ガラスびん国内シェア1位の日本山村硝子 植物工場野菜「きらきらベジ」へのこだわりとウィズコロナ時代の取り組み
日本山村硝子株式会社は、弊社植物工場で栽培された複数の野菜を組み合わせたサラダキット きらきらベジ「おためしサラダセット」を発売いたします。
このサラダキットは、新型コロナウィルス感染防止により試食販売が出来ない中、「きらきらベジ」の良さをどのようにアピールしていくかを考えた弊社なりの一つの結論です。
「きらきらベジ」に対する弊社のこだわりとともにそのストーリーを植物工場責任者、販売・生産の各担当がお話しします。
ウィズコロナ時代の新たな取り組み
-きらきらベジ「おためしサラダセット」発売のきっかけについて教えてください。
販売担当者:まず、弊社の植物工場野菜ブランド「きらきらベジ」についてお話しさせてください。
私たち、日本山村硝子では、2015年から植物工場の稼働をスタートしました。その当時はお惣菜やカットサラダの原料として野菜をご利用いただいていました。
その後、阪神百貨店様の店舗リニューアルにあわせ、青果売場で弊社の野菜を販売できるチャンスに恵まれ、2018年5月に「きらきらベジ」ブランドを立ち上げ、それ以来お取り扱いを頂いています。
現在では、百貨店・スーパーを中心にきらきらベジを納入させていただいています。
後ほど詳しくお話しますが、弊社には、他社がすぐ追随できるものはつくらない、という社風があります。
そのため、現在きらきらベジブランドで展開している野菜は、植物工場野菜では一般的なレタスではなく、ケールやクレソン、ホワイトセロリといった、お客様にとってはなじみの薄い野菜ばかりなので、お得意先に採用いただくご提案をすること以上に、店頭に並んだ後、どのようにお客様にアピールするかということが重要です。
これまでは、定期的に試食販売をおこない、お客様にきらきらベジのおいしさをアピールしてきました。ところが、今年に入り新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、店頭での試食販売が禁止となり、私たちにとって、大きなアピールの手段がひとつ無くなりました。
また、試食販売を行うことを前提に検討をいただいていた、新規のお得意先への提案も中断を余儀なくされました。
とにかく試食販売に代わる、きらきらベジをアピールできる策を考えなければならない、その中で企画したのが、このきらきらベジ「おためしサラダセット」だったのです。
ーお客様の「おためしサラダセット」に対する感想はどうでしたか?
販売担当者:最初に既存のお得意先への提案からはじめました。
試食販売に代わるサラダセットという商品コンセプトについては、ご理解をいただけて、高く評価していただけると感じています。
実際に「おためしサラダセット」の採用を決定され、きらきらベジのラインアップを広げられたお得意先もあります。
きらきらベジの各商品は、植物工場で作られる野菜なので、普通の野菜と比べると若干高めの価格設定となっているのですが、この「おためしサラダセット」は、お客様にまず手に取っていただきたいと考えたので、店頭で100円前後で販売いただける、思い切った価格設定にしました。
ぜひ、「おためしサラダセット」をきっかけとして、一人でも多くのお客様にきらきらベジをお楽しみいただけたらと思います。
-「おためしサラダセット」は複数の野菜を組み合わせた商品ですが、商品企画や生産面で苦労した点はありますか?
生産担当者:この商品のターゲットとなるお客様は、おそらく初めてきらきらベジというブランドを目にして、そして、召し上がる方だと思うんです。そういったお客様に、ご満足いただけるボリュームや見た目を、目標価格の中でどのように実現するかという点に悩みました。
まずは美味しさを実感してもらえるように、食べやすさが長所であるケールと、風味に特徴があるクレソンやセロリの風味のバランスを重視しました。
加えて、まず手に取っていただくためには見た目も大切であると考え、ホワイトセロリの茎の白色や、ケールの葉色の濃淡や形状が活かせる色合いのバランスも重要と考えました。
味と見た目を両立できる組み合わせを見つけ出す作業は試行錯誤の繰り返しでしたね。
製品化の工程は2020年3月に発売した、「おいしさまるごと いろいろサラダ」の方法を参考に実施することができました。
最終的には「きらきらベジ」シリーズを知ってもらい、おいしく、楽しんでいただける商品開発が出来たと感じています。
国内トップシェア ガラスびんメーカーの植物事業への挑戦
-さて、基本的なところをお伺いします。日本山村硝子はガラスびんの国内トップシェアメーカーとして知られていますが、植物工場を運営するきっかけは何だったのですか?
