湖池屋が”プライド”をかけてトライした大ヒット商品のリニューアル秘話、「KOIKEYA PRIDE POTATO」から「湖池屋プライドポテト」へ
株式会社湖池屋は2017年2月に発売した「KOIKEYA PRIDE POTATO」を刷新し、新開発した“新プライドポテト製法にて理想のおいしさを実現した、新「湖池屋プライドポテト」シリーズの4種類の新商品「湖池屋プライドポテト 神のり塩」、「湖池屋プライドポテト 感激うす塩味」、「湖池屋プライドポテト 衝撃のコンソメ」、「湖池屋プライドポテト 芋まるごと 食塩不使用」を2020年2月に新発売しました。
「KOIKEYA PRIDE POTATO」のヒット
2016年10 月1日に湖池屋はコーポレートブランドの統合を実施し、創業の原点である「株式会社湖池屋」として新たな一歩を踏み出しました。原点に立ち、未来へ踏み出す、新生 湖池屋を象徴するものとして2017年2月に誕生したのが「KOIKEYA PRIDE POTATO」です。
これまでのスナック菓子の常識にとらわれない斬新なパッケージ、100%日本産のじゃがいもを使用し、日本らしいおいしさを追求した深い味わい、力強い歌声と“100%日本産のいもを使っている”というフレーズが印象に残るTVCMなど、これまでにない高品質・高付加価値型の新商品として発売直後からメディア・ SNS 等でも話題となり、多くのお客様よりご好評をいただきました。
2017年4月には前年に発生した台風被害による北海道産じゃがいもの不足である“ポテトショック”というポテトチップスメーカーにとって経験したことのないような危機に見舞われましたが、おいしいポテトチップスを求めるお客様の声になんとかお応えしたいとの想いから、全社一丸となって“ポテトショック”を乗り越えたことで「KOIKEYA PRIDE POTATO」の初年度売上は菓子市場におけるヒットの目安である20億円を大幅に上回る約40億円を達成しました。
「KOIKEYA PRIDE POTATO」の展開
2018年には、「日本の誇り」である風土・文化やそれが生み出す素材を「KOIKEYA PRIDE POTATO」に込めて発信するプロジェクトである「湖池屋 JAPAN PRIDE プロジェクト」を始動。2018年10月には「KOIKEYA PRIDE POTATO」シリーズの定番3品のうま味調味料・香料無添加を実現しました。
さらに2019年には“和”の本格食材を使用する新シリーズをラインナップに加えるなど、「KOIKEYA PRIDE POTATO」シリーズの充実を図ってきました。
しかしながら、リニューアルを重ねたことによるパッケージデザインの変更、ラインナップの追加もあり、「KOIKEYA PRIDE POTATO」の“現代における最高のポテトチップス”というメッセージが伝わりにくくなってしまい、2018年、2019年については、初年度である2017年の売上を上回ることはできていませんでした。
『このままではいけない』
2019年より「KOIKEYA PRIDE POTATO」ブランドを担当する高戸は危機感を強めていました。2017年2月の「KOIKEYA PRIDE POTATO」発売時、高戸は営業部門に所属していました。“湖池屋がプライドをかけて開発した、これまでにない新商品が出てきた”と「KOIKEYA PRIDE POTATO」に惚れ込んだ高戸は、自身の感じた商品の魅力を全力で取引先に伝えていました。
『「KOIKEYA PRIDE POTATO」のポテンシャルはこんなもんじゃない!
