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真の国語を教えて20年 ‐ 学習塾と教育書籍で子どもたちの国語力をはぐくむ言問学舎

著者: 有限会社言問学舎


有限会社言問学舎


言問学舎は、文京区東大前で20年にわたって「真の国語」を教え、読解力=国語力を切り口に子どもたちの学力を向上させて、中学・高校・大学受験にも高い実績をほこる学習塾です。さらに「真の国語」をより広く知っていただき、実践していただくために、国語と文学についての出版事業を営んでおります。


『国語のアクティブラーニング 音読で育てる読解力』は、子どもたちの「真の国語力」をはぐくむために、2019年3月から言問学舎がシリーズとして出版している国語教材です。当初から高学年用(小学5年生以上対象)、中・低学年用(小学2年生~4年生対応)各3巻の合計6巻を刊行する計画としており、今年(2023年)8月に、内容的な完結篇となる最新刊「小学5年生以上対象3」を刊行しました(刊行順としては中・低学年用第3巻の制作を残しております)。この巻には、これからの時代を生きる子どもたちに「真の国語力をはぐくむ」こととともに、大切なことを知って欲しいという願いをこめています。


「真の国語」を教える学習塾、言問学舎。創業からの20年間の道のり


「真の国語」を教えることでみなさまの熱いご支持をいただいている言問学舎の創業は、2003(平成15)年6月1日。先ごろ創業20周年を迎えました。このストーリーでは言問学舎の「真の国語教育」と、それを具現化する教育書籍の出版についてご紹介します。



お子さんの一生の力となる真の国語を、たのしく、ていねいに教えます。



つぶさにお話しすると、単体での旗揚げではなく、少し前に開業していたフランチャイズ塾(個人経営)に「国語と文学の教室 評定(ひょうじょう)塾」を併設し、全体の塾運営にも責任を持つという形でした。翌年には自分たちが集めた全塾生と経営権を引き受けて、全面的に私(小田原漂情)が経営する形となり、2004(平成16)年11月に有限会社言問学舎を設立しています。船出は本郷六丁目、言問通り(通称)沿いの酒屋さんのビルの4階においてでした。新規開塾の定石通り、創業スタッフとともに生徒募集のために文京区内を奔走しました。約4年後の2007年3月に、現在地の西片2丁目12番地に移転しています。当時塾生の数は50名を超えていましたが、一人もやめることなく、ついて来てくれました。移転の理由はビルが取り壊しになったことにあり、ずっと順風満帆の道のりではありませんでした。



国語力を育てる教育関連書籍の刊行


会社設立に際して作成した定款には、設立の目的として次の項目を掲げてありました。


(目  的)

第2条 当会社は、次の事業を営むことを目的とする。

1.児童・生徒対象の学習塾の運営

2.児童・生徒及び成人対象の英語教室の運営

3.その他児童・生徒及び成人対象の各種教室の運営

4.その他の教育事業・文化事業

5.学習教材図書及び教育情報紙・誌の出版販売

6.その他書籍・CD等の出版販売

7.前各号に附帯する一切の業務 

★2023年8月注記(当サイト) 2.及び3.は今後計画にありません。


5.の通り創業当初から教育関連書籍の出版を計画しておりましたが、リーマンショック、東日本大震災、消費税8%への増税の3度の大波を経て、2019年3月から出版を実現し、『国語のアクティブラーニング 音読で育てる読解力』シリーズをメインとして、国語・文学に関する出版をつづけています。今年5月に『スーパー読解「舞姫」』、8月に『国語のアクティブラーニング 音読で育てる読解力 小学5年生以上対象3』を刊行致しました。2点とも、2022年、2023年のApril Dreamで「夢」として語ったものです(2022年は書影イメージのみで、小学5年生以上対象2を7月に刊行しました)。出版および真の国語の具現化を確実に進めております。




・スーパー読解「舞姫」

 2023年5月11日発行

 B5判156ページ 定価1320円(本体価格1200円+税)

 ISBN978-4-9910776-7-8

 ※小田原漂情による『舞姫』全文の現代語訳と全文の音読DVDがついています。




・国語のアクティブラーニング 音読で育てる読解力 小学5年生以上対象3

 2023年8月1日発行

 A4判154ページ 定価2420円(本体価格2200円+税)

 ISBN978-4-9910776-8-5



「真の国語の勉強」とは「表面に書かれている以上のこと」をくみ取る力を育むこと


言問学舎の特長は、「真の国語」を教えることにあります。以前にこのPR TIMESでもお伝えしましたが、言問学舎が考え、実践している「真の国語」とは次のようなものです。


