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ストーリーの著者は、読者でもあります

日常のセルフケアでより多くの患者さんに寄り添う。学会活動を通じて医療現場への貢献を目指す、第一三共ヘルスケアの新たな挑戦。

著者: 第一三共ヘルスケア株式会社

第一三共ヘルスケアでは、学会や医療機関での説明会を通じて、医師や看護師、その先の患者さんに向けて、自社のスキンケアやオーラルケア製品、日常のセルフケア方法の紹介など、製品を通じたQOL向上への貢献を目指す活動を行っている。

なぜ、このような取り組みを始めたのか、さらに具体的な活動内容、活動を進める上での苦労や信念などを、メディカル担当の橋爪と中川に聞いた。



―がんや糖尿病などで困っている多くの方へ。スキンケアやオーラルケアで貢献するため学会活動を開始

スキンケアやオーラルケア製品は、医薬品とは異なり医療機関や医師との接点が少ない。そこで、関係性構築のために始めたのが学会活動。会場に展示ブースを設置し、医療従事者への製品紹介を足掛かりに、患者さんにも製品の特性や日常のケア方法を伝えることを目的としている。


橋爪:がんをはじめ、糖尿病の治療や透析を受けている方など、セルフケアに困っている多くの方にスキンケアやオーラルケアの大切さをお伝えできるように工夫して学会活動を行っています。学会では私たちの活動の意義を伝えて、ご賛同いただいた病院には製品サンプルを提供。さらに、製品について触れてもらうための医療従事者向けの説明会や、患者さんに向けたセミナーも開催しています。今年度は患者さんのお悩みに合ったスキンケアやオーラルケア製品の紹介を、これまで以上に多くの学会で行う予定です。


第一三共ヘルスケアでは、敏感肌向けのスキンケア製品や高機能歯周病予防歯みがきなどを取り扱っている。学会活動は、当社製品を通じて患者さんのQOL向上に貢献できることはないか、という想いからスタートした。特に抗がん剤治療中や治療後は皮膚トラブルを抱えることが多く、肌も敏感になることから、スキンケアやUV対策が重要で、敏感肌向けスキンケアブランド「ミノン」が大きく貢献できる。さらに、歯周病に関連する病気を抱える方へのセルフケアとして、歯周病予防ブランドである「クリーンデンタル」も提案できる。そのファーストステップとして、まずは医療従事者に製品を知っていただくことで、製品の良さを知ったうえで患者さんにご紹介いただく機会ができ、日々のケアをサポートできると考えたのだ。


橋爪:スキンケアやオーラルケア製品を病院向けに販売することはできませんが、製品サンプルという形でお渡しすることができれば、患者さんのお役に立つのではないか。そう思い立ち、病院へのアプローチを始めました。


賛同先が徐々に広がり、サンプルの導入を検討している病院に対しては、第一三共グループの病院担当者を伴って訪問し、話を進めていく。


橋爪:製薬会社として今まで築き上げてきた信頼と実績があるので、第一三共の病院担当者に帯同してもらうこともあります。連携することで病院からも安心して説明会などを任せていただいています。



―医療従事者や患者さんの悩みに寄り添って進める活動

医療従事者向けに活動するにあたっては、医療現場の知識や経験を踏まえた活動ができれば、より信頼や納得につながるもの。そのため、一連の活動ではチーム編成が大切なポイントだ。


橋爪:私たちのチームには看護師経験があるスタッフも多く、専門的な知見に基づきサポートしてもらっています。学会活動だけでなく、説明会等は先方にヒアリングをしたうえで、相手のニーズに合わせて企画するなど、多岐にわたります。


専門的な知見を持つメンバーでチームを組むことで、普段なかなか聞くことが難しい医療従事者の声も引き出すこともできているという。


橋爪:元看護師がいると分かると親近感が湧くようで、話がどんどん膨らみます。例えばミノンのUV対策アイテムを実際に塗って試していただいている時に、「実はうちの病院はスキンケアの勉強不足なのよ」といった悩みが話題に上ることも。そういった流れから説明会の実施につながっています。最近も精力的に学会活動を行い、病院での説明会や、がん患者への肌ケアセミナーなども頻繁に行っているという。


中川:最近では一層、学会での活動に力を入れており、3日間の学会でブースに計800人の医療従事者に足を運んでいただいたこともありました。学会をきっかけに説明会や、がん患者さん向けの肌ケアセミナーの開催も増えてきました。今後も活動を拡大し、多くの方に知ってもらい、悩み解決の一助になればと考えています。


病院やクリニックで行うスキンケアの説明会では、敏感肌向けスキンケアブランド「ミノン」が話題になることが多いが、会話のなかで何気なく触れた製品が、悩み解決の糸口になることもある。


