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人の数だけ、物語がある

子供たちとともに「いきいきと輝きながらサスティナブルな未来を実現するためのヒント」を考える親子でSDGsを楽しく学ぶオンラインファミリーデーに密着

著者: ジョンソンコントロールズ株式会社


新型コロナウイルスの世界的流行で、未来の不確実性が浮き彫りになった昨今。ますます重要視されてきているのが人と人、モノそして世界とのつながりを考え、様々なリスクに耐えうる持続可能で柔軟な世界をいかに創造するかです。こうした課題はまさにSDGs(エスディジーズ/持続可能な開発目標)達成への取り組みそのものです。


SDGsは2030年までに達成すべき17のグローバル目標と169のターゲットで構成された、持続可能な世界を実現するための国際目標で、2015年に国連サミットで採択されました。


ジョンソンコントロールズはビルテクノロジー業界のグローバルリーダーとして、様々な活動を通じて持続可能な世界の実現に取り組んできました。今年のパンデミックは、当社にとってもチャレンジングな環境ですが、SDGsにおいてはむしろ達成に向けた大きなチャンスと捉え、世界中で精力的な取り組みが進められています。


その取り組みの1つとして開催したオンラインファミリーデーの模様を、未来を担う子どもたちの生の声を交えながらお届けします。


仕事への理解を促し、家族の絆を深めるファミリーデー


ジョンソンコントロールズが、従業員とそのご家族を対象として毎年開催しているファミリーデーは今年で10回目を迎えました。日ごろ従業員を支えてくださるご家族に感謝の意を表すほか、職場や仕事内容への理解を通じて家族の絆を深めてもらう目的や、従業員同士がお互いの家族や大切なパートナーの存在を認識することでワークライフバランスを見直す目的もあり、自社のダイバーシティ&インクルージョンを推進するうえで大切なイベントです。


たとえば2019年の東京本社のファミリーデーでは、東京都現代美術館の見学会を実施。空調機械室や中央監視室の見学、クイズなどを通じ、当社のビルオートメーションシステムが美術館の環境維持に貢献していることを知ってもらいました。ほかにも、当社のソリューションを導入いただいている会場でのプロ野球観戦や自社のオフィス見学など、毎年さまざまなプログラムを企画しています。


「ビルテクノロジー」というと、少しとっつきにくい印象を受けるかもしれません。でも実は、私たちのテクノロジーはみなさんの生活のごく身近にあります。『あべのハルカス』『東京ミッドタウン』『表参道ヒルズ』といったランドマークや、オフィスビル、空港、学校、病院などの施設やまちにおいて、人びとが安全・便利・快適に過ごせるように先端技術でサポートする。いわば「スマートで持続可能な未来」を創造することが当社のミッションです。


当社の事業自体がサスティナブルな社会の実現に貢献するものですが、次世代エンジニアのための奨学金の設立、全世界10万人の従業員に対する地球環境保全活動への参加推奨、ダイバーシティ&インクルージョンの推進など、あらゆる側面からよりよい未来の創造を目指しているほか、2025年を目途に達成すべき目標を独自に設定し取り組みを進めています。


そうしたビジョンを従業員やそのご家族と共有し、未来について一緒に考える機会を提供することもまた、私たちだからこそできる重要なミッションだと考えています。


初のオンライン、初の産学連携でワークショップを開催


10回目の開催となった今年のファミリーデーは、新型コロナウイルスの影響で例年通りのイベント開催が難しくなり、初のオンライン開催を検討することに。コロナ禍だからこそ、従業員同士の絆を再確認し、家族に感謝の気持ちを伝えたいという思いもありました。


世界規模でSDGs達成に取り組んでいる当社ならではのファミリーデーにするため、イベント内容は「安全で快適、持続可能な世界をSDGsで学ぼう」をテーマにしたワークショップに決定。SDGsとは何か、当社の事業がSDGsの達成にどう貢献しているか、子どもたちにより親しみを感じながら理解してもらうことが最大の目的です。


そこでご協力をお願いすることになったのが、SDGsを積極的に推進し政府からも高い評価を受けている金沢工業大学。SDGs推進センター長の平本督太郎准教授、学生団体「SDGs Global Youth Innovators(GYIs)」とオンラインで打ち合わせをしながら準備を進めていきました。


初の産学連携、さらに初のオンライン開催ということで、打ち合わせの進め方もイベントの運営方法も例年と異なり、かなりの時間と労力を要しました。なかでも苦労したのはやはり、SDGsや当社の事業を子どもたちにいかにわかりやすく伝えるか。GYIsのみなさんには、ユニークなキャラクターが登場する動画や当社とSDGsの関連性を学べるオリジナルカードゲームなど、誰もが簡単に楽しく学習できる教材を制作していただき、当社単独開催では実現できなかった、学生ならではのクリエイティブな発想と卓越したファシリテーション能力で、オンラインの特色を活かした参加者とのコミュニケーション方法なども考えていただきました。


また、イベント当日に向けて参加者のエンゲージメントを高めることもオンラインイベントならではの課題。特設サイトやソーシャルメディアを活用し、イベントへの関心を徐々に高めてもらえるよう工夫を凝らしました。当日はZoomでの参加に加え、一般の方々に向けてYouTube配信も行うことになり、オンライン開催という特徴を最大限活かして社内外に学習機会をご提供させていただくことができました。


クイズやゲームで楽しく学ぶSDGs!

