ホスピタリティと共に。里山の大自然と文化が味わえる全サイトウッドデッキの「喜多川キャンピングベース」をオープンした支配人の奮闘記
ぶな総合企画株式会社は、喜多川キャンピングベースの運営を事業としています。埼玉県飯能市吾野(あがの)に2020年6月にオープンした自然の地形を活かした全サイトウッドデッキのオートキャンプ場。支配人である合田忠功が長年勤めてきた宿泊業の経験を活かし、里山の大自然を味わうだけでなく、人々のふれあいや地域の活性を念頭にオープン当初からホスピタリティの充実と地元事業者とのコラボレーションに力を注ぎ続けています。
2020年4月にプレオープンを目指したものの、コロナ禍という未曽有の事態に見舞われ、政府による緊急事態宣言の発令を受けプレオープンの延期を余儀なくされましたが、その2か月後となる6月に念願のプレオープンを迎えた喜多川キャンピングベース。
そんな波乱万丈の幕開けとなったキャンプ場と支配人 合田忠功の4年間に渡る奮闘秘話をお伝えします。
飯能市吾野に移住を決意。ウッドデッキからなるキャンプ場をプレオープン
当時、宿泊業の支配人として勤めていた私に、取引先であった森田社長(現ぶな総合企画(株)代表取締役)が、「過疎が進む飯能市吾野(あがの)に全サイト張り出したウッドデッキからなるキャンプ場を作り、この生まれ育った地域を盛り上げていきたい。」と熱い想いを語ってくれたことに大きく共感した私は、積み重ねてきた前職を辞め、この地に移住する決意をしました。
そしてオープンを迎えるまではおおよそ1年半ほどありましたが、真夏の灼熱のなかでウッドデッキになる木材へ防腐剤塗料を丹念に塗り込んだり、ブッシュクラフトやネイチャーゲームなどの講習会への参加、そのほか話題になっていたキャンプ場の視察なども行いながら、料金の設定や備品の用意、パンフレットなどの発注業務など山ほどやるべきことがありましたから、スタッフと2人だけで迎えたプレオープンの感動はひとしおでした。
快適に過ごせるウッドデッキのサイトを使うために!奔走しながらようやく開発した、専用ペグ
斜面から張り出したウッドデッキのサイトは雨の日は汚れず、夏の暑い日は熱い空気がこもりにくい特徴があり、一般的な芝や土のサイトと比較して快適に過ごせるサイトではあるのですが、地面に打ち込みテントを固定する標準ペグが使用できない問題がありました。
どうすれば地面に打ち込むペグと同じように強い強度で固定することができるのか、近くのホームセンターへ出かけては部材を買い込み、地元の鉄工所へ駆け込んで「これとこれを溶接してください!」と無理なお願いを繰り返して、ようやく品質や強度ともに納得できる専用ペグを開発することができました。この専用ペグは現在も無料で貸し出してご活用いただいております。
オープン当初から欠かさない、1日3回のサイトの見回り。ホスピタリティ溢れるキャンプ場
私の移住先はキャンプ場に歩いてもいける距離にあります。それは何かあったときにいつでもすぐに駆け付けられるようにするためです。前職で私は「ホスピタリティ」と言われる「思いやりの心」を学びました。
そうして、キャンプ場をオープンしてから私が一貫して行っているのが1日3回のサイト見回りです。
サイトに電気を点ける夕方時、センターハウスを閉める夜時、そして翌朝に各サイトを見回り、困っていることはないか、無事テントを立てられているか、火の始末は大丈夫か、などできる限りお客様へお声がけをするようにしています。もちろんチェックインの受付もできる限り私が行って注意事項など丁寧にご説明しています。
その甲斐あってか、お客様からはとても安心して楽しめるキャンプ場とたくさんの評価を頂戴し、ご利用のマナーも良く、皆様の心遣いがあふれるキャンプ場になっています。
「ゆず胡椒」「鹿角アクセサリー」「ジビエ肉」地域オリジナルの商品も
飯能市吾野地区は古くから柚子の栽培も盛んであり、キャンプ場近くの耕作放棄地となっていた柚子畑を借り受け、オープン2年目から収穫した柚子を使った「ゆず胡椒」をオリジナル商品化しました。
キャンプで楽しむバーベキューやうどん、鍋などにもぴったり合いますので、ぜひお手に取ってみてください。