もっと多くの人に「KOIKEYA PRIDE POTATO」の魅力を知ってもらいたい!』
今度は「KOIKEYA PRIDE POTATO」のブランド担当として「KOIKEYA PRIDE POTATO」の魅力を伝えるべく、高戸は「KOIKEYA PRIDE POTATO」はどのようなブランドであるのか、どのような価値をお客様に提供するのかを改めて問い直しました。
「KOIKEYA PRIDE POTATO」から「湖池屋プライドポテト」へ
2017年を超える最高の「KOIKEYA PRIDE POTATO」に仕上げたいという想いから、パッケージデザインから製造工程・味つけに至るまで細部にこだわりを詰め込みました。
高い品質感がありながらも心理的近さが感じられるよう、これまでアルファベット表記であった「KOIKEYA PRIDE POTATO」をカタカナ表記である「湖池屋プライドポテト」に変更しました。リニューアルを重ねたことで“ブランドらしさ”が見えにくくなっていたパッケージについては、原点に立ち返り、白をベースにチップスが配列された2017年の発売当時を思わせるデザインを採用しました。
もちろん、中身についてもこだわりました。料理を作るときのように、高品質のじゃがいもを厳選。温度帯を変えながら揚げ分けることで、じゃがいもの旨みが広がる、カラッとした食感を実現しました。また、味つけにおいても、下味の上にさらに味を重ねるという2段階の味つけを実施したことで、料理のような奥深い味わいを実現しました。
■ 新開発“新プライドポテト製法”
一、日本産の中でも、旨みの濃いじゃがいもを選定。
二、温度を変えながら揚げることで、素材本来の旨みや甘みを閉じ込める。
三、揚げ温度を見極めて、旨みの衣をまとわせ、軽快な食感を生み出す。
四、二段階の味付けで奥深い味わいに。
また、ラインナップについては、お客様の嗜好を深く分析することで、必要とされている味の方向性を把握。お客様の嗜好にあわせて商品数を4つに集約し、「湖池屋プライドポテト 神のり塩」、「湖池屋プライドポテト 感激うす塩味」、「湖池屋プライドポテト 衝撃のコンソメ」、「湖池屋プライドポテト 芋まるごと 食塩不使用」としました。
ポテトチップスとフレーバーとが重なる味わいを楽しみたいという方々に向けて開発した商品が「湖池屋プライドポテト 神のり塩」、「湖池屋プライドポテト 衝撃のコンソメ」です。
「湖池屋プライドポテト 神のり塩」は、三種ののり(青のり・あおさ・焼のり)をプライドポテト史上最高にたっぷりと使った贅沢な味わいで、唐辛子とごま油を加えることでのりの香りを最大限に引き立てました。
「湖池屋プライドポテト 衝撃のコンソメ」は国産和牛と、豚のジューシーな味わいにオニオンとガーリックの旨みを加えて、新プライドポテト製法ならではの驚くほど濃厚かつ奥深く、虜になるコンソメ味を実現しました。
ポテトチップスにおいて“じゃがいも”の旨み・味わいをそのまま楽しみたいという方々に向けて開発した商品が「湖池屋プライドポテト 感激うす塩味」、「湖池屋プライドポテト 芋まるごと 食塩不使用」です。
「湖池屋プライドポテト 感激うす塩味」は三種の塩(焼塩・藻塩・平釜炊きの塩)に日高産昆布と国産まぐろ節の味わいを重ねることで、うまみ調味料・香料無添加でありながら従来より食塩の使用量を減らし、じゃがいもの旨み・味わいをしっかり楽しめます。
「湖池屋プライドポテト 芋まるごと 食塩不使用」はじゃがいもそのままの味わいをよりシンプルに楽しめるよう、あえて食塩を使わず、北海道産昆布の旨みなどによって、じゃがいも本来のおいしさを最大限に引き出しました。じゃがいもの旨み・味わいをそのまま楽しみたいという方々はもちろん、子どもや健康のために塩分を控えている方々にも嬉しい、まさに“芋味”のポテトチップスが完成しました。
今後の「湖池屋プライドポテト」
2017年を超える最高の「KOIKEYA PRIDE POTATO」に仕上げたいという想いから作り上げた、新・「湖池屋プライドポテト」ですが、パッケージデザインから製造工程・味つけ、ラインナップに至るまで、細部にこだわり抜いたことでお客様からご評価をいただき、年間売上約40億円を記録した2017年2月の売上と比較して、2020年2月の売上は1.2倍を記録するなど、発売開始より非常に順調なスタートを切りました。これからも湖池屋は、社会状況の変化にあわせ、ポテトチップスの老舗企業としての“プライド”を胸に、新時代に求められる“食”をお届けしていきます。
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