ITでの挑戦を人材育成で支える。サポーターズが「技育プロジェクト」で生み出すエンジニア発掘・育成のうねり
弊社は2012年の創業以降、DXのエンジニア不足という状況のもと、エンジニア人口の増加と育成をキャリア支援を通じて行っております。その一環で行っている「技育プロジェクト」は4年目を迎え、初めて対面でイベントを開催するなど、盛況を迎えています。このストーリーでは、「技育プロジェクト」での取り組みについて紹介します。
(株式会社サポーターズ代表・楓)
2030年には人材が80万人不足する見込み。解決の鍵となる「エンジニア新卒採用」
ITエンジニアは今、日本で最も採用が難しい職業です。
転職サイト「doda」が公開する【doda 転職求人倍率レポート(2023年6月)】を見ると、ITエンジニアの求人倍率は、全職種中最高倍率となる約10倍。これは1人の候補者を10社で獲り合っている状況で、採用難易度がかなり高いことが分かります。
(参照:転職求人倍率レポート(2023年6月)-転職サービス「doda」)
また、この人材不足は悪化の一歩を辿るとされています。
平成30年に経済産業省が実施した「IT 人材需給に関する調査」によると、2030年には約80万人のIT人材が不足する可能性があるのだそうです。
(参照:IT 人材需給に関する調査-経済産経省)
この極端な人材不足は、今や大きな社会問題と言っても過言ではありません。最新の「世界デジタル競争力ランキング2022」では日本は29位と世界からも遅れをとっています。
「デジタルで新しい挑戦がしたい!」「イノベーションを起こそう!」となっても担い手がおらず、一歩踏み出すことすらできないという状況が起きています。
さらに少子化によるGDP減少という危機的状況が迫る中、この先ますます世界が発展するカギとなるであろうデジタル領域がこの惨状。かなり厳しい状況にあります。
サポーターズが取り組む「エンジニア採用支援」と「エンジニアキャリア育成」
残念なことにこの危機的状況に対して、ほぼ何もアクションがされていないのが現状です。企業内で「エンジニア採用」への対策は講じられますが「エンジニア不足」への対策は行われることはまずありません。多くは「一企業の採用課題」という短期的な問題として処理されてしまうからです。
国としても、デジタル庁の設立、プログラミング教育必修化など、少しずつ策を講じていますが、一朝一夕で改善されるものではありません。
プログラミングスクールなども増えてはきていますが、社会で求められるレベルのエンジニアを育成するには、なかなかハードルが高いのも現実です。
そこで、サポーターズでは、エンジニア不足という社会課題に対して「エンジニア採用支援」と「エンジニア育成」の2軸から、あらゆる取り組みを行っています。
「エンジニア採用支援」(サービス詳細)は、エンジニアを志す学生と企業をつなぐマッチングサービスです。創業から10年以上ずっと取り組んでおり、これまで約1,000社の新卒エンジニア採用支援、約7万人の学生エンジニアのキャリア支援を行ってまいりました。
しかし、前述の通りエンジニアの求人倍率は約10倍。マッチングを生んでも生んでも、まだ全く足りていません。「畑を耕し、種を蒔き、水を与える」ことからしないといけない、という危機感から4年前に始まったのが「エンジニア育成」の取り組みです。
その名も『技育(ぎいく)プロジェクト』。未来の "技" 術者を "育" てる、学問不問のエンジニアキャリア育成プログラムです。根本的に技術者を増やし、育てる活動を行っています。
未来の「技」術者を「育」てる、『技育プロジェクト』
技育プロジェクトでは、年間を通して150以上ものイベントを開催しています。イベントは大きく分けて4種類に分けられます。
1つめは「技育祭」。国内最大級のエンジニア学生向けテックカンファレンスで、春と夏、年に2回開催されます。2023年度の技育祭では、デジタル大臣の河野太郎さんや元2ちゃんねる管理人のひろゆきさん、メディアアーティストの落合陽一さんをはじめとする業界のキーマンなど、さまざまなゲストや企業に登壇いただきました。それぞれ2日間にわたって多数のトークセッションが行われました。