橋爪:「ミノン やさしく洗う弱酸性タオル」の紹介をしたときに、「もっと早く知りたかった!」と仰っていただいことが意外でした。皮膚を保護するために「摩擦の原因となるボディタオルは使いたくない」という方が多いため、タオルの使用を勧めるとだいぶ驚かれます。一方でタオルを使わないと、看護師さんたちが「落ちにくい」と悩んでいるワセリン等は十分に落とすことができません。そのジレンマに対し、「肌への摩擦を極力おさえ、なめらかな肌ざわりなので敏感肌でも使える」「軟膏やワセリンなどの硬い油分も強くこすらずに落とせる」という製品特長がぴったりはまるようで、「魔法のようなタオル」だとお褒めのお言葉をいただいたこともあります。



―正解がわからないゼロからの挑戦。参加者からの前向きな声が大きな励みに

始めてから間もない取り組みであるため、困難や苦労も多い。


中川:とくに大変だと感じるのは、学術知識の習得です。私たちの活動は、対象者が医療従事者ですから、学会でブースを出展する時には、スキンケアやオーラルケアはもちろん、その他関連する幅広い専門知識を習得しなくてはなりません。学会前にはさまざまな文献に目を通すなど、日々勉強しています。


橋爪:説明会では看護師の方々から「男性の患者さんがスキンケアをしてくれない」という声がよく聞かれます。初めの頃、そのような時の対応に苦慮していましたが、最近では私自身の体験談を話すようにしています。私もそうですが、中高年の男性の多くはスキンケアの経験がありません。ですから、最初の一歩を踏み出せるかがカギになります。1日1回だけでも保湿剤を塗ってもらうなど「まずは、きっかけをつくることが大事」と話しています。


学会の展示ブースに立ち寄った医療従事者からは大きな反響があるようだが、具体的にはどのような声が届いているのだろうか。


中川:スキンケア関連の学会では、展示ブースで「ミノン全身保湿ミルク(販売名:DSミルクz)/クリーム(販売名:DSクリームz)(いずれも医薬部外品)」の製品説明と、実際に製品を展示してお試しいただけるようにしており、気に入ってくださった医師や看護師の方々がたくさんいらっしゃいます。「ぜひ製品サンプルを配ってみたいので送ってください」、「看護師向けの説明会を開催してください」といった前向きなお声は、私たちの大きな励みになっています



―活動方針は「何にでもチャレンジする!」。活動規模や範囲を広げ、医療現場への貢献を目指す

学会活動、医療従事者向け説明会、患者さん向けセミナーともに回数を重ねるごとに洗練され、活動の幅も広がりつつあり、今後の取り組みにも大きな期待が寄せられる。


橋爪:私自身、この活動は積極的に進めるべきだと考えていて学会活動や説明会も回数を増やして規模を大きくしていきたいと考えています。そうすることで多くの医療従事者や患者さんの助けにつながると確信しています。今後さらに全国に活動範囲を広げていくことが目標です。


中川:スキンケアだけでなく、オーラルケアの領域でも、歯科学会へのブース出展をベースに歯周病に関連するさまざまな学会に出展します。さまざまな取り組みを推進する中、感謝のお言葉も届いていて、患者さんのQOL向上にダイレクトにつながる活動を行っている、と実感しています。現在の活動方針は「何にでもチャレンジする!」なので、これからも新たな取り組みを模索して活動の幅を広げ、医療現場に貢献していきたいと思います。





<関連情報>

◆はだカレッジについて

第一三共ヘルスケアが運営するがん患者さんの皮膚ケア情報サイト「はだカレッジ」。

がん患者さんとそのご家族ならびに医療従事者の方々に役立つ情報を掲載しています。

URL: https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_hada-college/


◆第一三共ヘルスケア株式会社について

第一三共ヘルスケアは、第一三共グループ※の企業理念にある「多様な医療ニーズに応える医薬品を提供する」という考えのもと、生活者自ら選択し、購入できるOTC医薬品の事業を展開しています。

現在、OTC医薬品にとどまらず、機能性スキンケア・オーラルケア・食品へと事業領域を拡張し、コーポレートスローガン「Fit for You 健やかなライフスタイルをつくるパートナーへ」を掲げ、その実現に向けて取り組んでいます。

こうした事業を通じて、自分自身で健康を守り対処する「セルフケア」を推進し、誰もがより健康で美しくあり続けることのできる社会の実現に貢献します。


※ 第一三共グループは、イノベーティブ医薬品(新薬)・ワクチン・OTC医薬品の事業を展開しています




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