「真の国語の勉強」とは、「知識」や「解き方(答えの見つけ方)」を覚えることではなく、文章を読み、そこから「表面に書かれている以上のこと」をくみ取る力を育むことです。簡潔にまとめると、次のようになります。


・正しい音読をすることで、文章の内容を正しく、深く理解する。


・適切な問いかけで考える手がかりをさし出し、「自分の考え」をまとめさせる(「読解シート」)。


・「読解シート」に書き出したことをもとにして、自分の考えを短い感想文として書き上げる。


この過程で、学習指導要領に書かれている「思考力」・「判断力」・「表現力」が養われます。そして、この勉強を2~3か月つづけたお子さんは、200字詰め原稿用紙3、4枚程度の文章を苦にせず書けるようになるのが標準ですし(小学3、4年生以上)、文章に直接書かれているのでない本質的な内容を読みとる(=「行間」を読みとる)読解力や、大学入学共通テストを代表として増加傾向にある「自分やいろいろな人の考え方」をとらえる力も、しっかり身につけられます。

×

動画 言問学舎の真の国語「音韻について 第一次まとめ」



クラウドファンディング実施中


また、ただいま『国語のアクティブラーニング 音読で育てる読解力 小学5年生以上対象3』をメインのリターン品として、CAMPFIREにてクラウドファンディングを実施中です。あとでご紹介している通り、これまでの巻と同じ音読DVDの制作に加え、スタジオでの歌唱動画撮影や各種許諾にも費用を要しているため、制作費の一部と、「真の国語」をより一層広めていくための資金に充てさせていただく目的によるものです。

★本年(2023年)8月31日まで、本書と真の国語の理念を広めるためのクラウドファンディング「真の国語力をはぐくみ、大切なことを伝える本を広めたい!」を実施中です。応援よろしくお願い申し上げます。                                  https://camp-fire.jp/projects/view/691075?list=projects_fresh

クラウドファンディングご案内



「長崎の鐘」、2023年9月19日までYouTubeで公開


『国語のアクティブラーニング 音読で育てる読解力 小学5年生以上対象3』はシリーズの内容上の完結篇ですから、子どもたちに大切なことを知ってもらうため、広島、長崎に落とされた原爆と、『きけわだつみのこえ』で知られる戦没学徒のことについての文章を書き、掲載しました。


また、それらの文章を書いて掲載した本を出版し、子どもたちに教えるためには、私自身がより深く、真剣に、あの戦争で亡くなられた方々に追悼の思いを捧げる必要があると考えました。そこで私が「長崎の鐘」(サトウハチロー作詞、古関裕而作曲、藤山一郎唄、1949年)と「新しき」(永井隆作詞、藤山一郎作曲、藤山一郎唄)をスタジオで歌い、付属の音読DVDに収録しています。さらに2023年9月19日までの限定ではありますが、同じ動画をYouTube上で公開しています(JASRACおよび日本コロムビア許諾済)。


×

小田原漂情歌唱「長崎の鐘」「新しき」(2023年9月19日まで公開)


  

シリーズを通じて小学生のうちから古典(古文・漢文)の魅力にふれる


また『国語のアクティブラーニング 音読で育てる読解力』では、中・低学年用を含むすべての巻に、古典(古文・漢文)をもとにした物語を1篇ずつ、収載してあります。その内容をご紹介致します。

小学5年生以上対象3    「藤袴胸に刻むの記」(初出『漂情むかしがたり』) 

 原典 古本説話集「真福田丸の事」

小学5年生以上対象2    「願を果たした さる」(初出『漂情むかしがたり』)

 原典 古今著聞集「紀躬高の前身の猿、乙寺にて法華経を尊信礼拝の事」

小学5年生~中学2年生対応1「越の奈由太のものがたり」(書き下ろし)

 原典 十八史略「鶏鳴狗盗」

小学2年生~4年生対応2  「おじぞうさまはここに」(書き下ろし)

 原典 宇治拾遺物語「尼、地蔵を見奉る事」

小学2年生~4年生対応1  「寝たふりをした ちご」(初出『漂情むかしがたり』)

 原典 宇治拾遺物語「児の空寝」


これらの文章を読むことは、もちろん直接「古文の予習」になるわけではありませんが、のちのち古文、漢文を学んでいく上で、「あ、何かむかし読んだことのある話だ」という「ある程度の記憶」が残ってくれれば、国語の勉強の楽しさ、深さに気づいてくれることがあるかも知れません(言うまでもなく、この本で勉強する時点で「楽しい」ものです)。そして、この本の作品でも「古典のエッセンス」を小学生にも通じるようにふんだんに散りばめてありますので、実際に古典を勉強する年齢になった時、「古典らしさ」がつかみやすくなると思われます。それが各巻に1篇、古典を原典とする物語を入れてある狙いです。