この地域は害獣による農作物の甚大な被害も多く、シカやイノシシなどが有害駆除されています。
駆除された害獣の多くは焼却処分されておりましたが、私が考える「生命(いのち)あるものを慈しみ、敬い、尊ぶこと」そういった思いを込めて、私が製作したシカ角を使ったアクセサリーなども販売しています。
最近キャンプ場の近くに同じような思いを持った方々が立ち上げた食品衛生法に基づくジビエ肉専門の食肉処理施設が開設されたこともあり、シカやイノシシの冷凍加工肉をキャンプ場でも取り扱うようになりました。
食べやすいようにスライス加工もされていますので、ぜひキャンプでもご賞味ください。
”お客様とお酒を楽しみたい”念願だったもう1つの願い
前述した「ホスピタリティ」は、私がオープン当初から念頭に置いた取り組みではありましたが、実は私にはもう1つ秘かに願っていたある想いがありました。
それは「お客様と一緒にお酒を楽しむこと!」です。
オープン後、ホスピタリティの一環で、当時キャンプ場としては珍しい公式YouTubeチャンネルを立ち上げ、キャンプ場の情報発信や、地域の情報発信などを行って参りましたが、そのチャンネル内で、私の休日の過ごし方としてお酒を楽しみながらこのキャンプ場に懸ける想いを熱く語った動画が、ありがたいことにご視聴いただいた皆様に大変好評をいただけたこともあって、私のもう1つの秘かな願いであったキャンプ場でお酒を一緒に楽しめる場「合田’s Bar(ゴーダーズ・バー)」をセンターハウスの前に出すことになりました。
ご提供するお酒にもこだわりを持っていたので、地元飯能にあるカールバーンにオリジナルビールの製造を依頼し、その完成した喜多川オリジナルのゆずビールと、ジャパニーズ・ウイスキーとして大変人気がある隣町の秩父で製造されたイチローズモルトをメインにご提供しております。お越しの際はぜひ一緒に楽しみましょう!
イベントやパックサービスも充実。オープンした6月6日には周年イベントも
コロナ禍には多忙を極めておられた医療従事者の方々に、少しでも癒しと楽しみを感じてもらいたく、格安の「医療従事者プラン」をご提供しておりましたが、同じようにソロキャンパー向けには生ビールが付いた「二輪・徒歩パック」や、焚き火好きの方向けには存分に焚き火が楽しめるよう薪カゴがセットになった「焚き火パック」などシーズンによって様々なパックサービスをご提供しております。
月に1度、音楽のミニライブや各サイトでも楽しめる「音楽の日」や、女性が安心して宿泊できる「女性限定プラン」などもご用意しております。
そして年に1回限りとはなりますが、喜多川キャンピングベースがオープンした6月6日はゲストをお呼びしてのトークショーや参加者全員が楽しめる「周年イベント」、12月24日のクリスマスにはサイトをステージに見立てた音楽ライブとプレゼント企画が楽しめる「クリスマスイベント」も行っています。地元のキッチンカーなども来てもらってお食事やお酒も存分に楽しめるようになっています。
飯能市の自然や文化を伝えたい。思いやりの心でお客様を迎えたい
いつか喜多川キャンピングベースの構想を熱く語ってくれた代表取締役の森田社長が言った「この生まれ育った地域を盛り上げていきたい。」という言葉を胸に、地域の活性化に取り組んでいる「飯能市エコツーリズム」と共に、この地域の自然や文化をより多くの皆様にお伝えしていけるように私も頑張っていきたいと思っています。
思い起こせば、プレオープンを間近に控えた冬のある日、地元を盛り上げたいと思っている有志らと共に1つになれた初めてのイベント「はんのう里山焚き火フェス」を、これからは飯能市エコツーリズムと、そして参加してくださる皆様と共に実りあるものにしていきたいと思います!
さて、いかがでしたか。最後までお読みいただきありがとうございます。
今は喜多川キャンピングベースのスタッフも増え、その全員が思いやりの心で皆様のキャンプを日々サポートしております。
ぜひ、素敵な自然が溢れている喜多川キャンピングベースにお越しください。心よりお待ちしております!
(関連リンク)
・喜多川キャンピングベース
行動者ストーリー詳細へ
PR TIMES STORYトップへ