2つめは「技育展」。アウトプットを展示する、エンジニア学生向けピッチコンテストです。2023年度は地方毎のブロック予選にエントリーされた総勢約180作品のうち、予選を勝ち抜いた60作品が東京大学本郷キャンパス内「伊藤謝恩ホール」等にて開催された決勝大会へ進みました。
3つめは「技育博」。全国からアウトプットを保有する個人・団体が集結する博覧会です。2024年度は2ヶ月に1回の開催を予定しており、定期的にアウトプットを公開する機会を設けることで、本イベントに向けてアウトプットをブラッシュアップすることや、参加者相互でフィードバックを提供し、より高め合うことを目的にしています。
4つめは「技育CAMP」。ハッカソンとアカデミア(技術勉強会)を通して、継続的なインプットとアウトプットの場を提供するスキルアップ支援プラットフォームです。2023年度は初めての試みとして、これまで全てオンライン開催だったところ、全国各地にサポーターズのスタッフが赴き、リアルの場でハッカソンを実施しました。
技育プロジェクトは2023年で4年目を迎えますが、このような変化が起きています。
- 年間でのべ1.5万人が参加するまでの規模に
- 年間でのべ60社が協賛いただけるように
- 技育「祭」は国内最大のテックカンファレンスに成長。河野デジタル大臣、落合陽一さん、ひろゆきさん、東京大学松尾先生など業界のキーマンも登壇
- 技育「博」では全国から100の学生エンジニア団体が集結
- 技育「展」では180チーム、400名が登壇し、自らのプロダクトを世の中に発信
- 技育「CAMP」では年25回のハッカソンを開催。合計のべ2,000名が参加し、約500作品が誕生
少しずつではありますが、確実に未来の "技" 術者を "育" てるプロジェクトが広まりつつあります。
協賛企業様と共に、「畑を耕し、種を蒔き、水を与える」ところからやるのが、サポーターズなりの社会課題解決だと考えています。
動き始めた「うねり」を感じて。日本のエンジニア不足への挑戦は続く
そんな活動を通して、少しずつIT界隈を中心に「うねり」が起き始めているのを感じています。2023年には本プロジェクトが、日本の人事部「HRアワード2023」において人材開発・育成部門優秀賞に選出されました。
同じ課題感をもち、サポーターズの取り組みに協賛いただける企業が増えたことで、技育プロジェクトのイベントは全て学生の参加費は無料、さらにほとんどのイベントで賞金や交通費の支給を実施することができています。
また、金銭面の支援だけではなく、各企業の現役エンジニアによる勉強会の実施や、イベントを通じて直接フィードバックいただける機会も年々増加しています。
近年では、代表の楓が大学で授業をさせていただくという機会もいただくようになりました。「エンジニアのキャリア論」をテーマに、学生のキャリアを支援する目的で4年連続で開講されています。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000045025.html
しかし、まだまだ、ごく一部のアツい想いをもった経営者、採用担当、エンジニア、教育関係者の方々の中の「うねり」にとどまっているのが現状です。
本当の意味で「畑を耕し、種を蒔き、水を与える」ためには、もっと多くの方にこの現状を知ってもらい、関心をもってもらい、1人1人、1社1社がアクションを起こし、日本全体を巻き込むような「うねり」にしていく必要があると思っています。
それは、今エンジニア採用に困っている企業はもちろん、いつか開発を内製化したい、いつかDXで大きな挑戦をしたい、と考えている全ての企業、全てのオトナの共通の課題であり、関心事であってほしいと思っています。
一緒に「うねり」を起こして、「エンジニア不足」という社会課題に挑戦していく仲間が社会全体に増えていくことを願っています。
サポーターズや技育プロジェクトに関することは、下記よりご覧ください。
■「サポーターズ」について
エンジニア学生の3人に1人が利用している、新卒エンジニア採用支援サービス「サポーターズ」に関する情報はこちら
■技育プロジェクトについて
未来の "技" 術者を "育" てる、学問不問のエンジニアキャリア育成プログラム「技育プロジェクト」についてはこちら
https://biz.supporterz.jp/geekpjt/
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