・国語のアクティブラーニング 音読で育てる読解力 小学5年生以上対象2

 2022年7月6日発行

 A4判148ページ 定価1980円(本体価格1800円+税)

 ISBN978-4-9910776-6-1




・国語のアクティブラーニング 音読で育てる読解力 小学2年生~4年生対応2 

 2020年8月6日発行

 A4判136ページ 定価1980円(本体価格1800円+税)

 ISBN978-4-9910776-3-0




・国語のアクティブラーニング 音読で育てる読解力 小学2年生~4年生対応1

 2019年6月15日発行

 A4判168ページ 定価1980円(本体価格1800円+税)

 ISBN978-4-9910776-1-6




・国語のアクティブラーニング 音読で育てる読解力 小学5年生~中学2年生対応1  

 2019年3月8日発行

 A4判162ページ 定価1980円(本体価格1800円+税)

 ISBN978-4-9910776-0-9



古文と文学に関する刊行物



・文語文法の総仕上げ 2019年10月25日発行

 B5判48ページ 定価550円(本体価格500円+税)

 ISBN978-4-9910776-2-3

 暗記、暗記の積み重ねで全体像が見えない文語文法(古文の文法)の基本のルールを簡 

 潔に整理してあり、「目からウロコが落ちる」ように、一定以上学習している人の文法 

 理解をたやすくします。発売以来大好評の1冊です。




・たまきはる海のいのちを 

 2021年2月11日発行 

 B6判274ページ 定価1760円(本体価格1600円+税)

 ISBN978-4-9910776-4‐7

 2021年、東日本大震災発生10年の節目にあわせて出版した、震災の犠牲者への追 

 悼と、一部がBRT化して鉄道線としては寸断された「三陸縦貫鉄道」を顕彰する目的で 

 書いた小説です。カラー32ページ、64点の口絵ページに、かつての三陸の貴重な画

 像や、2020年9月の取材時の現況写真などをおさめています。資料としても価値の

 ある1冊です。子どもたちには、生きることの大切さを伝える内容となっています。


 


・歌集 猛禽譚 石井綾乃著 2022年4月27日発行

 A5判220ページ 定価2420円(本体価格2200円+税) 

 ISBN978-4-9910776-5‐4

 結社「短歌人」「歌人舎」で活躍した歌人石井綾乃が、第一歌集『風招ぎ』以来8年ぶ 

 りに刊行した渾身の第二歌集。初期の激しさを意図的に抑えた、抑制のきいたパトスが

 持ち味です。



歌人・作家でもある言問学舎舎主、小田原漂情


永井隆「この子を残して」を音読する


舎主・小田原漂情は、十代後半から短歌を主体として文学の実作をつづけており(三十代半ばからは小説にシフト)、2000年、37歳の時までに歌集4冊、小説2冊など紙の本を合計8冊、出版しておりました。

その間の著作を一点だけご紹介させていただきます。2000年3月に出版した『小説 碓氷峠』は現在も群馬県安中市の碓氷峠鉄道文化むらさんで販売しており、好評をいただいております(近年も毎年、年間10冊前後販売していただいています)。



・小説 碓氷峠 

 2000年2月7日発行画文堂版

 B6判98ページ 定価1100円(本体価格1000円+税)

 ISBN4-87364-119-5


2003年の言問学舎創業後しばらくは、塾の運営、会社設立と経営に忙殺されて休筆を余儀なくされていましたが、2009年から小説の執筆を再開しました。その年、鉄道の雑誌「ノスタルジック トレイン」編集部より依頼を受け、『小説 碓氷峠』の姉妹作である小説「鉄の軋み」を執筆しております(のちにKindle版で出版しました)。

2015年からは電子書籍版(Kindle版)に進出し、2017年までに上記『小説 碓氷峠』を含む小説4点と古典作品を物語化した『漂情むかしがたり』を出版しました。

そして2019年から言問学舎として紙の本を出版、株式会社地方小出版流通センター扱いで全国の書店およびネット書店にて販売をしていただいております。今回の新刊『国語のアクティブラーニング 音読で育てる読解力 小学5年生以上対象3』が、自分で書いて出版した20冊目の本となりました。

短歌を長く書き、結社や歌壇の仲間たちと切磋琢磨した経験により、創業当初から文語文法に精通しており、塾現場での指導・研究の成果を合わせ、2019年の『文語文法の総仕上げ』刊行へとつながっています。また自身が小説を書いていますから、文章の全体に目が届き、表面的な表現にとらわれがちな生徒たちの見落としを的確に見抜いて、文章の本質をとらえる読解力をつける方向へと導くことが可能です。文章を味わうことと高得点を取ることが両立できる根拠がここにあります。もちろん、評論を読み、批評することの経験も豊富ですから、小説・評論(論説文)のいずれをも論理的に教えることができます。

