医療機関専用ヒト幹細胞培養液『RemyStem-EX』
2012年よりヒト幹細胞培養液を日本に初めて導入して以来、提供を続けている私共アンチエイジング株式会社(本社:東京都港区南青山)は、2024年5月より、医療機関向けにヒト幹細胞培養液の化粧品原料『RemyStem-EX』の供給を行っています。
通常弊社の化粧品原料は最低でも1kgのプラスティックボトルで提供していますが、『RemyStem-EX』は3mlの容量のバイアル瓶で提供される、非常に特殊な化粧品原料です。これは医療機関専用であるがゆえの商品形態であり、同製品がどのような経緯で開発されたのか紹介いたします。
院内調剤用化粧品原料『RemyStem-EX』
院内調剤化粧品
皮膚科や美容関連のクリニックには、院内調剤化粧品というカテゴリーがあります。院内調剤化粧品とは、医師の処方のもとにクリニック内で調剤、つまりは製造される化粧品のことです。トレチノインやハイドロキノンなどを用いた強力な美白用化粧品や、アトピー性皮膚炎や敏感肌の患者向けに防腐剤などの使用を極力控えた穏やかなスキンケア用品など、市販の化粧品とは異なる配合になっています。
『RemyStem-EX』はこうした院内調剤化粧品のための原料として、通常の化粧品原料に配合されている防腐補助剤を一切使用していません。ヒト幹細胞培養液が85%を占め、そこに医療用としての使用に耐えうるよう濃縮したエクソソームを15%添加しただけの非常にシンプルな構成になっています。こうした構成は、医療機関だからこそ行える無菌操作を前提になっています。特殊な化粧品原料である『RemyStem-EX』の仕様が決定した裏には、私共の原料にいち早く注目してくれた医師のアドバイスがありました。それが青山ヒフ科クリニックの亀山孝一郎院長です。
青山ヒフ科クリニック 亀山孝一郎院長
青山ヒフ科クリニック
皮膚に対してのビタミンCの研究で知られ、美容皮膚科の草分けである亀山院長。様々な場面で目にするヒト幹細胞培養液やエクソソームについて、本当に効くのか?危険ではないのか?どのような可能性があるのか?という皮膚科医としての疑問を持ち、積極的な情報収集を行っていました。
ご自身の研究の経験から、効果はあると感じながらも、化粧品メーカーのサイトや資料などを確認していくと、非常に怪しく見える情報が多かったそうです。製品の濃度について開示されていなかったり、明らかに薬機法を無視した情報が記載されていたりと信頼できそうなブランドは数えるほどしかありませんでした。
そこで実際はどうなのかということを調べるために、化粧品の展示会などでヒト幹細胞培養液の化粧品や原料の資料を収集し、比較的信用できそうな3社から製品のサンプルを取り寄せたそうです。そのサンプルを用いて予備試験を行いました。同意を得た健康な人の皮膚へエレクトロポレーションで導入して、肌のハリを評価項目にしたそうです。その結果、弊社の原料を用いた『BMS Laboratory Facial』が最も肌のハリが感じられたそうです。
しかしその一方で少数の対象者で毛穴が開くケースがありました。この結果に対し亀山院長は、幹細胞の働きを踏まえ1つの仮説を立てました。幹細胞が創傷治癒を行う際に一度炎症を惹起した後、過剰な炎症を抑えるという過程を辿るため 、ヒト幹細胞培養液にも炎症を惹起するようなサイトカインが含まれているという仮説です。その仮説に対して、炎症を抑える効果が高いと考えられる ヒト幹細胞のエクソソームの量を増やしたら良いのではないかと考えました。
そこで弊社の原料ラインナップでエクソソームの含有量が最も多い『ハイブリッドエクソソームRemyEV-3』を試したところ、期待どおり毛穴の拡大は認められず、肌の明度が上昇したのみならず肌のハリも『BMS Laboratory Facial』よりも増加しました 。この結果を受け、青山ヒフ科クリニックでは、エクソソームの含有率が高い原料をオリジナルで調合した導入剤のエレクトロポレーション施術を開発しました。
BMS Laboratory
