公務員と外資系社員が“仕事ができるとは何か”を考え続け「週1時間のソフトスキルトレーニング」が生まれたストーリー
株式会社EdWorksは「社会人教育を通じて、人的資本を高め企業の競争力強化に貢献する」を目的に2023年にサービス提供を開始した教育ベンチャーです。ソフトスキルに特化した週1時間のトレーニングと個別フォローアップを組み合わせたサービスを提供しています。
今回は市役所に勤めていた元公務員である白﨑さん(左)と外資系企業に勤めていた代表の首藤さん(右)が、なぜ社会人教育ビジネスを始めたのか伺ってみました。
役所での経験から「ソフトスキル」の重要性に気づき、社会人教育ビジネスへ
―公務員と外資系企業というと全く共通点がなさそうですが、なぜ2人は社会人教育ビジネスを始めようと考えたのですか?
白﨑:私と首藤は元々学生時代からの友人で、たまに会って話をしていたんですね。私は役所では10年ほど前から仕事をしていて、業務は事務処理と窓口での市民対応がメインでした。人によって仕事が速くて正確な人もいれば、自分から見ても市民対応がお役所仕事だなと思う人もいて、日々奮闘していました。
首藤:私は国内大手企業と外資系スタートアップに勤めていて、外部企業と関わる仕事をしていました。その中で、仕事で成果を生み出す人には共通点があることに気が付きました。それは、一般的に「ソフトスキル」と呼ばれるスキルを持っていることだったんです。そこで私は社内でソフトスキル育成プロジェクトを立ち上げました。
白崎にも若手のうちからソフトスキルを育成することの大切さについて語った記憶があります。
白﨑:その時初めて「ソフトスキル」という概念を聞いて、まさにこれだ、と感じましたね。仕事ができる職員とそうではない職員を分けるのは、コミュニケーション力や課題解決力、セルフマネジメント力といった「ソフトスキル」があるか、ないかだと。
首藤:私自身もまさか役所でも求められるスキルとは思っていなかったのでびっくりしました。次第に、企業のみならず役所でもソフトスキルの育成に課題を感じているのであれば、これはやらなければいけないなという使命感が湧いてきて、会社設立に至りました。
白﨑:私も首藤の熱意に共感し2023年に役所を辞めて合流しました。
週1時間のトレーニングを2、3か月行うスタイルが学びを身につけられるとして95%以上から支持
―通常の研修会社と異なり、週1時間の研修を2、3か月かけて実施するスタイルだそうですが、なぜこのようなスタイルを取ったのですか?
首藤:これは私と白﨑の経験からです。社会人になっていろいろな研修を受けましたけど、ほとんど記憶に残っている研修ってないんですよね。身についた感覚もありませんでした。
白﨑:実際にビジネスを始める前に調査を行ったんですが、社会人の約8割は自分が受けた研修のことを覚えていないという結果で、「ああ、自分たちだけではなくて良かった(笑)」と思いました。
首藤:しかも、忙しい中で1日、2日研修で時間を取られるってすごいストレスですよね。実際に仕事が終わらないので、研修の間に内職することもしょっちゅうでした。
白﨑:そこで、どういうやり方だったら、受講生が集中して、かつきちんと成長できる枠組みが作れるのか徹底的に議論しました。大量の課題を出すとか、業務レポートを書いてもらうとか。
首藤:最終的には、私が学生時代にやっていた学習塾の経験を参考にしました。学習塾は学校と違って週に1~2回、2時間程度の授業しかないんですよね。それでも志望校合格までの学力をつけさせられるんです。
白﨑:社会人も同じように1回の時間は短くても良いので、1回で終わらせずに何度も繰り返しやることが重要だと考えました。しかも、1時間で終われば、すぐに仕事で実践できますからね。
―ただ、1日研修に慣れている会社からすると毎週受講する研修というのは受け入れにくかったんじゃないですか?
首藤:反応としては大きく2種パターンありました。一つは「仕事が忙しくて研修に行かせられなかったからこれならできる」と最初から肯定的な会社と、「考えはわかったけど、実際にやってみないと反応が分からないよね」と懐疑的な会社ですね。
白﨑:2023年はまずはテスト的に導入してみようという会社の方が多かったです。でも、実際にやってみると受講生の方から1日研修より週1時間を2、3か月かけた方が良かったという声が上がってきたんです。これまでのところ95%以上の受講生が週1時間の研修を支持しています。
首藤:2、3か月支援してから初めて感想が聞けるので、初めはびくびくしていましたが、ITから金融系まで幅広くサービス提供していく中で、業種問わず支持頂けるようになったので、今では自信を持って勧められるようになりました。
白﨑:2、3か月伴走して育成をしていくので、研修開始前と研修後でスキルがどう変化したか、定量的に測定することができるのも大きいです。研修開始前と研修開始後に受講生とその上司の方にスキル測定をして頂くのですが、最後に全体のスキル変化を報告できるのは中期で育成する醍醐味ですね。
企業だけでなく、役所や個人向けサービス展開も
―最後に、今後の展望をお聞かせ頂けますか?
首藤:週1時間、2、3か月かけてソフトスキルを育成していくことができるというのは実証できたと考えています。ですので、今後はこのスタイルをもっと多くの企業に伝えていきたいと考えています。
具体的には、2026年までに300社 への導入を目指します。そして、役所とかにも広げていきたいですね。
白﨑:いまはBtoBのサービスのみ提供していますが、スキルアップをしたいという個人も多いので、個人向けにはe-LearningやMBAとは異なった成長の機会を2024年に提供していきたいと考えています。
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