イベント冒頭で挨拶をする代表取締役社長 吉田浩


ワークショップ当日は、約80名の従業員と子どもたちがZoomやYouTubeライブで参加しました。インタラクティブ形式で参加し、積極的に発言したりチャット機能でコメントを送信したりするとポイントがもらえ、ポイントに応じてプレゼントがもらえるというルールで進行。クイズやゲームを通じてSDGsについて学ぶ約3時間のプログラムでしたが、インタラクティブな進行で、飽きることなく最後まで楽しみながらご参加いただきました。


Zoomのインタラクティブセッションへは小学校中学年生以上のお子さんが参加。この日のために予習をしてきてくれた子どもたちも多く、SDGsという難しいテーマながら自発的にイベントに臨んでくれたようです。



イベントのために制作した『SDGs探求クエスト』動画を見て、クイズに答える子どもたち


ワークショップの肝となったのは、GYIsが開発したオリジナルカードゲーム『X(クロス)』。SDGsを理解し、SDGsの達成に向けて問題解決能力やアイディア創出能力を高めるためのゲームで、推定体験者は65ヵ国、2万人以上にのぼります。


それを今回のファミリーデーのために特別にアレンジし、ジョンソンコントロールズとSDGsの関連性について学べるスペシャルバージョンとして子どもたちにプレイしてもらいました。

SDGs Youth Innovators オリジナルカードゲーム『X(クロス)』~ジョンソンコントロールズver.~


『X』を構成するのは「トレードオフカード」と「リソースカード」。SDGsを達成しようとするとなにかが犠牲になってしまうという課題(トレードオフ)を、地球上に存在するヒト・モノ・コトなどの資源(リソース)を組み合わせて解決するアイディアを出していくゲームです。今回はリソースカードに「ジョンソンコントロールズのリソースカード」を加え、当社の実際の技術やサービスも解決策として使ってもらえるようにしました。


たとえば、「子どもでも楽しんで過ごせる大きなビルを建設したら、迷子になる子どもが増えてしまった」というトレードオフカードに対して、子どもたちは「誰がどこにいるのかを調べられるセンサー機器」というジョンソンコントロールズのリソースカードと、「学校」「スポーツ」というリソースカードをセレクト。


「センサー機器で迷子を探す」「学校に親が迎えにきて、一緒にビルに遊びにいくルールを設ける」「みんなで一緒にスポーツを楽しめる場所をビル内につくる」ことで迷子をなくすというアイディアを出してくれました。



トレードオフを解決する「未来の仕事」


AIをはじめとするテクノロジーの進化により、子どもたちが大人になる2030年には、現在ある仕事の半分がなくなってしまうと言われています。そのなかで生き抜くためには、「自分が大好きなこと」「得意なこと」「稼げること」「世界が必要としていること」をすべて満たした“ikigai(生きがい)”のある新しい職業を創出することが重要です。


そこでワークショップ後半では、自分の好きなことや、得意なことと「未来技術カード」「ジョンソンコントロールズのリソースカード」を1枚ずつ組み合わせ、トレードオフを解決できる「未来の仕事」(=ikigai)を考えてもらいました。

オリジナルキャラクター「エスディ爺」が新しい職業の考え方を解説


たとえば「工作」が好きなAくんは、3Dプリンタで世界にひとつだけの製品を製造できる未来技術カード「手元にマイ工場」と、ものづくりに集中するためのジョンソンコントロールのリソースカード「誰もが快適で集中できる部屋を自動で作り出す冷房・暖房などの空調設備」をセレクト。


「世界で一番高い超高層ビルを建設したら、火事や地震などの災害が起きた時に、最上階にいる人の中で逃げ遅れる人が出てしまった」というトレードオフに対し、「最上階からでも安全に逃げられる避難用具をつくる」という解決策を考えてくれました。


2枚のカードに書かれたキーワードを組み合わせると、未来の職業名ができあがるようになっており、鳴海匠馬くん(8歳)の職業は「こだわりの強い最強職人」。ほかにも「デジタル社会の最強スポーツ選手」「夢見る希望の歴史研究者」などさまざまな未来の仕事が誕生し、トレードオフの解決に向けて子どもらしい自由なアイディアが飛び交いました。



