活動の結果、「商品」というアウトプットを消費者に届けるフロー全体の流れを整えること。
【全体最適】ぜんたいさいてき
各部門だけが部分的に最適になるのではなく、整流化によりマネジメント全体が最適状態になること。その結果、生み出される社会価値は最大化し、企業にとっての利益も最大化する。
【納得解】なっとくかい
マーケターに求められるのは、今は「正解はない」けれども、さまざまな取り組みを通じて「正解を自分でつくり上げる」こと。仮説を実行し検証することで初めて見つけることができる「正解と思える納得解」
【選好優位性】せんこうゆういせい
その他大勢の中から選ばれるだけの魅力。自分が企画する商品について「唯一・オンリー」や「絶対」という言葉をつかって定義できるかどうか。それがお客様に選んでいただけるかの決め手になる。
【仮説アイデアリスト】かせつあいでありすと
新商品を考えるうえで将来必要になるであろうアイデア。中島式成功の軸に当てはめて一覧表にすると、どんな開発テーマがヒットにつながりそうかが見えてくる。
【純粋第一想起】じゅんすいだいいちそうき
生活者への問いに対して一番最初に出てくる答え。強いブランドになればなるほど純粋第一想起でのマインドシェアも高くなり、売上シェアとも高い相関があると言われている。
【CAPD】しーえーぴーでぃー
通常はP(Plan)D(Do)C(Check)A(Action)というのが業界用語であるが、机の上でじっと考えているよりもまず現場に行ってみて(C)、そこにある課題対策をし(A)、そこからうまくいくものを計画(P)、実行(D)するという考え方。
【不変の真理】ふへんのしんり
誰が聞いても当たり前に正しいと思えること。商品作りにおいて、人が共感してくれるような価値観がベースになったもには、すべてのステークホルダーの応援が得られ、長く愛されることになる。
「日本がダメなら海外へ」は通用しない、グローバルマーケティングの第一歩とは?
マーケターの役割は新しいヒット商品をつくるだけでなく、既存商品の課題を発見して「もっと売れるようにする」こと。これは日本であってもグローバルであっても共通です。日本でナンバーワンの商品は中国でも売れる、しかし日本で売れていないものは中国でも売れない。世界で一番厳しい評価眼を持つ日本人が認めた商品であれば、他の国の人たちにも受け入れてもらえます。
グローバルマーケテイングの第一歩は「日本国内で売れている商品を海外で売る可能性を追求してみる」こと。”宝の山に入りながら手を空しく帰る”ことなきよう、マーケター必携の書として「グローバルで通用する『日本式』マーケティング」をお薦めします。
取材協力・文/古谷尚子(SOLIS &Co.)
グローバルで通用する『日本式』マーケティング 概要
著者:中島広数
ジャンル:ビジネス書籍>統計・マーケティング
出版年月日:2024年2月1日
判型・ページ数:4−6・212ページ
ISBN:9784800591760
定価:本体1,650円+税
リンク先:https://pub.jmam.co.jp/book/b638497.html
freebee株式会社 会社概要
社名:freebee株式会社
本社所在地:〒248−0006 神奈川県鎌倉市小町2−5−17
創業者・代表取締役:中島広数
事業内容:事業コンサルティング、新事業開発/ソーシャルビジネス推進・支援、事業家人材育成
設立:2018年6月
<報道関係の方からのお問い合わせ先>
freebee株式会社 TEL:0467−67−5254 MAIL:contact@freebee.style
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