誰でも簡単に、本格的な取扱説明書が作れる—取扱説明書作成システムAIS（アイス）の誕生秘話

株式会社アイテック（東京都新宿区）は、1998年設立の輸入家電の開発販売を行っている事業者です。アイテックの商品企画開発の中長年取り組んできた経験から、多くの企業が直面している「取扱説明書」作成の困難さに気づきました。

多種多様の製品に対して、個別にその商品の特性を理解し消費者の安全警告を表記したり、複雑な規制や法律に準拠しなければならず、特に中小企業にとって、その作業は非常に手間とコストがかかるものでした。

ここに大きなビジネスチャンスがあると感じ、アイテックは新しいソリューションの開発に乗り出しました。それが「取扱説明書作成システムAIS」です。

1. ビジネスの簡易化に挑む

私たちは、家電市場において法律に準拠した取扱説明書を作成するための労力とコストがどれほど大きいかを目の当たりにしてきました。

製品を販売するためには、PL法（製造物責任法）、電気安全法、家庭用品品質表示法、景品表示法、薬事法、リサイクル法、計量法、フロン排出抑制法など、個々の製品に合わせて、さまざまな法律に適合した情報を提供しなければなりません。

また、製品単体の特性、形状や機能から消費者の安全のために、ユーザー注意喚起をする必要もあり、取扱説明書を作成するにも多くの専門的知識を求められます。

さらに、これらを理解した上で、取扱説明書を消費者が見やすいようにデザイナーが取扱説明書のデザインを行う必要があります。

それは決して容易な作業ではなく非常に多くの時間やコストをかけて取扱説明書を作成していました。

AISは、ユーザーが必要とする情報を簡単に入力するだけで、製品に合わせた法律情報やユーザー注意喚起情報を自動的に生成します。

これにより、取扱説明書作成に関する負担を大幅に軽減し、多くのコスト削減のできる環境を提供することが可能になりました。

2.ユーザー視点での設計

AISの開発プロセスは、徹底的にユーザーの視点から設計し「システムが難しいと感じさせないこと」を徹底しました。AISは、視覚的にわかりやすいインターフェースを採用し、ユーザーが直感的に操作できるよう工夫されています。また、システム開発に至り、取扱説明書作成の煩雑さや、専門的な知識の不足が障壁になっている事も把握しており、誰でも気軽に使えることを重視した設計になっており、テンプレートを活用することで、ユーザーがより効率的に作業を進められるようにしています。

このAISを採用することで取扱説明書作成に伴う外注コストの低減、時間ロスや完成データの校正に掛かる面倒を大きく削減することが可能になりました。

3. 輸入家電の経験がAISに生きる

株式会社アイテックは中国での家電輸入事業を通じて、外国との連携や高品質な製品提供のためのノウハウを培ってきました。この経験を活かし、新たにベトナムで現地での採用を行うことで、システム開発事業を2022年より開始しています。

ベトナムを選んだ理由としては、システムソフトウェア開発を国家戦略として推進し、優秀な若手エンジニアが多数存在しているからです。この環境を利用し、コストを抑えつつ高品質な「取扱説明書システムAIS」を開発・提供することが可能になりました。結果、AISはリーズナブルな価格かつ、輸入家電開発事業者観点から開発されているために、今後、家電開発にAISが活躍することを期待しています。

3. 就労支援としての役割も

AISは誰でも簡単に使えることから、障がい者の自立や就業のチャンスを提供する支援活動でもあると考えています。障がい者の方々が実際に取扱説明書を作成する仕事に取り組むことができるツールであり、就労支援施設や就業施設で活用される事で彼らが実際の仕事のスキルを身につけ、自信を持って働ける環境を提供できればと考えています。

4. AISがもたらす未来

AISは、単に取扱説明書を自動生成するだけでなく、クラウド上で製品情報を一元管理し、アップデートや修正も容易に行えるプラットフォームを提供します。AISの目標は、お客様がより迅速に市場に製品を投入し、ビジネスの成長を支援することです。

「取扱説明書作成システムAIS」は、アイテックの技術力と市場への深い理解を基に開発された、全く新しいソリューションです。これからも、私たちはAISを通じて、製品を売る側も使う側も、双方にとってより良い未来を創造していきます。

AISシステムは株式会社アイテックが開発した家電用の取扱説明書を自動で作成できるシステムツールです。