今年5月に刊行した『スーパー読解「舞姫」』は、文語、小説の双方を知悉している立場から、森鷗外の『舞姫』の全体像を読み解き、高校生をはじめとする読者のみなさんに、論理的に内容と文章を理解していただくことができる1冊です。この本できちんと勉強すれば(「スーパー読解シート」でポイントごとに内容を深く掘り下げた上で、精細な記述例を読み込んで、論理的に作品をとらえることができます)、大学受験の論説文の読解力を向上させる大きなきっかけとなるでしょう。



言問学舎は少人数制の塾。学力向上だけでなく「人を育てる」ことを大切に


私は25歳の春、学習参考書の出版社に転職し、その後教育業界ひとすじに生きてまいりました。これまで述べた通り「真の国語」を教えることに、言問学舎創業以来、人生をかけております。また、「文章を味わって読むこと」と「テストで高得点を取ること」は両立しないと言われることが多いようですが(私自身、幾度か直接指摘を受けたことがあります)、それを両立させるのが、言問学舎の強みです。「真の国語」を学びながら、学校のテストや入試本番でも国語で高得点をマークすることができる。その点を評価していただき、塾激戦区の文京区で20年間独自の経営を続けて来ることができたものと自負しております。


「入試での高得点」の具体的な例としては、2016年の東京都立高校一次・分割前期入試共通問題で、得点開示の結果100点満点を取った受験生の実績が挙げられます(小山台高校に合格・進学)。この受験生は都立推薦入試を最初の希望として中3の秋に入塾してくれ、推薦で合格を勝ち取ることはできませんでしたが、当初より一般対策も並行することをご家庭にも了解していただき、本人には「共通問題なら満点を取れるから狙おうね」と話して指導をつづけた結果、見事に本番で満点を取ってくれたものです。

また今ひとつ、得点開示で明らかになっている実績をお話し致します。2017年都立高校推薦入試では、北園高校を受験して、当時250点ずつだった作文で250点中235点、個人面接・集団討論では250点中の250点満点で合格した受験生もいます。この人は小学生の時からいろいろな活動をしていた上に中学校では生徒会長も務めるなど、「面接で満点」を取る下地を十分に持っていましたが、作文指導と並行して、「書く」ことからスタートする面接への対策にも万全を期して、ハイレベルな合格という結果に結びつきました。

 

この2例は都立高校の得点開示という公的な制度で明らかになっている実績ですから、特にご紹介申し上げるものです。開示でない過去問や自己採点レベルでは、私立一般入試のMARCHクラスは8割~9割の正答率を上げる受験生が多くいますし、都立高校一般入試で100点満点の子がいた2016年は、3名全員が90点超、平均94点という結果でした。これらはあくまで代表的な例であります。

一方、「入試」のことですから、全員が合格したのは創業当初の高校受験3年間と、ほか2年ほどで、不本意な結果になった受験生も当然います。そのような局面こそが、塾長の受験指導のもっとも重要な場面と考えていて、最終的な進学先で全力を尽くすようにと語りかけるのが最大の責務である、そのような心構えで毎年の受験に臨んでおります。そして受験生ばかりでなく、勉強・学力向上と合わせて「人を育てる」ことを大きな目標としています。


いずれにせよ、国語を切り口に受験を成功させるのが言問学舎の受験塾としての最大の特長です(もちろん各教科、力量のある講師陣を擁しており、小学生4教科、中・高生5教科に対応しています) 。また都立推薦のところで述べたように、小論文・作文や面接指導にも強く、大学受験の総合選抜・AО入試や公立中高一貫校の適性検査対策にも、力を発揮しています。



塾としての仕組みは、原則教師1対生徒6までの少人数制(中学受験は1対4、国語以外の大学受験は1対3まで)で、一人一人に向き合う綿密な授業に定評があります。またご希望に応じて個別指導の形態をとることも可能です。2023年度の中学1年生の1人は、国語(集団)+数・英個別の組み合わせで、1学期期末テストは英語100点、数学98点を取ってくれました。少人数集団授業の場合も、全体の授業がどんどん進んで行くのではなく、問題を解く時間には一人一人の様子を見て、わからない問題はわかるまできちんと教える体制で、ついていけない生徒を出さず、全員の学力向上を達成できる体制を整えております。


 なりたい大人に、なってほしい。これは創業当初のキャッチフレーズの一つです。この言葉を胸に刻んで、進学、就職に際して自分の夢をかなえてくれた子もいます。真の国語を教える言問学舎は、今も変わらずその思いで、お子さんたちとまっすぐに向き合いつづけています。






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