一人ひとりがいきいきと働き、持続可能な未来を創造するために


安全で快適、持続可能な世界を実現していくために不可欠なもの。そのひとつが、固定観念にとらわれない自由な発想力です。今回のワークショップでは、好きなことや得意なことから未来の自分が担うべき役割を考え、自由な発想で楽しみながら発表する子どもたちのポテンシャルを目の当たりにすることができました。


また、そのポテンシャルを引き出したGYIsのみなさんの親身なご協力にも感謝しています。一方的に情報を伝えるのではなく、子どもたちに自主的に「考えさせる」ことを重視し、一人ひとりの能力や才能を引き出す優れたファシリテーション能力やツール制作、クリエイティビティでイベントを成功に導いていただきました。なかでも“ikigai”を考えるというアプローチは、子どもたちにとって働くことの意味を考える機会となり、ひいては両親の会社に興味をもつきっかけにもなったのではないでしょうか。


最後に、参加してくれたお子さんとGYIsのみなさんからのコメントをご紹介します。


【お子さんのコメント(一部)】

■ワークショップの感想

・クイズやゲームで自分の考えを発表できて楽しかった

・SDGsは世界が続いていくために必要なことで、2030年までに達成したい17のゴールがあることがわかった

・未来にどんな仕事があれば役に立つか、考えることが大切だと感じた

・キャラクターがおもしろく、楽しみながら学習できた


■自分がつくった「未来の仕事」について

・大切な仕事なので、できてほしい

・名前もかっこよかったので、実現できたら素敵なお仕事だなぁと思った

・災害や迷子のために自分が活躍できれば嬉しい


■お父さん・お母さんが働くジョンソンコントロールズという会社について

・空調の自動制御だけでなく、いろんなことをやっている会社だとわかった

・環境のことを考えているいい会社だと思った

・オンラインでのファミリーデーや金沢工業大学との連携など、最先端の会社だと思った

・毎年のファミリーデーで、いろいろな体験ができて楽しい



【GYIsのみなさんのコメント(一部)】

■子ども向けSDGs学習教材の開発について

わかりやすくシンプル、かつおもしろいものにするため、子どもたちの経験からでもイメージしやすいように使う言葉や表現の仕方を工夫しました。たとえば動画やカードゲームの制作では、本来は企業向けであるジョンソンコントロールズの製品を一般消費者向けにカスタマイズ。親しみやすさを持たせつつも、製品の本質をきちんと伝えられているかどうか、担当の方と相談しながら進めていきました。


■オンラインワークショップ開催について

もっとも苦労した点は「配信機材設定」と「時間調整」。とくにワークの時間調整については、参加者の集中力を考慮して最大3時間に収めることを前提としていたため、限られた時間内でいかに楽しみながら学びを持ち帰ってもらうかが課題でした。また、ZoomとYouTubeを同時進行する難しさもありました。

PCに慣れていない子どもたちでも簡単に参加でき、長時間でも飽きないようにクイズや動画でメリハリをつけたワーク内容にすること。さらに、事前に練習を重ねてオペレーションを工夫すること。これらを徹底し、当日はトラブルなくスムーズに進めることができました。


■参加したお子さんについて

ご家族の仲のいい雰囲気が画面越しからも伝わり「楽しいワークショップになりそうだな!」と率直に感じました。積極的に発言してくれるお子さんばかりで、余計な制限をかけずに素直に思考する頭のやわらかさは想像以上。また、その子が好きなことや、気づいていないけれど得意なことを見つけてあげることの大切さにも改めて気づかされました。

YouTube配信においても、たくさんの方がワークに真剣に参加してくださっていることを、みなさんからのコメントを通して実感しました。


■今後チャレンジしたいこと

今回、先進的なSDGs推進企業であるジョンソンコントロールズと連携させていただくというお話を聞いたとき、ワクワクが止まりませんでした。今後も同社のようなグローバル企業とどんどん連携し、プロモーションや共同事業に取り組んでいきたいです。今回のファミリーデーのように、全国の小中高生にSDGsを楽しく知ってもらい、アクションに移してもらう取り組みも継続したいと思っています。

また、SDGsビジネスの創出や、SDGsアクションに取り組む若者が増えるような仕組みの創出、SDGsを推進する人材の育成などにもチャレンジしていきたいです。


一人ひとりがいきいきと輝きながら働き、サスティナブルな未来を実現していく。そのミッションを果たすべく、今後もジョンソンコントロールズはさまざまな活動に取り組んでまいります。みなさんも私たちと一緒に未来について考えてみませんか?


◆ワークショップの様子は、下記URLよりダイジェスト版の動画で視聴いただけます。

×


◆本件に関するプレスリリースは下記よりご確認いただけます。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000102.000007712.html




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