アンチエイジング株式会社はヒト幹細胞培養液の原料供給サプライヤーですが、2021年に別会社バイオべリューション株式会社を設立し、医療機関向けにヒト幹細胞培養液化粧品の供給を開始しました。近年、医療機関のPB化粧品に原料供給を行うことが増加してきたため、その需要に応えるための会社設立でした。そのバイオべリューション株式会社の主力商品が『BMS』ブランドです。
『BMS』はホームケア用の化粧品と、クリニック施術に用いる『BMS Laboratory Facial』に代表される導入美容液から構成されているブランドです。同製品は5ml容量のバイアル瓶で供給されており、エレクトロポレーションなどに使用されています。ヒト幹細胞培養液の含有量が95%で、ビタミンC誘導体やグルタチオン、ヒアルロン酸などフェイシャルの施術に適した原料を配合し、濃縮エクソソームを1%後添加して『ヒト脂肪由来間葉系細胞エクソソーム』が全成分に表示できるようになっています。ほとんど全てが機能性成分で構成されており、クリニックの使用にも十分応えることのできる導入美容液として開発されました。
ただ、クリニック施術用とはいえ、防腐補助剤として1,2-ヘキサンジオールが含まれています。
クリニック専用導入美容液『BMS Laboratory Facial』
医療用ヒト幹細胞培養液、エクソソーム原料『RemyStem-EX』
青山ヒフ科クリニックでは、『BMS Laboratory Facial』と『RemyEV-3』を施術に導入してきましたが、亀山院長は防腐補助剤無添加な原料の必要性を感じていました。アンチエイジング株式会社にもいくつかの医療機関からの無添加のヒト幹細胞培養液の要望が寄せられていました。
通常の化粧品原料についての知識は十分な弊社ですが、医療機関向けの特殊な原料について仕様を決めかねていたところに、亀山院長から『RemyEV-3』で十分な手応えを感じているので、無添加のヒト幹細胞培養液に『RemyEV-3』同様、濃縮エクソソーム15%添加で良いのではないか、というアドバイスをいただきました。
ここから『RemyStem-EX』の仕様が決定し、成長因子やエクソソーム量の確認、細胞増殖などの試験を通じ医療機関においても十分に期待に応えられることがわかりました。加えて亀山院長の協力もあって、想定よりも短期間で上市することができました。
現在、同製品は先述した院内調剤化粧品の原料として使用される他、エレクトロポレーションに使用される独自の導入美容液の原料としてなど、様々な用途で医療機関において使用されています。
ヒト幹細胞培養上清液やエクソソームが医療機関に提供される際には、多くは研究用試薬として提供されます。研究用試薬というのは、薬という文字が入っているので誤解を受けやすいですが医薬品とは異なり、製造や販売について全く規制のない物です。
一方で『RemyStem-EX』は、化粧品原料として提供されているので、化粧品原料としてのSDS(安全性データシート)、COA(試験成績書)、などが添付され、製造についてはウイルスや細菌などのチェックが各段階で行われています。加えて、従来からのアンチエイジング株式会社のヒト幹細胞培養液の特徴である、ホルモンや抗生物質を使用していないことや、遺伝毒性や感作性など安全性試験9項目の試験をクリアした化粧品原料となっており、医療機関としても安心して使用できる物となっています。
医療機関専用の化粧品原料という特殊な用途のヒト幹細胞培養液『RemyStem-EX』ですが、貴重な医師のアドバイスを得て開発され、医療機関というこれまでとは違った販路でも十分に期待に応えられる製品となりました。同製品の開発にご協力いただいた故亀山孝一郎先生には謹んで心より哀悼の意を表します。
■本件についてのお問い合わせアンチエイジング株式会社
〒107-0062 東京都港区南青山3-4-6 AOYAMA346
電話:03-3478-0248
e-mail:info@anti-ageing.co.jp
お問い合わせフォーム:https://www.anti-ageing.co.jp/contact/
https://www.anti-ageing.co.jp/
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