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80代の著者さんもおられます。

【コロナ禍の中でみせる埼玉の女性起業家の底力!】File3 株式会社よつばメンテナンス代表取締役 黒須貴子氏

著者: 一般社団法人 HERS PROJECT

埼玉県内にて設備業を行う株式会社よつばメンテナンス 黒須貴子氏のコロナ禍での苦悩、乗り越え方について。


HERSPROJECTサポーターでもある埼玉県の女性起業家、黒須貴子氏。


Q1.コロナウィルス流行での影響はありましたか?またコロナ対策やコロナ後の自社業の変化やコロナのマイナスをビジネスチャンスに変えるような事業展開をお考えでしたら、教えてください。

1.      コロナウィルス流行での影響はありましたか?またコロナ対策やコロナ後の自社業の変化やコロナのマイナスをビジネスチャンスに変えるような事業展開をお考えでしたら、教えてください。


消防設備の法定点検という性質上、新型コロナウイルスの感染拡大が懸念される状況下でも完全に中止というわけにはいかず、取引先も判断にかなり苦慮していました。

私自身としても早急に判断して指示する必要があるため、総務省や消防庁に何度も確認を入れました。これまで遭遇したことのない事態ですので、どこも判断が難しい様で、はっきりとした回答は得られない状況でしたが、やはり消防としては点検を止めるわけにはいかないのでとの事でした。とりあえず、業務が滞らなければ売り上げはなんとか確保できるという点では、ほっとしたところもありましたが、やはり従業員や訪問先のお客様の感染リスクを考えると、いま自分は何をするのがベストなのか、どう判断をしていくのか、緊急事態宣言の間は特に難しい決断をしなければならない日々でした。

同業者の方との情報交換、取引先との交渉、また助成金や補助金申請の準備、セーフィティネットを活用してつなぎ資金の融資など、この先どうなるかわからないのでまず資金面での準備をしました。

併せて社内に向けて、コロナ対策についてこまめに社内報を出して指示をしました。緊急事態宣言発令中は予定されている現場作業を除きテレワークや時差出勤、時短や交代勤務などを導入。休業や時短分の補償に関しては60%でよいところ100%出しました。また、非接触体温計とオキシメーターを早々に準備しました。マンションのお部屋など訪問するため、社内から感染者を出すわけにはいかないので。


今回のコロナ騒動については、会社を次の時代へシフトするためのチャンスととらえています。緊急事態宣言により現場の延期などもあり、余裕ができた分YouTubeで「防災まぐお」の動画をまとめて作成できました。また私はドローンパイロットの資格も取得しました。今後マーケットも大きく変わるでしょうし、オンライン化はより加速すると考えます。

小さな資本でもアイディア次第でチャンスが巡ってくる、そんな時代の到来だと感じています。



2.      パワーの源はなんですか?


好きな事をやる!ロードバイク、ギター、ヨガ

自然の中で動物たちとのんびりする!



3.      座右の銘や経営上のモットーとその理由を教えてください。


「経験はすべて宝物」

子供の頃からこれまで様々な経験をしてきましたが、全て必要な経験だったのだと痛感しています。起業してからは特に強く感じるようになりました。点と点がつながったという感じです。また、昨年よりがんの手術や抗がん剤の治療を続けてきた事は、自分にとって大きな気づきを得る貴重な経験となりました。

日々起こる日常での出来事、特にマイナスと思われる事象について、ただ悲観的になるのか、もしくはそこから何か学ぼうとするのか。捉え方で人生大きく違ってくると思います。

一見マイナスと思われる事の方が、収穫は大きいですね!



4.      これから起業しようと思っている女性に一言お願いします。


ひとくちに起業といっても、職種や規模などにより大きく異なってきますが、共通して言える事は、「自分で決められる」「自分が責任をとる」「完全なお休みはない」

といったところでしょうか。自分の裁量でなんでもできる事はなかなか楽しいですよ。ただ

覚悟は必要です。事業の規模が大きくなればなるほど比例して責任も大きくなります。これまでも女性起業家として『女性がキラキラ輝くために』という趣旨の取材などを受けることが度々ありました。活躍している女性に「輝く」という形容詞がつくことが多いなと感じます。確かに多くの女性起業家の方々は本当にキラキラ輝いていらっしゃる印象があります。

なぜ輝いてみえるのか?

光が光であるためには闇が必要であるように、一見華やかで苦労とは無縁のように映っている女性起業家の方々も、実は日々難しい課題に向き合い地道な努力を怠っていません。

表面的なものだけで判断することなく、本当にご自分がやりたい!と思う気持ちと情熱を大切に取り組んでいけば道は開けると思います。



女性は男性と違い、「子供を産む」という選択肢もあります。また家庭との両立というハードルも。男性の起業家が家庭との両立や育児に悩む・・・今の日本ではほとんど聞かないですよね。むしろ起業して頑張る夫を妻が支えてくれるという、家庭は起業する夫のバックアップ的な要素が強い。(ちょっと記載の仕方が難しいかもですが)女性の方が金銭的に成功するとなかなか家庭がうまくいかないとか、起業家や経営者の間でも、男性優位が当然という感じがまだまだ多くてやりにくさは感じます。

本当に日本はびっくりするくらい遅れています!世の中のこの意識が変わっていけばもっと女性が起業しやすく、そして活躍できる社会になるかと思います。

今の女性起業家の頑張りが社会に必要不可欠だと認識されていけば、世の中の意識を変える原動力のひとつになるかと思うので、頑張らなきゃなと思います。


株式会社 よつばメンテナンス 

代表取締役 黒須 貴子社長



22歳で結婚、専業主婦として育児と介護に携わる。その後介護施設にて朗読などのグループワークを担当しながら、イラストとデザインの勉強をする。その後、国家資格である消防設備士取得、翌年に株式会社よつばメンテナンス設立。現在に至る。消防設備士、防災士。

(受賞歴)

・SAITAMA Smile Womenピッチ 2017優秀賞

・J300 2018特別賞

・EY Winning Women 2018 ファイナリスト




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