植物工場責任者:弊社は、ガラスびんの国内シェアの約40%を持つトップメーカーです。ガラスびん以外にも飲料用プラスチックキャップや、粉末ガラスなどの最先端のガラス素材、ガラスびん関連設備の製造販売を行っています。
新規事業については、既存事業と異なる分野で検討を進めていました。その方向性は「安心・安全」「環境」「サステナブル」。
その中で立ち上がった新規事業の一つが植物工場事業だったのです。
-工場野菜の研究開発を開始したのは2007年、きらきらベジを発売したのが2018年。研究開発の期間が非常に長かったのですね。
植物工場責任者:最初にお話ししましたが、弊社には、だれでも出来るものは作らないという、メーカーとしてのこだわりがあります。
納得するまでじっくりと研究開発に時間をかけてきましたので、弊社独自のノウハウをいくつも身に付けることが出来ました。
例えば、植物が育つのに必要な光を照射するLED照明は、照明メーカーと共同開発して、弊社独自のものを作り上げてきましたし、それを使った植物栽培のノウハウも蓄積してきました。また、さまざまな植物の栽培にもチャレンジしていて、これまでに栽培した植物は370品種を超えます。
その結果、例えば弊社のサラダケールでは、苦みをおさえ、やわらかく食べやすい食感を実現しました。その名の通り、生で食べていただけるケールとして、高い評価を頂いています。私たちの自信作です。
ー植物工場を建設したのが2015年、きらきらベジの発売までに約3年かかりました。
植物工場責任者:先ほどお話しした通り、研究開発にしっかりと時間をかけ、これなら勝負できると植物工場を建設したのが、2015年でした。植物工場立ち上げ当初から風味も良く、お客様から要求される品質も十分クリアできる野菜を栽培出来ていたと自負しています。ただ、私たち日本山村硝子は、これまでB to Cのビジネスを立ち上げたことが無く、そこにハードルを感じていました。
ただ、ご縁があり、阪神百貨店様で当社の野菜をご検討いただき、強く私たちの背中を押してもらいましたので、社内でもきらきらベジでのB to Cビジネスにチャレンジしてみようという機運が高まりました。
確かに3年かかりましたが、一番良いタイミングだったと思っています。
販売担当者:現在は、関西地区を中心とした百貨店やスーパーを中心にお得意先が徐々に増えてきています。また、今年からはネットショップを立ち上げ、お近くに取扱店が無い方でも、きらきらベジをお求めいただけるようにしました。
とはいえ、首都圏でのきらきらベジをお取り扱いいただいているお店が少ないので、首都圏のお店で気軽にお求めいただけるようにしたいですね。
これからのきらきらベジが目指す方向性
ー今後、きらきらベジのラインアップについてどのようにお考えですか?
生産担当者:まずは、栄養成分が豊富であるといった、高付加価値野菜の商品化を進めたいと思います。
たとえば、ケールは葉野菜の女王とよばれるほど、栄養豊富な野菜です。
弊社では、独自のノウハウでその栄養成分を高め、栄養価の高い野菜を一年中、販売することを可能にしました。
その結果の一つが、機能性表示食品「ぎゅっとルテイン きらきらケール」です。ブルーライトなどから目を守る成分「ルテイン」を豊富に含んでおり、植物工場の青果としては初めて機能性表示食品の届出が受理されたものです。
また、サラダケールもビタミンCを豊富に含んでおり、栄養機能食品として販売しています。「ビタミンCたっぷり!」と明記されているので、店頭で目を引きますね。
これからも野菜のいろいろな栄養成分に着目して、みなさんの生活をサポートできるような栄養価の高い野菜の研究開発を進めていきたいと思っています。
また、きらきらベジのもう一つの柱である、複数の野菜を組み合わせたサラダキットのラインアップを増やしたいと考えています。
健康志向が高まる中、手軽に新鮮な生野菜を食べられるというサラダキットのニーズは高まるものと予測しています。
2020年3月に、サラダキット「おいしさまるごと いろいろサラダ」を発売いたしました。彩り鮮やかな4色の野菜がセットになっていて、簡単にボリュームのあるサラダを作ることができるので、ご好評をいただいています。
これまで、いろんな野菜を栽培してきたノウハウが弊社にはあるので、いろいろな組み合わせを考えて、皆さんを驚かせるようなサラダキットを発売出来たらいいな、と思っています。
きらきらベジ ネットショップ https://www.kiravege.jp/
きらきらベジを使ったレシピはこちら
https://www.yamamura.co.jp/kirakiravege/recipe/index.html
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